部屋干しでスッキリ乾かない!上手に乾かすコツは?

部屋干しでスッキリ乾かない!上手に乾かすコツは?

「雨で外に干せない」「花粉やPM2.5が気になる」「昼間は外出してだれもいない」など、洗濯物を部屋干しする機会は決して少なくありません。しかし、部屋干しだと思ったようにスッキリ乾かないことも。気持ちよく乾かすためのコツをご紹介します。

部屋干しだとなかなか乾かないと悩んでいませんか?

部屋干しするときの悩みの中で、「スッキリ乾かない」「時間をかけないと乾かない」といった、洗濯物の乾き方に関する悩みが多く見られます。乾かないまま長時間たった洗濯物は、気になるにおいも出やすいことから、「部屋干しはしたくない」という人も多いことでしょう。

 

しかし、雨の日や花粉、PM2.5や、共働きで昼間はいないなど、部屋干しするしかないという時も多くあります。では部屋干しでもスッキリ乾く方法があるなら、問題は解決するのではないでしょうか?

 

そこで部屋干しでなかなか乾かないという悩みに効果的、干した時ににおわない洗濯方法から乾きやすくなる干し方、あると便利なアイテムまで調査しました。生乾きとさようならできる、部屋干しでスッキリ乾かすコツをご紹介します!

 

 

部屋干しだとなぜスッキリ乾かない?

洗濯物が乾くには、大きく3つの要素が必要といいます。「気温」と「湿度」と「風」です。これらの要素は洗濯物が乾くのに、どのようにかかわっているのでしょうか?

 

気温が高くなれば当然のように洗濯物は早く乾きます。夏はすぐに洗濯物が乾くのも、気温が高いためです。理由は気温が高くなると、空気はより多くの水蒸気を受け入れられるようになるから。0℃の空気に対して30℃の空気は、約6.2倍もの水蒸気を受け入れられるというのです。

 

そのため洗濯物が乾く時に放出する水蒸気をより多く受け入れられる分、洗濯物が乾く速度も上がります。洗濯物は含まれる水分が蒸発することで乾くので、これは当然の結果といえるのです。

 

気温が高くなると乾きやすい理由は、別の要素である湿度ともかかわります。洗濯物の水分が水蒸気として蒸発するためには、湿度が低い必要があるのです。

 

干したばかりの洗濯物の周囲は洗濯物から蒸発した水分により、湿度はほぼ100%に近い状態になっています。そのまま放置していては洗濯物の水分はそれ以上蒸発できず、洗濯物は乾かないままに。そこで重要になってくるのが最後の要素である風です。

 

水蒸気は湿度の高いところから低いところへと流れ、風という空気の流れを生み出します。その風が洗濯物の周りを巡回して水蒸気を取り除いてくれることで、部屋干しした洗濯物が素早くスッキリと乾くのです。

 

そのため部屋干しの時は、洗濯物を干している部屋全体の湿度が重要になります。室内の湿度が高いと風が起こりにくく、洗濯物から蒸発した水蒸気は行き場を失い、洗濯物の周りにとどまるしかありません。洗濯物がなかなか乾かないのはこのためです。

 

干した部屋の湿度を下げて風を作り、洗濯物の水分の蒸発を助けると同時に水蒸気の容量を増すために室温を上げる。これらの条件を満たしてあげれば、例え部屋干ししても臭うこともなければ乾かないと悩む必要もなくなるのです。

 

 

部屋干しにおすすめの洗濯方法は?

部屋干しは乾かない、そんなことになる原因を取り除くためには、洗濯の段階から見直す必要があります。まずは部屋の湿度が上がりすぎないために、一度に干す洗濯物の量を調節しましょう。

 

一度に大量の洗濯物を干すと湿度が上がりすぎるだけでなく、空間のすき間が少なくて風が起きにくくなります。洗濯物が溜まる前に洗うようにしたり、1日に何回かに分けて洗濯したりして、常に空間にゆとりをもって干すようにしてください。

 

特に冬になると外出用も室内用も厚手の衣類が増え、気温も下がることから洗濯物がなかなか乾かない時期です。一度に洗濯する量が増えると洗い残しも出ることから、嫌なにおいに悩むことにもなりかねません。

 

どうしても部屋干しするとにおいが出るという人は、汚れをしっかり落としきれていないことが疑われます。最近では部屋干し用の洗剤も販売されているので積極的に活用し、さらにお湯を使って洗濯するとより効果的です。

 

また脱水は長めにし、あらかじめ洗濯物の水分をしっかりと飛ばしておきましょう。ただし、シワや型崩れの原因にもなるので、脱水時間はきちんと調節するようにしてください。

 

