ドラム式洗濯機の寿命はどのくらい?お手入れ方法も解説!
ドラム式洗濯機の寿命を知っていますか?ある日突然洗濯が出来なくなってしまったら、困ります。そこで、ドラム式洗濯機の寿命のサインと、長持ちさせるための日常のお手入れについて紹介します。寿命がきてしまった時の買い替え手順も、合わせて覚えておきましょう。
縦型洗濯機とは?
ドラム式洗濯機を横型洗濯機というのに対し、縦型洗濯機というものがあります。縦型洗濯機とは、上部の蓋をあげて洗濯機を投入するタイプの洗濯機です。横型のドラム式に比べて容量の割には場所を取らない構造になっています。
現在販売されている縦型洗濯機には、一層タイプと二層タイプのものがあります。縦型全自動洗濯機が誕生するまでの歴史を、遡ってみましょう。
縦型洗濯機は、現在最も流通しているのが全自動洗濯機といわれるもので、洗濯から脱水まで全てボタン1つで完了します。中には乾燥機機能があるものもありますが、ふんわり乾かすというよりは、生乾きの洗濯ものの湿気を飛ばす程度の役割です。
二層式は、今では珍しくなりましたが、洗濯槽と脱水槽が別々のものです。洗う事に特化しているため洗浄力が強いのが特徴です。脱水槽に洗濯ものを均等に入れないと、脱水が出来ずに止まってしまうというトラブルが多発します。
この二層式の前は、洗濯槽は電動で回りますが、脱水機は洗濯ものをローラーに挟み、洗濯機に着いた取っ手を回してローラーを回転させ、水気を絞り取るというものでした。このころから、縦型洗濯機は、一般家庭にも白物家電の1つとして普及し始めています。
戦後に販売されたのは、洗濯機の中に棒があり、それを回転させることで洗濯をする「攪拌式洗濯機」でした。これに次いで、洗濯槽を振動させて洗う「振動式洗濯機」が登場します。
そして洗濯機の側面に羽をつけ、それを回転させた水流で洗う「噴流式洗濯機」が続き、その後、その羽を洗濯槽の底に取り付けた「渦巻式洗濯機」が登場します。
これらは1949年から1953年の間に起こったもので、たった5年ほどで現在の縦型洗濯機の基本となった渦巻式にたどり着いています。各メーカーが凌ぎを削っていた時代で、家電の進化はまさに日進月歩でした。
ドラム式洗濯機の寿命は何年?
ドラム式洗濯機の寿命は、7年~10年といわれています。家電メーカーの部品保有期間が過ぎてしまった後の故障は、おのずと寿命と言わざるを得ません。
突然の寿命にあたふたしないように、寿命間近のサインも見逃さないようにしたいものです。そこで、ドラム式洗濯機が寿命かもと思えるサインについて、詳しく紹介します。
ドラム式洗濯機の寿命を知らせる7つのサインとは!?
ドラム式洗濯機の寿命のサインは、大きく分けて7あります。
洗濯機がガタガタを音を立てるようになった
洗濯機の脱水能力が落ちた
洗濯機が何度も止まるようになった
洗濯機から異臭がする
洗濯機から水が漏れる
乾燥がしっかりできなくなった
電源が入らなくなった
では、それぞれの症状を解説します。
洗濯機がガタガタを音を立てるようになった
いつもと違うガタガタ音に気が付いたら、それは洗濯機のモーターの故障かもしれません。しばらくは、そのまま使えるかもしれませんが、ある日突然動かなくなってしまうケースもあります。
早めに修理を依頼するか、修理ができない場合は寿命と思って買い替えの準備をしましょう。
洗濯機の脱水能力が落ちた
脱水が終わったはずの洗濯ものが、今までより重たいと感じたら、それは洗濯機の脱水がうまく出来ていない証拠です。
排水ホースがきちんとセットされているか、排水溝にゴミが詰まっていないか、洗濯機が傾いていたり、蓋がしっかりしまっていなかったりしないか、確認しましょう。
全て確認して異常が見つからなければ、洗濯機の寿命が近いサインだと考えましょう。
洗濯機が何度も止まるようになった
エラーコードが出ても、特に該当するような症状はないまま、洗濯機が何度も止まるようであれば、内臓されているコンピューターの故障が考えられます。
年数が経っている洗濯機であれば、これも寿命のサインの一つです。いったん電源を切ることで、再稼働はできるかもしれませんが、近いうちに全く動かなくなってしまう可能性があります。
洗濯機から異臭がする
洗濯洗剤や衣類のリンスの香りはもちろん、かび臭いとか下水臭いといった匂いも、特に異常ではありません。
異常な匂いとは、ビニールやプラスチック系の溶けているような匂いなど、いつもと違う刺激臭をさします。
