新たな放送プラットフォーム「シラス」 東浩紀創業のゲンロン運営
10月19日(月)、思想家・作家の東浩紀さんが創業した株式会社ゲンロンによる新しい放送プラットフォーム「シラス」がリリースされた。
「シラス」では、すべてのコンテンツが原則有料で提供され、視聴者は購読料金を通して配信者を支援するという仕組み。
いよいよ正式リリースとなった本日、「シラス」について語るオープニング放送も行われる。19時からニコ生で前編が無料配信、21時からシラスで後編が有料配信される。
明日、ゲンロンが社運を賭けて開発を主導したシラス @shirasu_io がオープン! 歴史の幕開けを見逃すな!
☆番組詳細: https://t.co/cVOzxiq0BP
>【10/19(月)19時〜生放送】さやわか×辻田真佐憲×東浩紀「シラスの未来、配信の未来、データの未来」 @someru @reichsneet @hazuma #ゲンロン201019 pic.twitter.com/bjw0l4r4wj
— ゲンロンカフェ (@genroncafe) October 18, 2020
思想家・東浩紀が創業したゲンロン
思想家・作家の東浩紀さんが創業した株式会社ゲンロン。
2010年にその前身となる合同会社コンテクチュアズが設立され、現在まで続く出版機能を持った場づくりの運営を手がけてきた。
自社で出版する批評誌『ゲンロン』をはじめとした刊行物に加え、思想家やクリエイターらが日夜登壇して議論する「ゲンロン・カフェ」、大学に代わる学び舎としての「ゲンロンスクール」といった事業を展開してきた。
その10周年に当たる2020年、4月には人文系ポータルサイト「ゲンロンα」がリリースされたばかり。
そして、2019年にその構想が語られた放送プラットフォーム「シラス」がいよいよサービス開始となった。
購読料金を通して配信者を支援 新放送プラットフォーム「シラス」
「シラス」は従来の放送サービスとは異なり、すべてのコンテンツが原則有料で提供され、購読料金を通して配信者を支援する点が特徴だ。
広告動画やバナーはなく、配信者もユーザーの購読料によって継続的な運営が可能な仕組みを提供する。
既存のプラットフォームと一線を画すのは、配信者と視聴者との継続的なコミュニケーションを促進するための機能が多く実装されている点だ。
本編放送後の有料での番組延長機能や、番組購入者が作品や資料ファイルをダウンロードできる機能などがそれだ。
開発は、株式会社ゲンロンのグループ会社である合同会社シラス。
「シラス」上には各チャンネルが開設され、月額の利用料金もチャンネルごとにそれぞれ設定される。
チャンネルの生放送やアーカイブ動画が見放題になる。また、一部の番組については単独購入にも対応されている。
リリースにあわせて、まずは株式会社ゲンロンが、シラス上に「ゲンロン完全中継チャンネル」を開設。
そちらでは、月額6600円(税込)で、これまでニコ生などで配信されてきたゲンロンカフェのイベントをすべて生放送するという。
こういう関係です。シラスには今日から入れます。 pic.twitter.com/iP3FeeBs02
— 東浩紀 Hiroki Azuma (@hazuma) October 19, 2020
巨大IT企業ならいざ知らず、数々の配信サービスが先行する2020年に、コンテンツを提供するだけでなく新たにプラットフォームの開発・提供に乗り出した株式会社ゲンロン。
11月には評論家の辻田真佐憲さん、ライターのさやわかさん、画家の弓指寛治さんらによる個人チャンネルの開設が予告されている。
その後もチャンネルは随時追加される予定だという。
引用元
新たな放送プラットフォーム「シラス」 東浩紀創業のゲンロン運営
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