「なぜ日本の政治家は魚を掲げて喜んでいるのか」と英メディア、本来の意味は……

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イギリスBBCは、先日の衆院選で小泉進次郎氏が当選した様子を写真入りで伝えた。ただ、英国メディアの興味は「元首相・小泉純一郎の息子だから」ではなく、「どうして支持者の前で鯛を掲げているか」。確かに欧州では見慣れない光景かもしれない。

「ビッグ・シー・ブリーム(=大きな鯛)を手にするのは、何も政治家に限らない」ともBBCは報じている。優勝したスモウ・レスラーも同様だと指摘し、日馬富士が横綱昇進を決めた様子も写真入りで丁寧に伝えている。また、喜ばしい出来事を祝う際のディナーにも登場するとしている。

当選した議員や優勝した力士が鯛を手にする理由。私たち日本人はなんとなく分かるが、「タイ(tai)」と「おめでたい(o-medetai)」をかけた駄洒落とBBCは紹介している。日本人は当然の慣習とみなしているはずだが、興味深い指摘も。イギリスにおける日本研究の第一人者であるオックスフォード大学のイアン・ニアリー教授は、なんとなく皮肉めいたコメントを残している。

「相撲の力士が優勝した際、鯛を手にするのはれっきとした伝統ですよ。鯛が大きければ大きいほどよいとされ、力士の強さの証ともいえます。一方、政治家が当選したあかつきに鯛を掲げるのはちょっと普通でない気がしますね」

画像: ジャパニーズ・ダジャレを紹介するBBCの記事のキャプチャー
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-20756516

※この記事はガジェ通ウェブライターの「香椎みるめ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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