「最終巻も買って読んだ」 自民党クールジャパン特別委出席の井上信治担当大臣「『鬼滅の刃』の事例を勉強したい」

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2020年12月3日に開かれた自民党のクールジャパン戦略推進特別委員会で山下貴司事務局長のもと『鬼滅の刃』が議題となり、アニプレックスの岩上敦宏代表取締役社長と『週刊少年ジャンプ』の10代目編集長を務めた集英社の瓶子吉久執行役員が海外展開の取り組みなどについて説明しました。

表現の自由などが専門でコンテンツ分野に詳しい山田太郎参議院議員(@yamadataro43)は、委員会に井上信治クールジャパン担当大臣が出席したことなどに関して、次のようにツイートしています。

クールジャパン特別委山下事務局長(元法相)のもと「鬼滅の刃」のアニプレックス岩本社長、集英社瓶子役員から海外展開の課題についてご説明。アニプレはまどかマギカ、銀魂、鋼の錬金術師、Fate等多くの作品を世に。井上大臣も出席、自民党の中心で漫画アニメがこんなにも論点になるとは感慨深いです

井上大臣は、2020年12月8日の閣議後記者会見で「アニプレックスの岩上代表取締役社長より、海外でのアニメ配信は日本の1時間後など、できるだけタイムラグが起きないように工夫していること、幅広い視聴者を獲得するため独占でなく多くの配信サイトで契約するという戦略を取ったこと、リスクを取って少数でアニメ制作委員会を構成することで迅速なプロモーションにつなげていることなどの話がありました。公務とため中座しましたが、瓶子執行役員からは、マンガの海外展開について、海賊版被害の状況や集英社が行っている『マンガプラス』などの取り組みの紹介があったと聞いています。今回の講義を通じて『鬼滅の刃』のヒットには原作の素晴らしさに加えて関係者の熱意と工夫、戦略があったことを再確認できました」と述べました。

また、『鬼滅の刃』が缶コーヒーなどの商材とのコラボやアニメツーリズムなどによって2700億円もの経済効果をもたらしていると報道について、井上大臣は「漫画やアニメ等のコンテンツは異業種との連携が図りやすい分野であると認識しており、コンテンツと異業種の掛け合わせにより、コンテンツの成功による利益がコンテンツ産業のみならず幅広い分野や地域に裨益することが可能と考えています。クールジャパン関連省庁においては、これまでもコンテンツの発信力を幅広い分野や地域に裨益させるための工夫の議論をしてきましたが、『鬼滅の刃』の事例を勉強し、教訓等をクールジャパン関係者に共有することで、クールジャパン関連分野の取り組みの強化を図って参りたいと思います」と見解を示しています。

「自粛期間中の5月にマンガの『鬼滅の刃』を読んだ」という井上大臣は、「先日最終巻が発売されたので買って読ませて頂いてて、非常に面白かったです。映画も機会を設けて観に行きたいとは思っています。個人的に『鬼滅の刃』のファンでもありますから、12月3日の自民党のクールジャパン特別委員会は私も拝聴させて頂きました」とも発言。特にアニメや漫画の海外展開においても、『鬼滅の刃』が大きな存在感を示していることが垣間見え、今後のクールジャパン・知財戦略が進める上でも影響力を発揮していくのではないでしょうか。

※画像はTwitterより
https://twitter.com/yamadataro43 [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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