F1からの完全撤退を決断したホンダの八郷社長が退任「やり残したことはありません。」

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F1からの完全撤退を決断したホンダの八郷社長が退任「やり残したことはありません。」

 F1のアルファタウリ・ホンダが19日に2021型車両「AT02」をオンラインで発表した。昨年のイタリアGPで初優勝したピエール・ガスリー(25)=フランス=とホンダの育成ドライバーの角田裕毅(20)の2人で今季を戦う。

会見したホンダの八郷隆弘社長(ホンダの公式サイトのYouTubeから)

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 車両のカラーリングはは白とネービーブルーのツートンカラーが基調ながら、車体のサイド部分には今年がF1参戦最終年となるホンダの赤いロゴが躍り、兄弟チームのレッドブルとともにチャンピオンチームのメルセデスに対抗する。

 同じ日にホンダからは重要な人事が発表された。八郷隆弘代表取締役社長(61)が3月末で退任し、専務取締役の三部敏宏氏(59)が4月1日付で新社長に就任する人事が同日の取締役会で決定した。八郷氏は取締役となり、6月に予定されている株主総会で同職を退任する。社長在任期間は6年弱となる。

 八郷氏は記者会見で「やり残したことはありません。昨年4月に研究所を新しい体制に変え、四輪の商品開発体制も変え、私の考えていた体制というのはできあがった。経営メンバーの意思統一もできた。早く電動化の加速をしていくということでバトンタッチをするべきだ」と話した。

 拡大路線を進めてきた現相談役の伊東孝紳前社長の後を引き継いだが、「守り」のシフトに転換。埼玉県の狭山工場や英スウィンドン工場などを閉鎖を決め、本田技術研究所の四輪開発を本社に統合することにした。さらに昨年10月にはF1からの完全撤退を決断。モータースポーツファンを中心に衝撃を呼んだ。

 F1再参戦を決めたのは伊東氏が社長だった時代。ホンダの復帰初戦となった2015年開幕戦オーストラリアGPにも八郷氏は足を運んだが、次期社長に決まったばかりでまだ常務取締役の肩書だった。

アルファタウリ・ホンダの2021年型マシン「AT02」((c)RedBull Content Pool)

 当初は名門マクラーレンと組んで早期優勝も期待されたものの、事実上の仲たがいで3年で提携を解消。その後はザウバーと一時的に手を組みかけるも粘り腰でレッドブルグループに接近。まずはトロロッソ(現アルファタウリ)にパワーユニットを供給した。実績をつくって翌年には本隊のレッドブルとの2チーム供給に移行。19年の第9戦オーストリアGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が復帰後初Vをもたらし、昨年はコンストラクターズタイトル2位に躍進した。

 志半ばでの撤退表明となったが、ホンダの遺産は次世代に辛うじて継承される。今季はアルファタウリで角田がF1デビュー。ホンダのドライバー育成プログラムは実を結んだ。レッドブル陣営の働き掛けで次世代パワーユニットの開発も一時凍結となり、現行パワーユニットが2022~24年の3年間にわたって継続使用されることに。残念ながらホンダのバッジは消えるものの、同社のパワーユニット技術はレッドブルの新会社「レッドブルパワートレインズ」に引き継がれることになるという。

 八郷氏も潔かった。通常は6月の株主総会で社長が正式に交代するが、前倒しで4月1日付で退任。社長経験者は株主総会以降も取締役相談役として残ることが慣例となっていながらも「6月からガバナンス体制を大きく変えていくことにしたので、取締役相談役は必要ないだろうということになった」。取締役からも退く道を選んだ。

 F1撤退を含めて大なたを振るい、社内外から「強引な改革」との声が上がるなど現経営陣に対する風当たりも強かった。あくまで想像の域を出ないが、八郷氏は大きな責任を1人で背負い込んで、きっぱりと身を引く決断を自らしたのではないか、そんな気がする。

[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]

トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)

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