「心臓に来た」「肉まん食べたくなる」 新人バイトのまぶしさに営業スマイルを疑うマンガが名作の予感

Twitterなどで公開されていた『都会JKと農家JKの話』が『となりのヤングジャンプ』(集英社)で入賞+審査員特別賞に選出された小祭さん(@komaturi1)が、マンガ『営業スマイルが見抜ける鈴木の例外』を発表。営業職で営業スマイルが見抜けるという鈴木湊人さんが、コンビニで新人店員さんに出会うというストーリーに「続きが気になる」という声が多数集まっています。

忙しすぎて自炊もできず、メンタルが粉砕されている鈴木さん。「サラダのパスタや、あったかいお茶と、冬だし…肉まんを買おう」とコンビニに寄ると……。「いらっしゃいませ、こんばんはー!」とマスク越しでもわかるキラキラした笑顔で迎えられて「新人さんか…?夜なのにまぶしい!」と思いつつ、「ん…?変だな…」となります。

「この子の笑顔から営業スマイルの気配が感じられない!?」と思う鈴木さん。長年の営業経験から、営業スマイルを見抜く力を会得していて、「今まで営業スマイルが崩れた隙を見抜き結果を出してきた…。その観察眼が彼女に反応しない…なぜだ…!」と疑問に感じつつ、「…肉まんもひとつください」「はーい!」と注文。「“酢醤油”や“からし”はお付けしますか?」「…酢醤油?…からし?」「あっ…!すみません!福岡にいた時の癖で…。福岡やと肉まんに酢醤油とか付けよるんです…」と少し方言が出ています。鈴木さんが「上京したてですか?」と尋ねると……。

「はい!夢を叶えたくて!」との言葉に、「なるほど…だからか。…今が楽しくて仕方ないんだな…」と納得。「純粋すぎて…こっちが恥ずかしくなるが…」と感じつつ、「叶うといいですね」と言って、古賀さんが「! ありがとうございます!」とおじぎをする姿に「初心に戻れる…」と思いますが、「いや待て…!だとしても古賀さんの先のくだりは経験者の話ぶり」と「福岡にいた時の癖で…」というセリフが引っかかり、「やはり営業スマイルなのでは…!?」と深読み。

「今…お仕事帰りですか?」という古賀さんに、「そうですね、朝から今まで」と答えた鈴木さん。「すごい、長時間…お疲れ様です!」と言われて、「くっ。マスク越しでもすごい力だ…!」と内心で感じて……。「ありがとうございました!」との声を背にコンビニを出て、「…いつかその営業スマイルの牙城…崩してみせる!」と肉まんにかぶりつく鈴木さん。「…肉まん、いつもより旨く感じるな…」と思うのでした。

「元々8年ほど前に、コンビニでバイトしていた経験があって、もし自分が現在の在宅ワークの仕事を上京時に持ち得ていなかったら、どういう場所でバイトなどしていたかを考えたときに、とりあえずコンビニかなぁと考えて、上京と過去の体験が重なったため、それを物語にできたらと思いました」という小祭さん。鈴木さんは「26歳ながら顔に疲れジワができるくらい多忙で老けた営業職の男性」で、古賀さんは「20歳くらいでバイトしながら夢(現時点では内緒ですが)に向かうフリーターの女性」といいます。

九州だと肉まんに付くのがポピュラーな酢醤油とからしですが、関東圏だと付いてこないという話はたびたび話題になりますが、今回もそのことに驚く声や、古賀という名字が福岡県に多いこともあって、その細かい描写についての反応が寄せられていました。小祭さんは「想像以上に酢醤油とからしに対する反応が多くて、そもそも酢醤油の存在自体を知らない方が多いことに驚きました。また、古賀さんが今まで描いてきたキャラの中でも一番好意的な印象を抱いてもらえていることが嬉しかったです」とコメントしてくれました。

次回の更新が2021年1月10日19時予定だという『営業スマイルが見抜ける鈴木の例外』。どのようにストーリーが展開されるのか楽しみな作品です。

『都会JKと農家JKの話』(となりのヤングジャンプ)
https://tonarinoyj.jp/episode/13933686331744797543 [リンク]

※画像はTwitterより
https://twitter.com/komaturi1 [リンク]

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 「心臓に来た」「肉まん食べたくなる」 新人バイトのまぶしさに営業スマイルを疑うマンガが名作の予感

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

ウェブサイト: https://note.com/parsleymood

TwitterID: ryofujii_gn

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事ランキング