ホットカーペットの寿命はどのくらい?正しい使い方も解説
ホットカーペットの寿命を気にしたことはありますか?正しい使い方を知っていますか?突然壊れてしまうと、寒さが身に染みる…などという事にもなりかねません。ホットカーペットの寿命と寿命が近いというサイン、長持ちさせる日頃のお手入れについてご紹介します。
ホットカーペットはどんなもの?機能は?
一般的にホットカーペットと呼ばれるものは、正式には電気カーペットといいます。その名の通り、カーペットの中に電気式の熱線が張り巡らされていて、通電により熱を発します。
部屋全体を温めるという効果はありませんが、ホットカーペットの上に座ったりすることで、直接人体に熱を加え温めます。
また、普通のカーペットのホットカーペット対応のカーペットというものがあります。このホットカーペット対応のカーペットは、それ自体に熱線があるわけではなく、熱線が張られたホットカーペットに被せて使えるカーペットのことです。
普通のカーペットとは少し構造が違い、よりホットカーペットの機能を活かすよう作られています。
ホットカーペット対応のカーペットが、普通のカーペットと大きく違う点は、不織布を裏面に使っている点です。
不織布は、通気性が良く、吸水性も高く、保温効果にも優れています。そのため、ホットカーペットの上に、さらにカバーのようにカーペットを敷くのであれば、ホットカーペット対応のカーペットがおすすめです。
ホットカーペットの寿命はどのくらい?
足元が冷えが気になるときなど、ホットカーペットがあると、床暖効果で寒い季節を快適に過ごすことができます。こたつ代わりに、ホットカーペットを使っているというご家庭をよく見かけます。
正しい使い方をした場合の、ホットカーペットの寿命は5年から6年です。これはあくまでも、修理のための部品保有期間です。取扱説明書には、5年を過ぎたものは、安全のために点検をするようにという注意書きがあります。
従って、正しい使い方をしているホットカーペットの寿命は、5年と思っていたほうが良いでしょう。
ただ、実際はそれより長く使っているという人もいるでしょう。ホットカーペットの使用時間や環境、使い方によって、ホットカーペットの寿命は大きく変わります。
ホットカーペットを正しく安全に使うために、ホットカーペットの寿命を知らせるサインと、長く使うためのお手入れ方法を紹介します。
ホットカーペットの寿命を知らせるサインとは!?
ホットカーペットの寿命が近くなると、どんなトラブルが発生するのでしょうか。ホットカーペットの寿命のサインを見逃さないためにも、現象を覚えておいてください。
電源を入れても温かくならない
ホットカーペットから、焦げ臭い匂いがする
ホットカーペットの本体が、破れたり擦り切れたりしている
ホットカーペット本体の表面が、電熱線に沿って変色している
ホットカーペットが、半面、全面切り替えの場合、どちらか半面が温まらない
ホットカーペットの本体を折りたたむとき、電熱線のポキポキという音がする
電源を入れても温かくならない
コンセントを含め、コードはきちんと繋がっていますか?繋がっているのであれば、コードの断線や、温度調整機能の故障が考えらえます。それなりの年数を使用しているのなら、寿命と考えましょう。
焦げ臭い匂いがする
漏電が考えらます。使用年数が少ないホットカーペットなら、出来るだけ早急に修理と点検をお願いしてください。経年劣化によるものと判断できる場合は、寿命として、新しいホットカーペットに買い替えましょう。
ホットカーペットが焦げたり擦れたりしている
正しい使い方をしているにも関わらず、焦げているのを見つけたら、断線が原因かもしれません。擦れている場合も、コードに負荷がかかっていますから危険です。
どちらも、点検や修理、あるいは買い替えを考えましょう。
電熱線に沿って変色している
新しいホットカーペットでは、起こりにくい現象です。かなり使いこまれたものに多く、温度制御の故障や断線、本体生地の摩耗などが考えられます。
気が付いた時点で、出来るだけ早く買い替えを検討してください。
半面切替で片方の温度が上がらない
使用中のホットカーペットが古いものであれば、寿命と諦めて買い替えが必要です。経年劣化による断線などが考えられます。新しいものであれば、故障ですから、修理をお願いしてみましょう。
熱線がポキポキする
これは古くなった電熱線が折れる音です。完全に寿命ですから、処分をするしかありません。
ホットカーペットが寿命を迎えたときの処分方法
ホットカーペットを処分する際は、不燃ごみなのか粗大ごみなのかを、まずお住いの自治体のホームページなどで確認してください。
大きさや重さで指定が違ったり、捨て方もそれぞれの自治体で違ったりします。粗大ごみの場合は、数百円の手数料が必要なこともあります。
廃品回収業者に引き取ってもらう場合は、一般廃棄物収集運搬業許可証など、必要な認可を提示してくれる業者に依頼しましょう。
ただし、ホットカーペットだけでは、高額な費用が発生してしまいます。処分するものが大量にある場合のみお願いすると、手間もかからず便利です。
