「女性はいくらでもウソをつけますから」発言疑惑の杉田水脈衆議院議員がブログで説明も批判止まず 『change.org』で謝罪・辞職を求める署名も

自民党の杉田水脈衆議院議員が、2020年9月25日に開かれた党本部の会議で「女性はいくらでもウソをつけますから」と発言したと複数の関係者の証言があったと報道され、批判が殺到しています。

杉田氏は自身のブログで「報道にありましたような女性を蔑視する趣旨の発言(「女性はいくらでも嘘をつく」)はしていないということを強く申し上げておきたい」とした上で、男女共同参画の要求額が今年度の2倍となっており、その中で「女性に対する暴力対策」への比率が高かったことを受けて、以下のように発言したとしています。

かねてより申し上げているように、私は女性への暴力はあってはならず、許されない犯罪だと考えており、暴力を振るった加害者はきちんと罰せられることで再発を防ぐべきであり、その為には警察の関与と連携は不可欠であると考えています。

被害者が民間の相談所に相談をして「気が晴れました」で終わっては、根本的な解決にはなりません。
警察の中に相談所を作り、女性警察官を配置することで敷居を下げ、相談しやすくすることができるのではないか、また、それが警察における女性活躍にも繋がるのではないかということを申し上げました。

また、慰安婦問題と女性に対する暴力は全くの別問題ではありますが、一方で民間団体の関与という点においては、韓国の挺対協が「聖域」になってしまって、長年誰も切り込めなかった期間の公金の不正利用などの問題が次々と発覚していることもあり、日本でも同じ問題が起こる可能性を懸念する声もあります。
新規事業として民間委託を拡充することだけでは、女性の人権を守り、暴力問題の解決をのぞむ世論と乖離するのではないでしょうか、という趣旨の意見を申し上げました。

しかし、各都道府県警察では性犯罪被害の専門相談窓口があり、2017年8月からは全国共通の短縮ダイヤル「#8103」の運用中。性犯罪被害者のためのワンストップ支援センターは全都道府県に設置されています。今回の杉田氏の発言には、「そういった実態を知らないのでは」といった疑問も上がっています。

さらに、立憲民主党の蓮舫参議院議員や元衆議院議員の上西小百合氏などから、杉田氏の発言に対する批判ツイートが投稿されています。

この方の発言を扱いたくなかったが、これは流石に。
自分ではない、とするのなら自分の言葉で話すべきだし、複数の議員がこの方の発言という指摘も説明すべきだ。

女性をどこまで軽んじるのか。

杉田水脈議員が女性への暴力や性犯罪に関し「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言。彼女はもし自分の娘が同様の被害にあった場合も同じ態度をとるのだろうか。そして女性を一括りしないで欲しい。私は嘘大嫌いだし。杉田議員、主語は『女性』じゃなくて『私』でいいんじゃないんですか。

2019年4月に始まった性暴力に抗議する社会運動『フラワーデモ』は、杉田氏に発言撤回、謝罪、辞職を求めるオンライン署名を『change.org』で実施。2020年9月28日の時点で83000以上の賛同者が集まっています。ブログで経緯を説明しているとはいえ、杉田氏にはさらなる説明などが求められるのではないでしょうか。

「一部報道における私の発言について」(杉田水脈オフィシャルブログ)
https://ameblo.jp/miosugita-blog/entry-12627611697.html [リンク]

キャンペーン「女性はいくらでもうそをつけますから」杉田水脈議員の性暴力被害者への発言撤回、謝罪、辞職を求めます。(Change.org)
https://www.change.org/p/女性はいくらでもうそをつけますから-杉田水脈議員の性暴力被害者への発言撤回-謝罪-辞職を求めます [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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