「全受験生の中で一番合格させたい二人」 一緒に志望校に合格したら付き合う約束をした現在進行系マンガに応援の声多数

1月に共通テストが終わりましたが、大学受験はまだまだここからが本番。Twitterやpixivなどで活動しているたけみつさん(@take_samurai1)が、そんな受験生の恋愛模様をテーマにしたマンガ『合格出来たら付き合う二人』を更新中。その青春を感じさせるストーリーに応援の声が多数寄せられています。

二次試験を控えて、寝る間を惜しんで勉強している真面目そうなメガネ男子の渡辺くん。図書室で「特に俺みたいに、第一志望ギリギリみないな人間はなおさら--」と思っているところに、「お、いたいた」と声をかけられて……。

「やあやあナベ君。隣を空けてもらえるかな?」という佐々木さんに「ほれ」と席を引きますが、「と言いつつ私は向かいの席に座る…!」「ぬお、無駄な労力を使わされた」と仲よさげ。「甘いなぁナベ君は。そんなんじゃこの間のセンターも私より低いんじゃないかなぁ」とダッフルコートを脱ぎながら茶化す佐々木さんに、「むぅ…それはわからんだろ」「ほー、自信があるようだねぇ。ちなみに私は--」と言い合い……。

「…負けた」とズーンとなるナベ君。「高校三年間で一度も負けなかったのに、センターだけ負けるもんか」と勝ち誇る佐々木さんに「けどま、さっさんはその点数なら大丈夫そうだな」と言うと、「まあ、そうだけどねぇ…。私はともかく、君は私と同じ大学を志望していただろう? その点数だとかなり厳しいと思うが…どうするんだい? その、志望校を変えるというのも…一つの選択肢ではあると思う…けど」と聞かれますが、「…いや」と否定。

「厳しいなんて最初からわかってたしな。予想通りと言えばそうだし。こっから一月ちょい、必死に勉強してなんとかするさ」というナベ君に、「そ、そうかそうかっ」とぱぁとなったさっさん。「くくっ…君はそうだな。一度言ったことは取り消さない男だもんなぁ」と言い、「ようしいいだろう。その心意気に免じて…もし君が私と同じとこに入れたら、何かご褒美をあげよう」と提案。「ご、ご褒美?」「ああ、何か欲しいものとかあるかい?」「…それはその、モノじゃなくてもいいのか?」「? ああ、まぁ構わないが」と、この流れは……!?

「じゃあ…。もし合格したら俺と付き合ってくれ」と実質告白をされて、「なんだそんなことかぁ。そのくらいなら構わな--え、えぇっ!?」となったさっさん。「えーっと、その…、君はあれかい? 私のことがず、ずっと好きなのかい?」「…じゃなきゃこんなこと言わん」「ほ、ほー…、ほほー…、そ、そうなのかー」と真っ赤になり動揺が隠せなくなりますが、「いやまあ…嫌だったら、断ってくれ…」と言われて、「しょ、しょうがないなぁ…。まぁかなり厳しいと思うが?そこまで言うなら」と両人差し指をいじいじさせつつ、「い、いいだろう!恋人でもなんでもなってやろうじゃないか!」と実質承諾しますが……。

「いいのか…?」「ああ、約束しよう」「よし…絶対合格してやるからな。忘れんなよ」「精々頑張るといいさ」と言いつつ、「まあ…万が一落ちたとしても、全然付き合ってもいいが?」と嬉しそうなナベ君を見つつ思うさっさん。「高校三年間、あれだけ私に付き纏って来たんだ。私のことが無茶苦茶好きなのはわかっていたさ。そ、そこまで思われてたら悪い気はしないし? 例え落ちたとしても残念賞とか言って…」と考えていましたが、ナベ君が「ああ、もちろん」と声をかけて……。

「万が一落ちたら、潔くお前のことは諦めるから安心してくれ」と言われて「えっ」となるさっさん。「え、いや、そこまでせずとも…」「情けをかけなくてもいい。しょ、勝負だからな…!」となり、「まずい、この男は…、一度言ったことは必ず守る男…!」と過去にテストに負けて本当に坊主になったことを思い出し、「二次試験が2月25日だからそれまでに必死に勉強して--」というナベ君の肩に手をかけて、「もしわからないとことかあったら、私に聞いてくれ。いいな?」「へ? ああ、まあ、助かるが…。自分の勉強は大丈夫か?」「気にするな…!いいか?絶対に合格するぞ。絶対合格だ!」「おお、絶対合格だ!」とふたりでオーっと拳を上げるのでした。