このほかでは、通常より乾くまでの時間がかかる冬物の厚手を洗濯した時や、急ぎで乾かしたい洗濯物の時には、脱水時に乾いたバスタオルを一緒に入れましょう。バスタオルが洗濯物の水分を吸い込んでくれるため、短い干し時間でスッキリ乾きます。

 

特に厚手の衣類をいくつも洗濯する時には、脱水前に個別にバスタオルで包みこんでおくと、それぞれの干し時間を短縮する効果が得られるのでおすすめです。

 

 

部屋干しでも乾きやすくなる干し方

洗濯物を部屋干しする時には、それぞれの衣類の間を十分にとるように干しましょう。特に厚手で乾きにくい冬物の衣類を干す時は、間は15cmほどあくように干すと風が通りやすくなり、乾きがよくなります。

 

衣類の種類や生地の厚さによっても干し方を変えるのが吉。独特な形をしたパーカーや厚手の衣類などは、逆さに吊るして干すことで全体に風が行きやすくなり、乾くまでの時間を短縮できます。厚手のものと薄手のものを交互に干したり、タオルも端を留める1枚干しにしたりすると、時短につながるのでおすすめです。

 

また厚手の衣類やボトムスなどは、ハンガーを2つ使って中が空洞になるように干すと、あいた空間を空気が流れて中まで乾きやすくなります。縫い目が乾きやすいように裏返して干すとより効果的です。

 

衣類の長さによって干す場所を変えるのもよいでしょう。外側に丈の長い衣類を干し、中側は丈の短い衣類を干すアーチ型と呼ばれる干し方も、洗濯物を早く乾かす効果があります。

 

ただし、いくら温かい日当たりのよい場所に干したいからといって、窓際に干すのは避けましょう。特に注意したいのは冬。部屋の中央が部屋干しの特等席です。窓際や壁際に干すと空気の循環が悪いため水蒸気が抜けにくく、洗濯物がなかなか乾かないということになります。

 

部屋干しで一番大切なことは、洗濯物の周りを空気を十分に循環させることです。洗濯物から出た水蒸気が、最も飛びやすい環境を整えるように干しましょう。

 

 

部屋干しにあると便利なアイテム

部屋干しした洗濯物が乾きやすいように、あると便利なアイテムがあります。先行投資が少なくて手軽に用意できるものでは、扇風機やサーキュレーターといった風を起こす家電がおすすめです。

 

風の循環がよくなるように洗濯物の下から風を当てると、風通しの悪い場所でも早く乾きます。洗濯物全体に当てるよう置く時には、隙間全体を風が通っているかを確認しながら置き場所を決めてください。

 

扇風機よりは少々コストがかかりますが、除湿機もあると便利です。洗濯物から出た水蒸気を吸収してくれるため、乾いた空気を循環させることができます。送風機能がついたものなら、常に乾いた空気を当て続けることができるため、より早く乾かすことが可能です。

 

もちろんエアコンの風を利用するのもよいでしょう。ただしエアコンの場合はちょっと使い方を工夫する必要があります。暖房だけだと湿度が下がらないため、エアコンを使う時には除湿か冷房に設定し、冬場のように暖房を使う時は、除湿機も置くようにしましょう。

 

除湿に置くのは必ずしも除湿機だけではありません。新聞紙や除湿剤でも大丈夫です。洗濯物から出た水蒸気は、重いことからそのまま真下に溜まります。新聞紙は吸湿性が高いので、除湿効果を期待できるのです。新聞紙はエアコンの有無に関係なく使えるので重宝します。

 

また、こちらも先行投資とランニングコストを相談する必要がありますが、浴室乾燥機を使ってお風呂場で部屋干しするのもおすすめです。除湿しながら風を当ててくれるだけでなく、お風呂場ならば人目も気にならず、洗濯物が邪魔になることもありません。

 

家族全員がお風呂から出た後に湿気を拭き取ってから干せば、寝ている間にお風呂場と洗濯物が一緒にスッキリ干しあがります。早ければ2~3時間ほどで乾かせると東京ガスの調査でも結果が出ているというので、回数を分けて洗濯したい場合などにもおすすめです。

 

洗濯物を干す前のひと手間でも乾く時間を短縮できます。干す前の洗濯物にアイロンをササッとかけてから干してみてください。アイロンを使えない衣類には使えない方法ですが、薄手の衣類やワイシャツなど、シワ伸ばしも兼ねて試してみてはいかがでしょうか?

 

 

おわりに

部屋干しの悩みの中でなかなか乾かないということは、特に冬場には上位にくるものです。しかし、いくつかコツはあるものの、思っている以上に早くスッキリと乾かす方法はあります。部屋干しする時にはこれらのコツを思い出し、気持ちよく洗濯を楽しんでください!

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