和歌山県の小さな村の救世主『じゃばら』の木が起こした奇跡とは?
毎年、春になるとくしゃみや鼻水、目のかゆみに悩まされる花粉症。時期的なものとあきらめてしまっている人も少なくないだろう。そんな花粉症の症状が少し軽くなったと話題になっているのが、「ナリルチン」を豊富に含んだじゃばらいず北山の『じゃばらっ粉』。以前にもレポート記事を掲載したが、実は和歌山県の小さな村をじゃばらの木が救った“奇跡の物語”があったのだ。今回は、そんな「じゃばら」にまつわるストーリーをご紹介しよう!
花粉症の症状を軽減する効果が期待できる「ナリルチン」がたっぷり!
花粉症を代表とするアレルギー症状を軽減する効果があるのでは、と一躍脚光を浴びたのが柑橘類に含まれるフラボノイドの「ナリルチン」。これが豊富に含まれている柑橘「じゃばら」を顆粒状に加工して話題となっているのが、株式会社じゃばらいず北山 (和歌山県北山村)の『じゃばらっ粉』(40g・希望小売価格 税込1,620円・発売中)だ。
「じゃばら」を使って様々な製品を製造しているのは、和歌山県北山村が100%出資して立ち上げられた株式会社じゃばらいず北山。元々役場で運営していたじゃばら事業を、昨年4月より同社が引き継いでいる。
じゃばらが最初に脚光を浴びたのが平成13年の事だった。自治体としてインターネット通販サイト「楽天市場」に出店したのが珍しいと取材に入ったのだ。
もちろん、ただ自治体が商品を楽天に出品するだけで注目されたわけではない。いまや国民病ともいわれる花粉症の症状が、「じゃばら」に豊富に含まれるフラボノイド「ナリルチン」によって軽減される効果があるのではないかと言われているからだ。実際、同社が2019年にユーザーを対象としたアンケートを実施したところ、約2200名のうち約1500名ほどが「効果があった」と回答しているという。実に68.3%というから、これは期待しないわけにはいかないだろう。
北山村の「お荷物産業」が村の窮地を救った!
「じゃばら」(邪払)は、ゆずや九年母(くねんぼ)などの自然交配によって生まれた香酸柑橘で、昔から北山村に自生していたという。名前のとおり「邪を払う」縁起の良い柑橘とされ、北山村では正月料理に欠かせないものとして食べられてきた。ただ、当時は家庭の庭で育てられているだけのものだった為、あまり栽培されなくなり、じゃばらの木は事業発足時(昭和52年)に村でたった1本のみとなっていたそうだ。
昭和54年に種苗登録され、じゃばら事業が本格始動。生果のほかドリンクやポン酢、ジャムなどの加工品が開発され、販売を開始したものの、知名度もなく、自治体としての北山村も商品の販売ノウハウを持っていなかったため、じゃばらは毎年赤字の「お荷物産業」とまで言われていたという。
そして平成の時代になっても、じゃばら事業の状況は変わらなかったが、平成12年に村議会で「これから2年間で結果が出なければ、じゃばらの木を全て切って事業を撤廃する」と決議され、じゃばら事業を新設された地域振興課が担当することに。課内では、2年間じゃばら事業の「最後の挑戦」として、当時急成長を遂げていたインターネット通販サイト「楽天」に自治体として初めて出店することになったそうだ。
その後も鳴かず飛ばずのじゃばらだったが、ひとりのユーザーが「子どもが受験なので、花粉症の薬を飲むと眠くなるから、じゃばらを薬代わりに毎日1個ずつ朝晩搾って飲んでいる」という話を耳にする。そこで、じゃばらの噂を検証と題し、1,000名を対象に花粉症効用モニター調査を行ったところ、なんと45.9%が「なんらかの効果があった」と回答したという。
こうしたアンケートが功を奏し、北山村の一大産業へと成長したじゃばら事業。実際、今回記者も「じゃばらっ粉」を飲んでみたが、花粉症の症状が軽減されたような気がしている。
気になる人は、ぜひ一度試してみてほしい。「じゃばらっ粉」の購入は、公式通販サイト「じゃばら村」から。
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