どちらを買うのが正解?低価格化で買いやすくなったHomePod miniとHomePodの違い

どちらを買うのが正解?低価格化で買いやすくなったHomePod miniとHomePodの違い

アップルは10月14日のイベントで新型スマートスピーカーであるHomePod miniを発表しました。これまで発売されていたHomePodとどう違うのでしょうか?また、どちらを買うのが正解なのかについても考えてみたいと思います。

この記事のコンテンツ:

HomePod miniとHomePodの違い
共通機能も多い
音質重視ならHomePod、価格重視ならHomePod mini
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HomePod miniとHomePodの違い

まずはHomePod miniとHomePodの違いについて見ていきましょう。違いを表にするとこのようになります。

スペック
HomePod mini
HomePod
サイズ
84.3 x 97.9mm
172 x 142mm
重さ
345g
2.5kg
チップ
S5
A8
スピーカー
フルレンジスピーカー + パッシブラジエーター
ツイーター x7 + ウーファー
空間認識機能
x

Apple TV 4Kとの連携
x

U1チップ搭載

x
価格(税別)
10,800円
32,800円

それぞれについて詳しくみていきたいと思います。

製品URL:https://www.apple.com/jp/homepod-mini/, https://www.apple.com/jp/homepod-2018/

小型軽量のHomePod mini

まず、サイズと重さが全然違います。HomePodが172 x 142mmなのに対してHomePod miniはその名の通り84.3 x 97.9mmと断然小型。重さも2.5kgに対して345gとかなり軽いです。

したがって、HomePod miniのほうが設置場所の自由度が高く、かつ移動もさせやすいといえます。

ただし、オーディオ機器は一般的にはある程度大きくて重いほうが音質がいいもの。HomePod miniは音質を犠牲にしているともいえるかもしれません。

チップはHomePod miniのほうが新しいけど性能はあまり変わらない?

HomePod miniにはApple S5と呼ばれるチップが搭載されています。これはApple Watch Series 5にも搭載されているチップで、64ビットデュアルコアプロセッサのものです。

これに対してHomePodが搭載しているのはApple A8と呼ばれるチップ。これは、iPhone 6に搭載されているものと同じです。

こう聞くとHomePod miniのほうが性能がよさそうに感じますが、実はA8も同じ64ビットデュアルプロセッサ。どちらも動作周波数は不明ですが、性能が全然違うということはなさそうです。

スピーカーはHomePodのほうが充実

スピーカー構成は圧倒的にHomePodのほうがリッチ。7つのツイーター(高音を担当するスピーカー)と1つのウーファー(低音を担当するスピーカー)を搭載しています。

これに対してHomePod miniはフルレンジスピーカーが1つとパッシブラジエーターが1つのみ。パッシブラジエーターは低音を強調するための受動的なスピーカーなので、実質スピーカーは1つのみです。

音質としてはやはりHomePodのほうが有利といえるでしょう。

空間認識機能とApple TV 4Kとの連携はHomePodのみ

また、空間認識機能とApple TV 4Kとの連携はHomePodのみの機能です。

空間認識は、HomePodが自らマイクを使って室内での位置を感知し、それに合わせて自動的に音を調節する機能。似たような機能はAVアンプなどでもありますが、これを別途マイクを付けずに自動でやってしまうところが素晴らしいです。

Apple TV 4Kとの連携は最近新たに発表された機能。7つのツイーターを利用し、サラウンド再生を可能とします。映画などで活躍しそうですね。

U1チップによる機能はHomePod miniのみ

ここまでの話だとHomePodのほうがすべてにおいてHomePod miniよりも勝っていそうですが、実はHomePod miniにしかない機能があります。

それはU1チップを利用した、同じU1チップを搭載したiPhone(iPhone11以降)との連携。たとえば、端末を近づけるだけで、これまでiPhoneで再生していた音楽をそのままHomePod miniに移行したり、ユーザーの好みに合った曲を再生したりという機能があります。

 次ページ >共通機能も多い

共通機能も多い

一方、HomePod miniとHomePodには共通機能も数多くあります。

たとえば、どちらにもSiriが搭載されており、音声での検索や調べものなどが可能です。

また、2台合わせればステレオ再生が楽しめたり、マルチ接続で家中で同じサウンドが楽しめたりするのも共通機能。

インターコムという、HomePodやHomePod miniだけでなく、iPhoneやApple Watch、CarPlay等とのメッセージのやり取りができる機能も両方に搭載されています。

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音質重視ならHomePod、価格やサイズ重視ならHomePod mini

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この2つを選ぶうえで最大のネックは価格でしょう。HomePod miniが税別10,800円なのに対して、HomePodは税別32,800円と3倍以上の価格差があります。

音質で選ぶならHomePodですが、そこに3倍以上の価格差を見出せるかどうかがポイントです。

また、サイズや2.5kgという重さもHomePodではネックになるかもしれません。

結局は、ご自身が何を求めているのかと、予算によって選ぶしかなさそうです。

万人にとってどちらがいいといいづらいということは、逆にいいラインナップであるといえるのかもしれませんね。

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