ジョン・レジェンド、米国内でのアジア系の人々に対する暴力行為について投稿「本当にひどすぎる」

ジョン・レジェンド、米国内でのアジア系の人々に対する暴力行為について投稿「本当にひどすぎる」

 6人のアジア系アメリカ人を含む8人が死亡した、2021年3月16日に米アトランタで起きた銃乱射事件を受け、米国で勢いを増すアジア人に対する暴力行為を非難するメッセージををジョン・レジェンドをはじめとするアーティストたちが投稿している。

 レジェンドは、「本当にひどすぎる。命を奪われた人々の愛する者たち全員に心からお悔やみ申し上げます。僕たちのアジア系アメリカ人兄弟姉妹たちに向けられている脅威の増加を考慮しなければならない」と、作家のロクサーヌ・ゲイ(Roxane Gay)のツイートを引用リツイートする形で投稿した。ゲイのツイートは、米国におけるアジア系の人々に対するヘイト・クライムの増加を非難したもので、カリフォルニア州立大学のCenter for the Study of Hate and Extremism(ヘイトと過激思想研究センター)の分析によると、2020年には150%の増加が見られている。

 米地元紙Atlanta Journal Constitutionによると、アトランタのスパ2店舗とマッサージ店で銃を乱射した容疑で21歳の白人男性が16日に逮捕された。FBIも捜査に乗り出している。死者の内2人は白人で、反アジア憎悪が犯行の動機だったのかはまだ明らかになっていないが、新型コロナウイルスのパンデミックの開始後にアジア人差別に対抗するために設立された団体Stop AAPI Hateは、“高水準な人種差別的攻撃に苦しむ”遺族やアジア系アメリカ人コミュニティーにとって“言葉にならない悲劇”であると米紙ニューヨーク・タイムズにコメントを寄せている。Stop AAPI Hate(AAPI=Asian American Pacific Islander)には、2020年3月から約3,800件のアジア系アメリカ人に対するヘイト事例が報告されている。

 インド系アメリカ人である女優のミンディ・ケイリングも、「私たちのアジア系兄弟姉妹がターゲットにされたことには吐き気を催すけれど、ここ1年で反アジア的ヘイト・スピーチが常態化していることを考えると驚きはしない。私たちはアジア系に対するヘイトをやめさせなければならない、もうたくさんだ」とツイートしている。

 ジャパニーズ・ブレックファストのシンガーであるミシェル・ザウナーも、「私たちは“白人に隣接”している(white adjacent、名誉白人というような意味)、そうでなくなるまでは。誰かにチンクと呼ばれたり、アクセントをバカにされたり、私たちが犬やコウモリを食べたからこのウィルスが始まったと主張されたり、年配のアジア人たちが攻撃されたり、私たちがターゲットにされたり殺されたりするまでは。“AAPIヘイトをやめよう”とか言ったところでどんな効果があるのか分からないけど、これが本当に起きている(問題である)ということを認識するのは大事だ」とツイートしている。ザウナーは韓国系アメリカ人だ。

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