ローズマリーにつく害虫〜予防法と駆除の仕方を解説!
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虫よけ効果で知られたローズマリーですが、害虫がつかないわけではありません。健康なローズマリーを育てて楽しむために、ローズマリーにつく害虫を覚えておきましょう。害虫による症状や、害虫の予防法、駆除の方法も紹介しますので、参考にしてください。
ローズマリーに害虫がつきやすい時期
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ローズマリーに限らず、虫が活発になるのは、高温多湿の時期です。梅雨の後半から9月頃までは、害虫による被害に注意しなければいけません。
ローズマリーも含めて、多くのハーブは、地中海原産のものが多いのが特徴です。地中海気候は、乾燥した空気と少ない雨。そして、日本のような高温多湿になることが非常に少なく、冬の寒さもそれほどでもないという、快適な環境です。
ローズマリーも、こうした気候を好むため、実は日本の夏は苦手な植物の一つでしょう。活発になる害虫から、ローズマリーを守るためには、人が注意を怠らない必要があります。
ローズマリーにつく主な害虫5種類
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ローズマリーにつきやすい害虫は、おおむね5種類です。
アブラムシ
ヨコバイ
ベニフキメイガ
ハダニ
ヨトウムシ
それぞれを、詳しく紹介します。
アブラムシ
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アブラムシは、冬以外はいつでもいる害虫です。ローズマリーだけではなく、野菜や花にもビッシリとついて、嫌いな人には鳥肌物の様相になります。
アブラムシは、植物の維管束に口針を刺して、その植物の栄養分を吸って生きています。それ自体で、すぐにローズマリーが枯れることはありませんが、ウィルス性の病気を発症する原因になります。
アブラムシは蟻と共生していて、自分の体液を蟻に与える代わりに、自分たちを守ってもらうという関係です。アブラムシがいるところには、必ず大量の蟻がいて、植物に負担を与えてしまいます。
対策としては、肥料を沢山あげ過ぎないことです。そもそもローズマリーなどのハーブは、それほど肥料を必要としません。肥料が多いと、アブラムシの発生に繋がりますので注意しましょう。
アブラムシが発生してしまったら、牛乳を薄めたものを直接スプレーしてください。これは、牛乳が乾くときに縮む特性を活用して、圧迫死させる方法です。乾いた後は、ローズマリーに水をかけて、しっかり洗い流してください。
ローズマリーの近くにニンニクを植えたり、ニンニクをつぶして沸騰させたものを、アブラムシに噴霧するという方法もあります。匂いが気にならなければ、試してみる価値はあるかもしれません。
ヨコバイ
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大きさは殆どが数ミリ程度の、小さなウンカのような虫です。色は鮮やかなものから、幾何学模様を持つものまで、かなり個性的です。文字通り、横歩きをするのでヨコバイです。
1㎝を越すヨコバイの中には、バナナ虫とも呼ばれるツマグロオオヨコバイがいます。バナナのように黄色い色が特徴です。ヨコバイの仲間は、成虫、幼虫とも、植物の樹液を吸う害虫です。
ヨコバイが活発に活動するのは、4月から11月と、比較的長いのが特徴です。一度に200個から300個の卵を産み、2週間から3週間で成虫になり、また産卵を繰り返すため、大量発生しやすい害虫です。
比較的新しい外来種のため、有効な薬などがまだ出来ていない状況です。アナログですが、見つけたら、手で獲って駆除するか、防虫ネットでローズマリーを守るしかありません。
ベニフキメイガ
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蛾の幼虫です。ローズマリーを含めたシソ科のハーブに付きやすいという習性があります。被害にあう時期は、初夏から夏の間が一番多く、しっかり駆除をすれば、2週間ほどで被害がなくなります。
毛虫ですから、葉を食い荒らします。また、蜘蛛の糸に似た糸を出し、葉を丸めてしまったりもします。
トゲや毒などはありませんので、見つけたらその都度獲って駆除しましょう。素手で掴めない人は、割り箸やピンセットがおすすめです。事前に防虫ネットをセットして置くのも効果的です。
近くの葉がレース状に食い荒らされていたら、メイガが発生している可能性が高いと思ってください。鉢植えなら、距離を開けるなどの予防も行いましょう。
ハダニ
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ハダニは、葉の裏から葉の栄養分を吸い取ってしまう害虫です。ハダニに葉緑素を吸い取られた植物は、光合成ができなくなり、やがては枯れてしまいます。
気温が高く乾燥した時期に、ハダニは発生します。1㎜にも満たない大きさのため、探して駆除するのは困難です。ハダニ駆除剤が市販されていますので、それを利用しましょう。
ほかにも、1日1回、葉の裏に水をかけてハダニを洗い流す方法や、コーヒーを葉の両面に吹きかけるという方法もあります。
このコーヒーも、牛乳と似たような効果があります。ハダニにかかったコーヒーが乾燥するとき、ハダニの表面に膜ができ、窒息させることができます。
ヨトウムシ
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ヨトウムシとは、漢字で夜盗虫と書きます。
あっと言う間に、葉をボロボロにされ、懸命にヨトウムシを探して駆除しようとしても、なかなか見つかりません。しかし、次の日には被害が拡大しているということが続くため、夜盗虫と名づけられたという説があります。
実際、ヨトウムシは夜行性で、昼間は葉の裏や土の中に姿をかくしています。
ヨトウムシの被害は、4月から11月と長いのが特徴です。それもそのはずで、この間に2回も産卵と孵化を繰り返すのです。また、幼虫も大きなものでは4㎝前後にもなり、それだけ食害も大きくなります。
ヨトウムシが小さいころは、葉の裏に密集し、葉の薄皮一枚を残す感じで食べあさります。その状態の葉をみると、白っぽく見えるので、葉裏を確認してください。
見つけたら、葉ごと切り取って駆除するか、専用の薬剤を噴霧しましょう。
ヨトウムシの好物は、白菜やキャベツなどの大きな葉物ですが、食べられれば何でも食べるというほど悪食です。ローズマリーも油断はできませんので、注意しておくにこしたことはありません。
おわりに
防虫効果のあるローズマリーだから、全ての虫が寄り付かないと考えるのは早計のようです。害虫ほど、食べる植物を選ばない強さがあると思ったほうが良いかもしれません。楽しみにしているローズマリーが、健康に育つよう、しっかり守ってあげましょう。
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