カルシウム&鉄の含有量No.1!野菜のパセリを育てよう
パセリの印象といえば、「メインじゃない」「ツマ」「わざわざ育てなくても」など、脇役になりがち。しかし、実はパセリは、素晴らしい栄養価を誇る健康野菜です。パセリの育て方のコツを伝授します。
ガーデニングビギナーでも十分育てられるパセリを庭や鉢植えで!
パセリは4~7月が苗の植えどき。ビギナーでも育てやすいうえ、各種栄養素が豊富なパセリは育てなきゃ損です!鉢植えやコンテナでベランダに、家庭菜園はもちろん花壇の縁どりにするのも素敵です。
パセリはたぐいまれな健康野菜!
パセリ(セリ科)には、葉がちぢれたカーリーパセリと、平たい葉のイタリアンパセリがあります。ここでは、カーリーパセリの栄養価や育て方をご紹介します。
パセリは肉料理の添え物として置かれているなど、料理での扱いがメインでないせいか、ガーデニングでも評価が低くなりがちです。しかし、ホウレンソウやトマトなど、栄養豊富な野菜として知られる「メジャーな野菜」に比べて、決して引けを取らないどころか、上位クラスの栄養を持っている健康野菜なのです。
独立行政法人農畜産業振興機構「栄養成分別野菜ランキング」より、一例をあげてみると…。なんと、カルシウム、鉄、カリウムの含有量は、主な野菜の中で第1位!
ぜひ毎食でも食べたい健康野菜といえるパセリ。しかも、難しいテクニック不要で、ビギナーでも問題なく育てられるのがうれしいところです。家庭菜園などで地植えはもちろん、コンテナや鉢栽培でも、たくさんの収穫が期待できます。
パセリの栽培場所
パセリは日当たりが大好き。日当たりのよい所で育てれば、葉の色が鮮やかな緑になり、茎が丈夫に育ちます。風通しがよく、湿気がたまらない場所であることも大切です。
また、パセリの根は、まっすぐに深く伸びる直根タイプ。そのため、根を傷める危険性大なので、移植は避けてください。
パセリの種まき&苗の植え付け
パセリは種から育てることができます。4~5月、または9~10月頃が種まきの適期。種まきする前日には、一晩種を水につけておくと、発芽率が高まります。また、種まきするときは、種の上に厚く土をかぶせないようにしましょう。
パセリは「好光性種子」で、発芽するために光が不可欠。土を厚くかけてしまうと、光を遮り、発芽を妨げてしまいます。種まき後は、乾かないように適宜水やりをすれば、10~20日後に発芽します。本葉が1~2枚程度の段階で、こみ合った芽を間引きしましょう。
カーリーパセリは最初、イタリアンパセリのような平らな葉が発生して驚くかもしれませんが、成長するにつけカールしてくるので安心してください。
自分で育苗せず、苗を購入して育てるのもお手軽でおすすめです。濃い緑色の、枯れた葉がない苗を選び、4~7月に植えます。苗をポットから取り出し、根鉢を崩さないように植え付けをしたあと、たっぷり水やりして。
パセリは、鉢やコンテナもよく育ちます。用土は、市販の野菜専用にブレンドされたものを使うと安心です。
パセリの水やり&施肥
地植えしたパセリは、よほど乾燥した日が続かない限りは、水やりをしなくても大丈夫です。プランターや鉢の場合は、表土か乾いたら、鉢底穴から水がしたたるまでたっぷり水やりをしてください。
肥料は、収穫がスタートするタイミングで、与えます。液肥を規定量与えるか、3ヶ月に一度、粒状肥料などを追肥を施しましょう。
パセリの収穫
パセリは、本葉が13~15枚になり、パセリらしくカールしてきたら収穫をスタート。外側の茎を株元から、手でもぎ取るようにして収穫します。
収穫とともに、下の方の古くなった葉や黄変している葉をチェック。不要な葉は、一緒に摘み取ってしまいましょう。風通しがよくなり、株の健康が保たれると同時に、成長促進効果もあります。
パセリの育て方のコツ
パセリは、花が咲くと茎が固くなってしまい、新しい葉が発生しにくくなります。長くパセリの収穫を望むなら、花芽は発見し次第、摘み取りましょう。
また、パセリの葉は、アゲハチョウの幼虫の大好物。こまめにチェックして、幼虫を発見したら、割りばしなどで取り除いて。そのほか、アブラムシがついてしまったら、専門薬を規定量使うか、勢いよくシャワーのように水をかけて流してください。
おわりに
いかがでしたか? パセリは添え物にするだけでなく、天ぷらにして主菜に、乾燥させて長期保存するなど、さまざまな 活用法があります。ぜひ育ててみてくださいね。
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