「重いけれど根はいい子」「もうメンヘラでもいいや」 亡くなった彼氏の家族にタンカを切るヤンデレ彼女のマンガがコワかっこよかった

交通事故で亡くなった玲くんが、ヤンデレな彼女のイタコさんによってクマののぬいぐるみに人寄せされて一緒に暮らすことになったというくすのきさん(@ku_sunok1)のマンガ『ヤンデレ彼女に眠らせてもらえない話』。最新話ではイタコさんがレイくんの実家に行くストーリーになっています。

※参考記事 「怖いけれど愛しさが溢れている」の声多数! マンガ『ヤンデレ彼女に眠らせてもらえない話』がコワ初々しい
https://otajo.jp/90097 [リンク]

「今日は急にお線香を上げさせてもらっちゃって…すいません…」と謝るイタコさんに、「いいのよ。わざわざありがとうね」とお礼を言う玲くんの母親。「連れてきてありがとうな」という熊のぬいぐるみ=レイくんに「んーん。レイ君のためだもん!」と伝えあっています。

「母さんも姉貴も痩せたな…」と思うレイくん。「玲にこんな可愛い彼女がいやなんてねぇ!」「そうね…」と言われて「いえ…そんな…」と頬を染めますが、姉に「あなたも辛いでしょうけど…。…お互い、はやく玲のことは忘れて、前に進みましょうね」との言葉をかけられて……。

「人って不思議よね。失った瞬間、楽しかった思い出ばっかり思い出すの…。でも…その思い出にとらわれては前に進めない…」という姉に、「少しずつ僕のことを忘れなきゃいけない。その邪魔はしちゃいけないんだ…」と思うレイくん。ここでイタコさん、「すみません。お手洗い…お借りしていいんですか?」とトイレに駆け込み……。

「前に進むためにレイ君を忘れる…? みんなの記憶からレイ君が消えていく…?」と思うイタコさん。「レイ君の存在が、私だけのものになる…!?」と興奮のあまり愉悦の表情に……。

「レイ君もそれを望んでる!! 私以外から忘れられることを…」と思いつつ、「これでレイ君は…本当に私だけの…♡」と喜びに浸りながら戻ろうとしますが、「もう辛いの!」という姉の声が。「思い出すだけで辛いの!こんなに辛い思いをするくらいなら…、ネックレスも欲しくなかった!一緒に過ごした思い出も…なにもかも…!!全部、無意味だったのよ!玲はもういないんだから!!最初からいなければよかったのに…!!玲が生まれてこなければ…」と慟哭するのを、聞いているクマ=レイくん……。

そこに、「なにを…言っているの…?」と声をかけるイタコさん。「私もレイ君が死んで辛いけど…。この辛さはレイ君のことが大好きな証拠なの…!レイ君を大好きになれて、私は後悔なんてしてない…!自分勝手な感情でレイ君の存在自体を否定しないで!!」と畳み掛けるように言って……。

「レイ君が聞いて悲しむようなこと言わないで!!」と叫ぶイタコさん。この言葉に、涙を拭わずに「…………そうね…」と顔を上げた姉。

「私…大切なことを忘れてたみたい…ごめんなさい…。そんなこと言ったら玲が悲しむわよね…」と思い直し、「あなたが玲の彼女でよかった…。私も玲のこと…忘れないわ」と姉に言われて、あっとなるイタコさん。「ありがと……」と伝えるレイくん。「今日は……まぁいっか……!」と思い座りこむイタコさんに「?…なんで拗ねてるの?」と聞きますが、「内緒!」と答えるのでした。

「このストーリーが始まってから、霊体としてこの世に戻ってきたにも関わらず、レイくんがすぐに“家族に会いたい”と言えなかった繊細な心境と、レイ君を亡くした気持ちに向き合う家族の心境が描きたかった」というくすのきさん。レイくんの家族構成は「父は生存していますが、一緒に住んでいません。姉は就職後上京したのですが、レイの死後は家に戻って母と暮らしています」とのこと。

レイくんのためにタンカを切るイタコさんに「重いけれど優しくていい子」「もうメンヘラでもいいや」といった反応が集まっていた今回の話。くすのきさんは「“ヤンデレは怖い”という発想から、怖いだけでなくて“根は良い子なんだな”“本当に彼氏のことが好きなんだな”というコメントが寄せられていて、嬉しく思います」とコメントしてくれました。

Twitterにて隔週で連載されている『ヤンデレ彼女に眠らせてもらえない話』。とめどなくレイくんへ愛を注ぐイタコさんの今後のストーリーが気になるところです。

※画像はTwitterより
https://twitter.com/ku_sunok1 [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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