「声に出して読みたい」「額縁に入れて飾りたい」 直球すぎる告白男子にド正論を返す女子のマンガがシュール

『世界が終わったあとの漫画家と編集者』(バンチコミックス)で、終末世界での日常風景を描いて一部を騒然とさせたさのさくらさん(@sacla07)が、Twitterでマンガ『大人しめのギャルがクソ真面目系男子に告られる話』を発表。高校生男子と女子による直球でシュールな告白劇に、「笑った」「味わい深い」という反応が多数寄せられていました。

「僕とセックスしてください」と真顔でいう男子に、「やです」と即答する女子。「やです」と繰り返して「ダメですか」「ダメです。正直ちょっと気持ち悪いです」「えっ、気持ち悪いですか」「ハイ気持ち悪いです」とおうむ返しするも、「食事だけでもどうですか」とめげない男子。「食事」「はい」「セブン●レブンで一番美味しいスパゲティをごちそうします」「パスタあんまり好きじゃないです」と噛み合わず。お互い無言になり、微妙な空気が流れます。

根負けしたのか、「メロンパンなら好きです」という女子に「買ってきます」と即答する男子。廊下で立ったまま食べるふたり。女子が「…なんで私に声かけたんですか?」と聞かれ、「可愛かったからです」という男子は、「あと…怖い本とかよく読んでるの見て…『正直僕でも行けるかな?』と思いました」とスパゲティを食べながらぶっちゃけ、「正直すぎる…」と言われてしまいます。

「セックスとか急にそういうこと言わない方がいいと思いますよ…。めちゃめちゃ怖いし」と至極まっとうなことを言う女子に、「怖いですか」「ハイ。怖いです」「怖がらせるつもりはありませんでした」と話す男子。「こないだバズってたツイートにこう書いてあったので実行しました」とスマホを見せます。

そこには、「下心見え見えで食事に誘ってくる奴マジでウザい。いっその事“ホテル行こ”って言われた方がまだマシすぎる」とあり、微妙な表情に……。

「人を口説くなら…、ツイッターとか参考にしない方がいいと思いますよ」という女子に「なるほど」と答える男子。女子は「でも女子の前でセックスとか平気で言えちゃうあたり、じつは全然性欲とかないんじゃないですか?」とはじめて笑顔を見せて訊きますが、「いや、めちゃくちゃあります」と断言されて「えっ」と引き気味に。それに構わず、「金寺さんの…太ももの付け根にある…ほくろが見えかくれしてるのをずっと見てます!!」とフェチ全開発言をする男子に「!?」となった女子。男子は「なので」とスマホを持って「とりあえず連絡先教えてもらえませんか?」とお願い。当然ながら「やです」と即答し、「やです」と繰り返す女子に、「……。そうですか」という男子は「また来ます」と去っていき、残された女子は「また来るのか…」と呆然とするのでした。

バズりツイートの女子大生インフルエンサーのプロフィールを見ると、「これを参考にする高校生男子ヤバくない!?」と感じずにはいられないこのマンガ。さのさんは「マンガに登場するツイートのようなものをいつか見かけたなと思い、逆にどストレート球を投げたらどうなるんだろう?……というところから始まりました」と描いたきっかけを語り、ド正論連発の女子のセリフに「声に出して読みたい」「額縁に入れて飾りたい」といった声が続出していたことについて「思ったより多くの反応をいただけてよかったです。好きという感想がほとんどで安心しました」と感想を寄せてくれました。

なお、さのさんの『世界が終わったあとの漫画家と編集者』は、2021年1月21日に電子単行本が配信されてます。シュールな間に通じるところがあるので、クスっとしたいという人はこちらもチェックしてみてください。

『世界が終わったあとの漫画家と編集者』(くらげバンチ)
https://kuragebunch.com/episode/13933686331666566690 [リンク]

※画像はTwitterより
https://twitter.com/sacla07 [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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