【推し活×旅】宮城・作並温泉で推しとの縁を深める
ライターの井口エリです。
生活様式が変わってからというもの、家で過ごす時間が増えました。その結果、「推し」と向き合う時間が増え、必然的に推しへの愛が高まることに(自分だけでしょうか?)。
今回は「推し活×旅」と題しまして、縁結びで名高い仙台のパワースポットを巡り、推しとの縁結びをします。「縁結び」というと恋愛のイメージが強いですが、仕事や人間関係などさまざまな良縁にご利益があると言われています。
私の願いは、「推しと推しコンテンツが長く愛されて100年続きますように」ということ!!! それでは推し活旅に出発!
JR東京駅
「推し活旅」で仙台パワースポットへ
JR東京駅からは東北新幹線「はやぶさ」に乗車して仙台へ。仙台は初訪問の筆者。これからどんな風景と出合えるのかワクワクです。
筆者の「推し」はソーシャルゲームに登場する、肉体年齢が15歳の控えめな忍者。今回は推しのアクスタ(※)をこっそり忍ばせて来たのですが、ちょっとこれ楽しい。
JR仙台駅までは約2時間の列車旅でしたが、車窓からの風景と推しを眺めていたらいつの間にか仙台に到着していました。
※編集部注:アクリルスタンドの略称。アクリル製のマスコットのことで、形や用途もさまざまなタイプがある。持ち運びしやすく、推し活旅にもおすすめ
仙台駅
山形方面に向かうにつれて雪景色に……!
これから向かう作並温泉は、宮城県の中でも山形寄りに位置する場所。仙台駅からは仙台と山形をつなぐ列車「仙山線」に乗り換えます。
訪問時期は3月初旬。仙台駅では全く雪を見かけませんでしたが、作並温泉に近づくにつれて車窓はだんだんと雪景色に……!
推しは全体的に赤いので、車窓の白い雪とよく映えますな~(高度な楽しみ方)。
作並駅
作並駅では大きな作並こけしがお出迎え!
JR作並駅に到着すると、とっても可愛い2体の大きなこけしがお出迎え! 作並は「作並こけし」というこけしの産地としても有名な場所なのですよ~! 木のあたたかみが感じられるログハウス風の駅舎がおしゃれです。
駅からせんだい市バスに乗って、作並温泉元湯バス停まで約5分。まずはバス停近くの「湯神神社(ゆかみじんじゃ)」に参拝します。
湯神神社は、作並温泉の老舗宿「岩松旅館」の湯の神でもあり、商売繁盛の神様として親しまれてきた神社。岩松旅館で御朱印もいただけます(初穂料300円)。
作並温泉が2013年に「恋人の聖地」に選定されたことから、縁結びスポットとしても注目を集めています。よ~し、推しと推しのコンテンツが100年続きますように!
お湯をかけて恋愛成就を祈願する、かわいい「恋のお湯かけ地蔵」は、こちらの湯神神社と作並温泉にある宿4箇所、観光交流館ラサンタ、作並駅に設置されています。(作並駅は2021年4月にお披露目)
作並温泉元湯から歩いて1分。「観光交流館ラサンタ」には敷地内に足湯(無料)があるので一休み。移動の疲れを癒しました。
作並温泉の泉質は透明に近く、ほぼ無味無臭で弱アルカリ性のやさしい肌ざわり。寒いから足湯がしみるね……推し!(推しのアクスタに話しかける)
平賀こけし店
「推し」イメージの作並こけしづくりに挑戦
本日の最終目的。「平賀こけし店」でこけしの絵付け体験(※)です!
※編集部注:絵付け体験は要予約。体験料700円(税込)
作並こけしは約160年の歴史を持つ作並の伝統工芸品。平賀こけし店では販売も行っており、個性的なたくさんのこけしに出会えます。こけしの概念が変わる可愛さ……!
こけしの絵付け体験といっても、作並こけしをそのまま再現するのではなく、好きな絵柄で自由につくる人が多いのだそう。
そんなわけで私も、作並こけしを参考にしてお店の方や工人さん(こけしの職人さん)のアドバイスをいただきつつ、「推し」をイメージした作並こけし(風)をつくることにしました。
実際にやってみると球面に描くのは難しく、やり直しもきかないため緊張します。1時間ほど奮闘し……。
できました。世界にひとつの「推しイメージこけし」だ……! 作並こけしの特徴的な模様をあしらい、伝統と推しを掛け合わせました(とか言ってみる)。これはかなり素晴らしい発明をしてしまったんじゃないか? ね、推し!