カビが洗濯機の奥深くに繁殖し、機器類に被害が出ている可能性があります。異臭を感じたら、急いで修理を依頼しましょう。部品の保存期間が過ぎてしまっていれば、寿命と判断するしかありません。
洗濯機から水が漏れる
洗濯機の水漏れは、水漏れが起きている場所によって、修理の可否が違ってきます。
蛇口とニップルの間の水漏れ、ニップルと給水ホースの間の水漏れ、蛇口の先が錆びていることで起こる水漏れ、洗濯機側の給水ホースからの水漏れは、修理できる可能性が大きいです。
一方、洗濯機の底を外しても、水漏れの場所が判別できないような水漏れは、洗濯槽のひび割れなどが考えられます。洗濯槽ごとの交換は出来ないので、寿命と思ってください。
乾燥がしっかりできなくなった
衣類が生乾きだと感じたら、寿命が近いサインかもしれません。
脱水が不十分なのか、乾燥時の風力が弱まったのか、乾燥温度が十分あがらないのか、原因はいくつか考えられます。いったん修理をお願いしてみることをおすすめしますが、年月が経っている場合は寿命だと考えて、買い替えを検討してみましょう。
電源が入らなくなった
電源が入らないときは、ほぼ寿命を迎えたと判断しても良いでしょう。
稀にコンピューターの誤作動で、電源を入り切りするうちに回復することもあります。しかし、電源が入らない状態を何度か繰り返すうちに、全く動かなくなってしまうのが常です。
ドラム式洗濯機のカビ対策の掃除方法
ドラム式洗濯機で一番困るのは、カビの発生ではないでしょうか?臭いも気になりますが、故障の原因にもなってしまいます。ドラム式洗濯機のカビ対策と、掃除方法を紹介します。
ドラム式洗濯機のカビの原因は、殆どが石鹸カスです。これは洗剤の使い過ぎが要因ですから、必要以上の洗剤を投入しないよう気を付けましょう。
メーカーによっては、槽の乾燥をする機能があるドラム式洗濯機があります。洗濯が終了したら、その都度、ドラムの乾燥をしっかりお行いましょう。
ドラム式洗濯機で一番カビが発生しやすのは、ドアとの接触部分であるゴムパッキンです。出来てしまったカビは、粘度の高いカビ除去剤でパックし、カビの根から取り去る必要があります。
カビが発生しないようにするには、洗濯後の水を拭き取ることが大切です。
定期的にカビ対策をしたいのが、ドラムです。塩素系漂白剤を40度から50度程度のお湯で溶かし、ドラムの殺菌を行いましょう。メーカーによって方法やコツが違うことがありますので、説明書などをよく確認してから行ってください。
ドラム式洗濯機の選び方
ドラム式洗濯機の選びに迷っていませんか?失敗しない、ドラム式洗濯機の選び方を紹介します。ドラム式洗濯機を選ぶ際の、重要なポイントは6つあります。
ドラム式洗濯機の容量は最適か!?
ドラム式洗濯機の乾燥方法と乾燥容量は?
ドラム式洗濯機の設置場所に合わせた選び方
ドラム式洗濯機の便利機能をチェック!
ドラム式洗濯機の静音性は大切
メーカーごとの比較検討は必須!
それぞれを詳しく解説しましょう。
1.ドラム式洗濯機の容量は最適か!?
家族の人数や、洗濯回数に合わせた容量が必要です。1人暮らしで、洗濯は週2回くらいならば、6kgから7kg程度の容量がおすすめです。
2人暮らしで、やはり週2回程度の洗濯頻度であれば、8kgから10kg程度。家族4人で、特に週末の洗濯量が多い家庭なら、12kg以上の大型が必要になります。
2.ドラム式洗濯機の乾燥方法と乾燥容量は?
乾燥にはヒーター式とヒートポンプ式があります。衣類を傷めないことと、冷却に水を使わないという点から、おすすめはヒートポンプ式です。
乾燥容量と洗濯容量はイコールではありません。洗濯したものの半分程度が、乾燥容量だと思ってください。部活のユニフォームや学校の体操着など、必ず乾かす必要があるものを想定し、それに見合った乾燥容量を確認しましょう。
3.ドラム式洗濯機の設置場所に合わせた選び方
店舗に置かれた家電は、余り大きく見えないこともあり油断しがちです。設置場所に合わせた幅や高さを計測するのはもちろんですが、最大奥行きにも注意しましょう。
最大奥行きとは、扉を全開したときの長さをいいます。これが足りないと、洗濯物の出し入れがしづらく、使い勝手の悪いものとなってしまいます。
扉も右開き、左開きがありますから、設置場所に合わせたものを選ぶよう注意してください。
4.ドラム式洗濯機の便利機能をチェック!
