食べ残したら罰金! 絶対食べ残しが許されない『つっこ飯』ってなんだ!?(動画)
北海道はすすきの駅から徒歩3分ほどのところにある“はちきょう”という店に行ってきた。赤い宝石と言われているイクラを器からあふれるほど食べられるお店と聞いたからである。お昼に行ったのだが、18時からということでまた夜に出直すことにした。
改めて夜の23時過ぎにお邪魔すると、ちょうどカウンターが空いていた。普段は予約しないと入れないほど満席らしいのだが、この日は席が空いておりラッキーであった。
店員は皆ボーズ頭である。このお店の従業員は漁師への感謝を忘れないよう、漁師の研修を行うそうだ。そのせいか、威勢がよく元気いっぱいの高校球児のような勢いで、好感がもてる。
メニューは様々な海産物などがあるが迷わずに『つっこ飯』を注文した。すると若い店員さんからルールを説明され合意を得たお客さんしか食べてはいけないとのことだ。実は私はここに来る前にモツ鍋を腹いっぱい食べてきたばかりである。若干の不安がよぎったが「ほとんど食べ残すお客さんはいない」と若い女性従業員の方はニッコリ微笑んだ。
『つっこ飯』とは白飯の上に、お客さんがストップというまで イクラの醤油漬けをかけてくれる海鮮丼のことである。
説明によれば漁師というのは過酷な労働条件の中、非常に危険で命を落とす人もいる。漁師さんへの感謝と食材を大切にするためにイクラはおろか、米粒1つ残すことも禁止なのだという。
もし残した場合はご寄付をお願いしますとのことである。しかし食べ物を大切にするお店は料理が旨いと聞いたことがある。私はこのルールに文句なく合意をした。
まず最初にごはんとおかずが置かれる。白米の入っている器はそんなに大きくない。普通のドンブリ皿ほどであるからここで完全に完食できる自信がでた。
イクラが盛られている間は絶対に手を触れてはいけないのだという。もし待ってる間にご飯を押しつぶしたり先に食べてしまった場合はそこでご飯は没収され『つっこ飯』の注文は取りやめとなってしまう。
しばし待つと元気の良い店員さんが「それでは始めたいと思います!」と言い「エイサー! エイサー!」と全員で掛け声をあげながら、注文したお客さん全員にいくらの醤油漬けをてんこ盛りして回るというサービスが振舞われた。皆、漁師の経験があるだけあって迫力満点だ。この様子は圧巻なので是非その目で確かめてほしい。
さてさて、できあがったいくら丼。
器が真っ赤である。普通なら白飯のど真ん中にイクラがちょこっと乗っかってる日の丸イクラ丼みたいなものだが、これは圧巻。真っ赤なイクラだけで染まっている。
最初に食べて驚いたのはスプーンですくっても赤いイクラであふれており、白飯が見えてこないことだ。口の中はツブツブのイクラがあふれていてとても贅沢な気分になる。イクラは醤油漬けになっているので、新たに醤油をかけなくても味がついているから大丈夫。口いっぱいに放り込んでガツガツ食べてほしい。
サービスで味噌汁もついてきたのだが、これも美味しかった。そういうわけでペロリと平らげた。
おっと、普段ならこれで良いのだが、米粒1つ残したらいけないんだったと思い出し、お皿を猫みたいになめまわしてきれいにした。
これだけイクラが食べられて値段は1890円。はっきり言って安いと感じ、なによりイクラ好きなら絶対満足できるだろう。
店長(頭)の杉田仁志さんに最後にお話しを伺うことができた。「この店は約8年前にオープンしました。今度4月の下旬を目標に初の東京にもチェーン店を出す予定なので是非食べにきてきださい!」と熱く語ってくれた。東京に進出したら是非食べに行きたいものである。
場所は札幌市中央区南3西3丁目 都ビル1階“はちきょう”本店
【ニコニコ動画】イクラを残すと罰金のお店
イクラを残すと罰金のお店 横山緑
※この記事は、ゴールドラッシュの「横山緑」が執筆しました。[リンク]
暗黒放送Pの横山緑(フリージャーナリスト)は言論弾圧を許さず、マスコミどもが目を背けるニュースを記事にする日本執筆倶楽部2位のプロのライターだ。仕事よこせ!
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。