和やかな雰囲気の中でこけしの絵付け体験ができ、とっても楽しかったです。絵付けしたこけしはもちろんお土産にできます。
出来栄えに満足。満ち足りた気持ちでこの日は作並温泉に宿泊しました。
定義如来 西方寺
山の中のパワースポット、定義さんでご縁を結ぶ
2日目は、作並温泉元湯バス停から熊ケ根橋バス停で乗り換え定義バス停まで、トータル約1時間かけて「定義さん」こと「定義如来 西方寺」へ。
バス停からしばし歩くと、土産屋や食事処が立ち並ぶ通りの奥に山門が。風情がある~! はじめて来るのに、いつか来たことがあるような、どこかで見たことがあるような謎の懐かしさを感じました。
山門の先には平重盛の重臣・平貞能公が眠る「御廟貞能堂」があります。定義さんのご本尊は中国を起源とする阿弥陀如来の掛け軸(宝軸)。
平家が壇ノ浦の戦いに敗れた後、平貞能公が宝軸を守っていましたが、源氏の追討から逃れるために名前を「定義」と改め、この地に隠れ住みました。これが定義如来の由来です。
定義如来 西方寺
縁結びのパワースポット「連理のけやき」
「御廟貞能堂」の裏手の「天皇塚」には、縁結び・子授けのご神木「連理のけやき」があります。1本のけやきに見えますが、こちらは2本のけやきが成長するにつれてひとつに結ばれたものというからすごい。
近くには縁結び専用の絵馬掛けがあり、ご縁結びの絵馬は「貞能堂御守り授け所」で手に入ります。
記事冒頭で書いた「縁結びは仕事や人間関係などさまざまな良縁にご利益がある」話、実はお守りの授け所で聞いた話になります! 推しとの縁、コンテンツとの縁を結んでガチャ運(※)上げていきたいな……!
※編集部注:ゲーム内でランダム方式でカードやアイテムを販売する「ガチャ」の運気。少ない金額で推しのレアカードを引き当てるためにはガチャ運を上げる必要がある
ご祈祷が毎日行われている大本堂。到着すると雪が降りはじめました。しんしんと舞う雪と寺院、幻想的な光景でした。
広い境内にはほかにも「五重塔」やお抹茶がいただける「抹茶処やすらぎ」、展示室の「玉手箱」などが点在し、時間をかけてゆっくり散策を楽しみました。仙台駅からさほど遠くないところにこんな場所があったとは……!
定義さんの名物グルメといえば、大きな「三角定義あぶらあげ」。味のついた分厚いお揚げの美味しいこと。寒い日だったので、あたたかいお茶もしみる……。山門周辺のお店で食べることができますよ!
別館 すが井
牛たんやずんだだけじゃない! 仙台の「あなご」を食す
再びバスに揺られて仙台駅へ。
昼食は、仙台駅西口から徒歩約5分にある「別館 すが井」で。こちらは、厳選した天然の真あなごをさまざまな調理法で楽しめる真あなご専門店なのです。
大人気の「あなご箱めし」をいただきました。木箱のお重を開けると、ふんわりとした煮あなごが。お店おすすめの食べ方に沿って食べてみました!
まず、あなご箱めしをしゃもじで3つに分けます。
①粉山椒をかけて、そのままいただきます。甘めの特製タレ(ツメ)はあなごを煮詰めたものでもちろんあなごにぴったり。身は脂がのっていてふわふわ。おいしい……!
②薬味・山葵ガリ・葱を加えてひつまぶしでいただきます。ガリの風味がして、ちらしずしとかにも近いかも?
最後はあなごの骨の出汁でお茶漬けにしていただきます。出汁の濃さにビックリ。これだけでごくごく飲めてしまえそう。あなごを文字通り骨まで味わい尽くして、なんと贅沢なのでしょう。
推しにはおいしいものをたらふく食べてもらいたいですよね。なので旅先のおいしいものも(自分で)しっかり食べないと! 推しは主君に従順な忍者なので、きっと満足してくれたことでしょう……。
仙台駅
推しと一緒にいろんな仙台に出会えた!
仙台駅から東北新幹線で帰京します。仙台は想像より東京から近く、仙台駅から1時間ほどの距離でも雰囲気ががらりと変わり、見どころがたくさん。1泊2日の旅でしたが、いろいろな仙台に出合えました。仙台、また行きたいな!
推しが登場するソーシャルゲームではバトルを重ねていくたびに、キャラとの絆が深まっていくのですが、同様に、リアル旅でも絆を深められたような気がします。推しと縁、結んじゃったな。次は推しとどこに旅に出ようかな~!
東京駅
掲載情報は2021年4月27日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
関連記事リンク(外部サイト)
猫だらけの島「田代島」に上陸!悶絶レベルの可愛い猫を撮りまくる猫旅
秋保温泉で癒される。温泉宿、自然、グルメ…おすすめ8スポット
二拠点生活で暮らしたい街・仙台へひとり旅。素敵なカフェに雑貨店も!
ポケモンマンホールふた、縮めて「ポケふた」。15箇所制覇・宮城編!
妖怪に会いに、岩手県遠野へ。『遠野物語』をお供に昔話の宝庫をたどる
旅するメディア「びゅうたび」は、ライターが現地を取材し、どんな旅をしたのかをモデルコースとともにお届け。個性たっぷりのライター陣が、独自の視点で書く新鮮な情報を、臨場感たっぷりにご紹介します。
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。