タイツメーカーに続いて猿園 相次ぐ炎上で「女性蔑視」がトレンド入り 論争はエンドレス状態か

タイツメーカー・アツギ公式Twitterの炎上騒動に続き、『日本モンキーセンター(愛知県犬山市)』公式Twitterの投稿に対しても炎上。「女性蔑視」が一時トレンド入りするほど論争が白熱しています。
炎上した『日本モンキーセンター』の投稿は、10月28日、サル目のシロガオサキ「モップくん」を観賞に訪れた女性について、男性スタッフが「『モップくんが大好きなんです!』と来園してくださる方は素敵なお姉さまばかりだと思っていましたが、なんと!本日初めて『女子』にお会いしました!! すごく喜んでいると思います。モップ君担当の根本が。」というコメントとともに、若い女性の後ろ姿の画像を投稿したもの。
これに対し、女性を年齢で区別していると批判の声が殺到。11月5日、伊谷原一園長が公式サイトにて謝罪、問題の投稿を削除しています。
参考記事:「物言う公式ツイッターアカウント」終焉か 日本モンキーセンター公式アカが「女子が好き」と気持ち悪い発言し本体が謝罪 | TABLO
このニュースを受けTwitterでは「女性蔑視」がトレンド入り。大きく分けると「女性蔑視だと批判」する側と「女性蔑視に該当するか疑問視」する側の意見が飛び交っています。
女性蔑視に該当するか疑問視する訴えとして
「モンキーセンターのやつ、女性蔑視だのじゃなくて、客を値踏みしているのが失礼、かつ『若い女性が来て担当者が喜んでいる』と言っちゃうキモさがポイントだと思うのだけれど」
「オバサン蔑視なのに女性蔑視って言うから訳が分からなくなる」
などの声があがっている一方で、女性蔑視だと問題視する訴えには
「普通に客を『女子』と呼ぶのはどうなの。女子って言うワードがそもそも炎上案件って普通わかるんじゃない?男性は容姿と毛量、女性は容姿と年齢については分別すると炎上の元では?」
「女性蔑視ではないと言っている人いるけど、相手が男性客だったらあの投稿はしていないだろうし、そもそもあの手のエイジズム的視線も向けてないと思う」
「男性と女性の間で「見知らぬ人から性的ジャッジされる事」に対する感覚が根本的に違うんです」
などの声あがっています。
そもそも、女性蔑視とは、女性や女らしさに対する嫌悪や蔑視の事であり、世界中で問題視されています。
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過去においては、宗教や文化的な要因などから女性は弱い立場にありました。第二次世界大戦後、男女平等の価値観が生まれ女性にも権利が認められ、女性が社会進出するとともに男女格差や差別が解消されつつあります。
しかし、まだまだ女性の地位が低い国は多く、女性蔑視や女性差別はなくなっていません。これを問題視し国連では、2030年の達成を目標する「持続可能な開発目標(SDGs)」の1つに「ジェンダー平等(男女の性区別)を実現しよう」を掲げ、男女の平等、全ての女性に対する差別に終止符を打つことを目標にしています。
昨今では、企業においてジェンダーやハラスメント研修をしているようですが、まだまだ浸透していなかったことで、今回のような一連の炎上騒動が起こってしまったのかもしれません。
ジェンダーに関することは、センシティブな問題が多く、差別意識がなくとも問題視されることもあるので、少なくとも企業においてはイメージを悪くしないためにも、敏感になった方がいいようです。(文◎デューク・テルゴ)
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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。
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