Netflixでも大人気、片づけコンサルタント”こんまり”の最新刊! 仕事がはかどる最強メソッドとは?
著書『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)が世界40カ国以上で翻訳され、1200万部突破のベストセラーを記録した、お片づけコンサルタントの近藤麻理恵さん。2015年にアメリカ『TIME』誌で「世界で最も影響力のある100人」に選出されると、2019年にはNetflixで自身の冠番組『KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~』が放送され、世界中にセンセーションを巻き起こしました。
そんな彼女による10年ぶりの書き下ろしとなるのが、”仕事”をテーマにした『Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる』です。本書の目的は「仕事場はもちろん、デジタルデータや時間、決断、人脈、会議など、物理的にも非物理的にも、あらゆるものを片づけて、ときめく働き方を手に入れること」(本書より)。「ときめきを感じるかどうかの基準で残すものを決める」という”こんまりメソッド”を仕事に活かすことで、単なる仕事場の片付けノウハウにはとどまらないコーチング的一冊にもなっています。
本書は近藤さんとアメリカのライス大学経営学教授で組織心理学者でもあるスコット・ソネンシェインさんとの共著であり、1章から3章、11章が近藤さん、4章から10章までがソネンシェインさんの担当という構成になっています。大まかには、近藤さんがワークスペースなどの物理的な片付け方法を、ソネンシェインさんが時間、決断、人脈といった非物理的な片付け方法を紹介しています。
近藤さんの各章にソネンシェインさんによるミニコラム、ソネンシェインさんの各章に近藤さんによるミニコラムが挿入されており、それぞれの教えにさらなる深みが加わっています。
ではここで、本書の中身をもう少し具体的にご紹介します。まさに「これぞこんまりメソッド」とも言えるのが、第3章「仕事場を片づける」です。
自宅の場合は「衣類・本・書類・小物・思い出品」という順番で片づけると、これまでに彼女が著書などで繰り返し述べています。ワークスペースの場合は、単純にこの5カテゴリーから衣類を抜いて考えればよいそうです。
そして、「ときめくかときめかないか?」という判断基準はここでも健在。たとえば書類であれば、「その書類はいつ頃から持っていますか? 実際、どれくらいの頻度で見返しましたか?」「この書類がなかったとしてどれくらい困りますか?」「本当にときめきますか?」などじっくりと自問自答しながらふるいにかけるようにと説明しています。
こうした片づけを繰り返しおこなっていくことで、「片づけの本当の価値」を感じることができると近藤さんは言います。それは「デスクがキレイになって気持ちがよくなったり、仕事の効率が上がったりということ以上に、片づけによって自分を見つめ直すことができること」なのだそうです。
物理的なものであれ、非物理的なものであれ、「自分の心が本当に求めるものを認め、自分のときめきを大切に行動すること、こうした心の動きをくり返していくことで、最終的には自分のどんな選択でも肯定できるような考え方が自然と身につく」(本書より)とも述べている近藤さん。仕事や働き方に関する片づけを通して、こうした自己発見のプロセスまで体験できるのが、本書の良さと言えるでしょう。
皆さんも、こんまり流お片づけメソッドを仕事に活かし、キャリアを良いほうへとチェンジアップするきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
(文・鷺ノ宮やよい)
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