最新のドラム式洗濯機には、スマホと連動できるものがあります。外出先からでも洗濯を開始できる便利機能です。
そのほか、小さな子供がいるなら、チャイルドロックは必須です。洗剤を自動投入してくれる機能や、洗濯機を自分でお掃除してくれる機能など、様々な便利機能を、必要に応じてチョイスすると良いでしょう。
5.ドラム式洗濯機の静音性は大切
洗濯は朝ばかりとは限りません。例え朝のうちに洗濯をしたとしても、近くには夜勤明けの人がいるかもしれません。
ということで、洗濯機の静音性は大切です。メーカーのパンフレットには、こうした音の表記があるはずですので、必ずチェックしましょう。
6.メーカーごとの比較検討は必須!
どうしてもこのメーカーが好き!というのが無いのであれば、メーカーごとの機能チェックをおすすめします。それぞれのメーカーが、ドラム式洗濯機に個性を出して、差別化をしています。
殺菌効果が優れたメーカー、乾燥機能に注力したドラム式洗濯機、節水や省エネを意識したメーカーなど、自分が求める機能を搭載したドラム式洗濯機を選ぶためには大切な比較項目の1つです。
ドラム式洗濯機を買い替えるなら知っておきたい買い替え手順
ドラム式洗濯機を買い替えるには、まずは古い洗濯機を正しく処分しなければいけません。
ドラム式洗濯機の処分方法は、3つあります。
新しい洗濯機を購入する家電量販店で回収してもらう
市町村で指定されている指定取引所に持ち込む
廃品回収業者に引き取ってもらう
ドラム式洗濯機の処分方法を、それぞれ解説します。
新しい洗濯機を購入する家電量販店で回収してもらう
家電リサイクル法により、洗濯機は販売した店舗と、新しく購入する店舗、どちらにも回収する義務があると定められています。
新しく購入するのであれば、同時に古い洗濯機の回収をお願いするのが一番簡単な方法です。
市町村で指定されている指定取引所に持ち込む
郵便局で家電リサイクル券を購入し、自治体で指定された指定の場所に自分で持ち込む方法です。洗濯機は、一人で運ぶのも大変な大型家電ですから、運搬の可否を十分考慮しましょう。
不用品回収業者に引き取ってもらう
不用品回収業者に依頼すると、日時の都合も合わせてくれますし、運び出しも全てお願いできるので便利です。
ただ、街中を巡回しているような業者に、安易にお願いするのはおすすめしません。不適切な処理を行ったり、高額な処分費用を請求されたりすることがあります。
ドラム式洗濯機の寿命を延ばす日頃のお手入5つのポイント
決して安くはないドラム式洗濯機ですから、1日でも長く、健全な状態で使いたいと思うのjは当然のことです。
それを実現するための、日頃のお手入れ方法を紹介します。ドラム式洗濯機のお手入れのポイントは、5つあります。
カビを発生させない
洗濯ものを詰め込み過ぎない
洗剤やリンスを使い過ぎない
使い終えたら蛇口を閉める
定期的にメンテナンスを行う
カビを発生させない
洗濯機の天敵は、なんといってもカビです。カビを発生させないために、次のことをおすすめします。
洗濯に、お風呂の残り湯は使わないことで、カビの発生が予防できます。お風呂の残り湯は、菌が繁殖し、カビの栄養がどっさりあります。
洗濯が終わったら、蓋を開けて、洗濯槽を乾燥させましょう。また、洗濯後に、洗濯機内部の水分を拭き取るのも有効です。
洗濯ものを詰め込み過ぎない
規定量以上の洗濯ものは、モーターに多大な負荷を負わせることになります。必ず規定量以内の量を守りましょう。
洗剤やリンスを使い過ぎない
洗剤やリンスの使いすぎは、より多くのカビの発生を助長するばかりでなく、洗濯機内部の浸食にも繋がります。必ず決められて分量を守るよう、注意してください。
使い終えたら蛇口を閉める
取水栓は、洗濯が終了すると、自動で注水が止まります。しかし、常に水圧がかかった状態にあるため、故障の原因になります。面倒でも、洗濯が終わったら、都度蛇口を閉めることを習慣にしましょう。
定期的にメンテナンスを行う
カビの発生を防いだり、いち早く故障に気が付いたりするためには、定期的なメンテナンスが大切です。お掃除のルーティンに加えるなどして、必ず実行できるよう工夫しましょう。
おわりに
毎日使う洗濯機は、動いて当たり前という、空気のような存在だったりします。その分、故障したら、慌ててしまうことは間違いありません。そうならないよう、日頃のチェックを、怠らないようにしたいものです。
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