買い替えるときに知っておきたい!ホットカーペットの選び方
ホットカーペットを買い替えなければならなくなったら、何を基準に選んだら良いのでしょうか?失敗しない、ホットカーペットの選び方を紹介します。
種類からホットカーペットを選ぶ
サイズでホットカーペットを選ぶ
電気代の安いホットカーペットを選ぶ
殺菌滅菌機能のあるホットカーペットを選ぶ
以前ホットカーペットを購入した時とは、環境が違っているという人も多いのではないでしょうか?引っ越しをしていたり、家族が増えたりなどといったタイミングも、ホットカーペットを買い替えるタイミングかもしれません。
種類からホットカーペットを選ぶ
ホットカーペットの種類は、主に3つあります。じゅうたんタイプ、フローリングタイプ、ホットマットです。
じゅうたんタイプには、カバーを取り付けるのが一般的ですから、洗濯が簡単だったり、ペットの爪が引っかかったりしないなどのメリットがあります。
フローリングタイプも、お手入れが簡単な点と、ペットの爪が引っかかないという点では、じゅうたんタイプと同じです。ここは、使用したい部屋の雰囲気に合わせたり、使う人の好みだったりのウェイトが重い部分です。
ホットマットは、ほぼ畳1帖程度の大きさです。1人暮らしやデスク回りなどで、1人用として使うといったシチュエーションにおすすめです。
サイズでホットカーペットを選ぶ
まずは、ホットカーペットを敷きたい場所のサイズを、必ず事前に測りましょう。店舗で広げて広さを確認することができない場合が、往々にしてありますし、通販であればなおさらです。
また、ホットカーペットには熱線が入っていますので、家具の下敷きになるような設置は避けてください。椅子やテーブルの足などで、断線などが起きてしまうと、火災や火傷といった重篤な危険が想定されます。
どうしてもテーブルの下に敷くなどの場合は、小まめなチェックを忘れずに行ってください。
電気代の安いホットカーペットを選ぶ
一般的なホットカーペットの電気代は、1帖分で1時間4.4円です。6帖のホットカーペットを8時間使う場合、1日あたり211円の電気代がかかります。これを冬の3ヶ月間で計算すると、19,000円にもなってしまいます。
出来るだけ電気代の安いホットカーペットを探すなら、部分的に温めることができる切り替えモードの機能が着いたものか、省エネモード機能がついたホットカーペットがおすすめです。
殺菌や滅菌機能がついたホットカーペットを選ぶ
コロナ禍の時代ですから、菌に対して神経質になる人も多いかもしれません。特に小さなお子さんがいる家庭や、お年寄りだけの家庭であればなおさらではないでしょうか。
そんな時は、抗菌加工や防ダニ対策といった機能を持ったホットカーペットが最適です。また、撥水や防水加工などの機能もあれば、より安心です。
自分が欲しい機能がついているかどうか、ホットカーペットを購入する際には、必ず確認するようにしましょう。
ホットカーペットを長持ちさせる日頃のお手入れ
ホットカーペットを長持ちさせるには、正しい使い方と日頃のお手入れが大切です。取扱説明書には、正しい使い方を説明してあるはずですが、使っているうちに忘れてしまいがちですよね。
そこで改めて、ホットカーペットの正しい使い方についても記載しておきます。
ホットカーペットの日頃のお手入れ
洗えないホットカーペットの場合は、小まめに掃除機で埃やゴミを吸い取り、ブラッシングをするなど、清潔を保ちましょう。
また、ホットカーペットカバーを利用して、小まめに洗濯をするといった方法もおすすめです。
洗えるホットカーペットであれば、中性洗剤で洗濯をしましょう。洗濯表示を確認し、それを必ず遵守することが重要です。コードの接続部分は、必ず内側に折り込み、衝撃から守りましょう。
洗濯機であれば、大きな洗濯ネットを利用するのが良いでしょう。
ホットカーペットの正しい使い方
ホットカーペットの取扱説明書にある警告や注意を守らないと、火災や火傷の原因になってしまいます。再度、正しい使い方をしているか、確認してみましょう。
電源コード、プラグ、コントローラーを傷めたり、改造したりしない
本体に針を刺したり、傷をつけたり、キャスター付きの家具を置かない
コントローラーに飲み物やペットのおしっこなどがかからないようにする
コントローラーに布団など、暖房断熱効果があるものを被せない
暖房器具などの熱源の近くに、コントローラーを置かない
使用中の本体を、曲げたり重ねたりしない
シーズンオフに保管する際、ナフタリンなどの防虫剤を使用しない
重たい家具を乗せない
ペットの暖房に使用しない
揮発性の高いガスなどが入ったスプレー缶などを、近くに置かない
ホットカーペットは、電気を利用した熱源です。安全に使うためのルールは、必ず守りましょう。
おわりに
便利なホットカーペットですが、危険な側面も多いことに注意しましょう。正しい使い方、小まめなお手入れを心がけ、ホットカーペットの寿命のサインを見逃さず、安全に長く使いたいものです。
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