1月24日。「んーもうこんな時間かぁ」と腕を伸ばすさっさん。「まったく、朝から晩まで勉強勉強…。今日は日曜日だよ? 嫌になるねぇ、ほんと」と愚痴りますが、「ま、あと一月の辛抱だ」というナベ君から「そいや、なんでさっさんは今の志望校を選んだんだ? もうちょいランクを下げて楽しようとは思わなかったのか?」と聞かれて、「ふむ…できるだけ上の大学を目指したいと考えるのは普通だと思うが」と答えます。

「そうなんだが…、さっさんってそんなキャラじゃないだろ」と鋭い指摘に、「ほう、私のことを随分わかっているようだねぇ。私のことが好きなんだもんなぁ」と赤くなりつつ、「まあその通りだが、実際今の高校も、家から近いというだけで選んだし、ただ、大学受験くらいはちょっとだけ頑張ってみようかと思ってさ」と語ります。「それで今の志望校に?」「そうだねぇ」と答えながら、過去の中間テストの時に「すごっ、学年一位…!」とナベ君から声をかけられたことを思い出します。

その時に「しかし全教科満点近いとはすごいな」「まあ…」「いや、だが目標は高ければ高いほどいいからな」「は?」「あ、やべ、補習の時間が…。見せてくれてありがとう。でも、次のテストでは負けないからな」とナベくんに言われていたさっさん。「目標は高ければ高いほど、いいだろう?」とドヤ顔になり、「熱いなさっさん、男だなっ」「女だよ」と言い合うのでした。

1月30日。合格発表を見ていて「な、ない…。私の番号がない…。落ちた…」となり、「さっさん…落ちたのか」となぜか部屋にいたナベ君から声をかけられて、「俺は受かったけど、これじゃあの付き合うって話はなしだな。俺の好きなさっさんは受験失敗するような女じゃなかったしな」と言われ、「待ってくれナベ君…!浪人して、また、その…!」「いや、俺は大学で楽しくやるから。それじゃあ」と去られそうになり……。

「なべく…」と目を開けたさっさん、「…夢?」となっているところに「お、起きた。十分くらい前から寝落ちしてたぞ」とナベくんに言われます。ナベ君のコートが掛けられていることに気づきつつ、「…そうか」「夜ちゃんと寝てるか?無理しすぎは逆効果だぞ」と苦言されて、「君に言われるとはな…。ときにナベ君。君はその…あれだ。私のことが好きなのだろう?」と聞きます。

「まあ、そうだな…。前も言ったけど、惚れてる」と改めて言われて、「それはその…なんだ。どういったとこに惚れたんだい?」と聞いて、「どういったとこ?」「やっぱり成績が良かったからそれで…とか」「いや…それは関係ないな」「じゃ、じゃあ、顔かい?それとも胸とか…?」「違うし! うーん、まあ…、自分でもよくわからん」「わからんって、テストでわからんが通用するとでも--」と追求の姿勢に。

「ほんとにわからないんだよ…。最初はただ、成績で一番になりたかったから張り合ってただけだけど、いつの間にか、そんなの関係なしに一緒にいたいって思うようになって、よくわからんけど笑って欲しいし、よくわからんけど喜ばせてやりたいし、だからまあ、よくわからんけど…好きだなぁって」と長々と語られて、真っ赤になって口をあんぐりさせたさっさん。「えーと…その、そっか」となり、「合格」「は?」「いや、合格しような…一緒に」とここでも実質受け入れちゃっているのでした。

微笑ましすぎるさっさんとナベ君の受験勉強恋愛。たけみつさんは「センター試験……今年から共通テストという名前に変更されたそうですが、ちょうどそれが話題になっていて、受験をテーマになにかマンガを描けないかなーと思いました。合格というわかりやすい目標もあるし、大体2か月ぐらいで最後まで描けるというのもちょうどよくて、それに男女のラブコメを絡めて……みたいな感じで、いろいろとちょうどよかったんですよね」と語り、「せっかくだからリアルタイムと同じような感じで進行した方が面白いかな、ということで描き始めました」といいます。

「全受験生の中で一番合格させたい二人」「もう合格しなくてもいいから付き合えよ」といった反応が寄せられていたこのマンガ。たけみつさんは「やっぱり合格して欲しい、という反応が多かったのが嬉しかったですね。応援してもらえるようなキャラを描けてると嬉しいな、と。それだけ合格発表の時にドキドキしてもらえると思いますし。あとはやっぱり女の子が可愛いと言ってもらえるのがありがたいですね。結構変わったキャラにしたので、受け入れてもらえるか不安だったのですが、それでも可愛いと言ってもらえるのはホント嬉しいです」とメッセージを寄せてくれました。

3月の受験終了まで毎週描いていくという『合格出来たら付き合う二人』。今後の展開にも注目です。

※画像はTwitterより
https://twitter.com/take_samurai1 [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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