プリンターの寿命は何年?捨て方や捨てる時の注意点は?
パソコンなどからダウンロードした画像や情報を、そのまま正確に紙に残せるプリンターは、あるととても便利な家電です。しかしプリンターにも寿命があり、いつかは処分することになります。プリンターの寿命の目安や正しい捨て方について調査しました。
プリンターの寿命だけでなく正しい捨て方も知りたい!
プリンターといえば、今ではパソコンの周辺機器の1つとして、多くの家庭で使われている家電です。プリンターに限らず、寿命を迎えた家電の捨て方は年々多様化しています。家電リサイクル法などの制定もあり、寿命で壊れたプリンターの捨て方に困る方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、一般家庭にも普及しているプリンターの寿命の目安や、正しい捨て方について調査してみました。これからプリンターを購入予定という方も必見です!
プリンターの寿命は?
プリンターに限らず、「家電は丈夫で長持ちが一番」と思っている方は多いことでしょう。たとえ毎年新しい機能を持った新機種が出るとはいえ、「毎年買い替える」という方は少数派ではないでしょうか?
そうなると気になるのがプリンターの寿命です。プリンターの寿命の目安は、当然のことながら使用頻度や扱い方によっても変わってきます。しかし、一般的にプリンターの寿命の目安とされている年数は「5年」です。
根拠は国税庁の定めた事業用プリンターの法定耐用年数が5年であることと、プリンターの修理用部品の保有期間が「販売終了から5年」と、こちらも法律で決められていることがあげられます。
これらの理由から購入して5年以内ならば、メーカーに修理に出しても安くすむことがあるのです。プリンターの調子が悪くなって寿命かな?と感じたときは、まずは購入日を確認してからメーカーに問い合わせてみるとよいでしょう。
プリンターの捨て方は?
プリンターを購入してから5年以上たってしまっている場合、不調が出たら寿命である可能性が高いです。寿命で壊れたプリンターは、通常捨てる時には「粗大ゴミ」として、自治体に処分してもらうのが正しい捨て方になります。
理由はまずほとんどのプリンターの縦・横のサイズが、30cmを超えているためです。多くの自治体では、1辺の長さが30cmを超えるごみを「粗大ごみ」に分類しています。そのため経費を払って処分してもらうことになります。ではプリンターは粗大ごみとしての捨て方しかできないのでしょうか?
自治体でも違うので要チェック
実はプリンターは自分で分解できれば、パーツごとに可燃ごみや不燃ごみとして出す捨て方もあります。しかし構造をよく知らないまま分解しようとすれば、ケガの危険があるだけでなく時間も要するため、現実的な捨て方ではありません。
また自治体によっては、小型家電リサイクル法に従った捨て方が求められます。小型家電リサイクル法は、プリンター以外にも携帯電話やスマートフォンなど、小型家電に使われている資源を有効活用するための法律です。プリンターを捨てる前に、自治体のホームページで確認してください。
では小型家電リサイクル法ではどのような捨て方が正しいとされるのでしょうか?一般的には市役所をはじめとした公共施設や、家電量販店などにリサイクルボックスが設置されていて、そこに投函するという捨て方になります。入らない場合には自治体に捨て方を相談しましょう。
プリンターの捨て方にはこんな方法も
寿命を迎えたプリンターでも、できれば経費をかけない捨て方をしたいものです。また寿命を迎えたとはいえ、せっかくなら有効活用できる捨て方をしたいと思う方もいることでしょう。自治体に出す以外の捨て方もご紹介します。
家電量販店に持ち込む
プリンターが寿命で壊れてしまった場合、多くの方が新しいプリンターを購入するのではないでしょうか?そんなときは寿命を迎えたプリンターを、購入先の量販店に持ち込むのもおすすめです。
直接店舗に持って行く場合、買い替え無しでも引き取ってくれる店舗もあるので、先に確認しておくとよいでしょう。ただし店舗によって下取りしていなかったり、対象商品の購入などの条件を付けているところもあります。各店舗に問い合わせて、比較してみるとよいでしょう。
不用品業者に持ち込む
プリンターの捨て方としては、不用品業者に持ち込むのもおすすめです。ほかにも不要な家電がある時には、まとめて回収してもらうこともできます。ただし輸送費などの経費がかかることもあるため、事前に見積もりしてくれる業者を選ぶことも大切です。
中には手数料無料で引き取ってくれる業者もありますが、選ぶ際には特に注意しましょう。実際いきなり追加料金を請求されたり、不法投棄をしていたなどの悪徳業者に引っ掛かってしまう危険があります。ではどのように業者を見極めたらよいのでしょうか?
ポイントはいくつかあります。その業者の口コミや評判、実績をチェックしたり、業者側が無料で回収してくれる理由を明示しているかも大切です。産業廃棄物収集運搬許可を取得している業者から選ぶのも安心できます。回収方法を選択できるのも大切なポイントです。
NGO団体に送る
国際協力NGO団体の中には、プリンターをはじめとしたさまざまな機器を回収することで利益を得て、支援活動を行っているところがあります。寿命を迎えたプリンターでも、部品に使われているレアメタルを再利用しているため、資源を無駄にせずにすむのも利点です。
プリンターを捨てる時の注意点
「寿命がきて壊れたプリンターは、捨て方を守って処分すればいいだけ」と思っていませんか?実は捨てる前にいくつかチェックしておかないと、後でとんでもない被害にあうことがあるのです。ただ捨てるだけでは危険な注意点をご紹介します。
データの削除を忘れない
プリンターは時として情報の塊のような家電です。プリンターのデータベースに個人情報をはじめとしたデータが残っていることがあるため、捨てる前にはプリンター内のデータはしっかりと消去するようにしましょう。
特にUSBメモリーやSDカードには情報が詰まっています。間違っても挿したまま捨ててはいけません。そこから大切な情報が漏れてしまいます。時には他人にまで迷惑がかかってしまうため、抜き忘れがないか念入りにチェックしてから捨てるようにしてください。
原稿台などをしっかりチェック
プリンターを捨てる前には、原稿台があるようなら中に原本を挟んでいないかもチェックしましょう。スキャナ部分や給紙トレイの中も要注意です。重要書類が挟まったままだと、書類の紛失や情報の流出にもつながります。細部まできちんと確認してください。
インクカートリッジなどはリサイクルに
プリンターを捨てる前に、インクカートリッジは抜いて別々に捨ててください。メーカーや量販店が協力し、純正品の専用回収ボックスを設置していることがあります。インクカートリッジ以外でも、ドラムユニットなどの消耗品を回収しているメーカーもあるので、確認して適切な捨て方をしてください。
業務用プリンターは家庭用プリンターと扱いが違う
会社で使うような大型の業務用プリンターは、家庭用とは異なった捨て方が義務付けられています。業務用プリンターの扱いは産業廃棄物のため、自治体では回収できないのです。そのため産業廃棄物収集運搬許可を得ている回収業者に依頼しましょう。搬出や運搬も対応してくれるかチェックしておくと安心です。
おわりに
寿命を迎えたプリンターは、正しい捨て方を知っていないと大変なことになりかねません。パソコンなどと同様に、細心の注意を払って捨てるようにしたいものです。プリンターを捨てる予定のある方は、ぜひ本記事を参考にして安全に処分してください!
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