なぜ週刊誌は誤報を連発してしまうのか・・・長瀬智也さんに謝罪の裏事情
にわかに信じられない見出し。ネットユーザーが騒然としたのも無理はありません。
「長瀬智也 撮影中のプロレス技でADを病院送りに」
こちらは「週刊女性」の2月23日号に掲載された記事。「週刊女性PRIME」では2月8日に配信されると、その真偽に注目が集まりました。
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今クールで話題のTBSドラマ「俺の家の話」は宮藤官九郎さんが脚本を担当。親の介護や学習障害といった現代社会の問題を扱いながらも、クドカンらしいウィットに富んだ温かみのある内容で、高感度の人々を中心に人気沸騰。そして主人公のプロレスラーを演じる長瀬さんが「吹き替え」をせず、自ら体当たりでプロレスシーンに臨み、その本気度が普段は口うるさいプロレスマニアにも「長瀬はガチ」と評判を呼んでいたからです。
同誌の報道は「リハーサル中、ADにプロレス技をかけて病院送りにした」というショッキングなものでしたが、共演したプロレスラーがSNS上で「絶対にない」と投稿。真相は薮の中でした。ところが同誌は3月1日、公式サイトで「再取材の結果、そうした事実の確認はできませんでした」と謝罪、訂正したのです。
この件だけでなく、週刊誌の報道に対する「事実と違う」といった声は日々、SNS上を飛び交っています。
なぜ週刊誌は誤報を放ってしまうのでしょうか。
出版関係者は言います。
「元々、週刊誌は『そういうもの』だったんですよ。火のないところに煙を立たせ、面白おかしく報じていく。以前なら女性週刊誌をファクトチェックしながら読む人なんていなかった。美容院の待ち時間に楽しんで、ハイそれまでよ、という。でも今は活字離れで部数減が進む中、ネットに転載し、そのPVが各社の大きな収益源になっている。いわば『女性週刊誌なんだからわざわざ目くじらを立てなさんな』というロジックが通用しなくなったんです」
ネットメディア関係者の見立てはこうです。
「書かれた側がツイッターなどの『反撃ツール』を用いて、『書かれ損』のままでいなくなったことも大きいでしょう。今から20年ぐらい前までは『有名税』とも呼ばれ、『記事はデタラメだけど人気の副産物か』なんて許容する、一種のおおらかさがあった。今は記事が出た瞬間、否定と抗議をして、謝罪も要求できる。報じる側はそのあたりも肝に銘じて、ウラを取って報道していかなきゃいけないでしょうね」
さらには「文春一強」とも呼ばれる、週刊文春の独り勝ちも、各誌の「焦り」を誘発しているとの声もあります。
「情報をリークする側も、文春に報じてもらうのが一番社会に影響を与えられると考える傾向が強くなっています。取材してみれば分かるけど、なかなか世間にスクープなんて転がっていませんから。だから『強い見出し』を立てるために、現場も『盛って』デスクに報告してしまう。その気持ちは分かるんだけど…」(前述の出版関係者)
今の編集長、デスク級が入社した頃の「当たり前」がこの2021年には、通用しなくなっているのは事実。週刊誌も時代に即した、アップデートした報道スタイルを求められているのです。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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