ベランダ物干しの選び方！雨や人目が気になるときは？

2020/09/14 12:00 Pacoma

ベランダは外干しスペースとして定番の場所です。特にマンションなどの賃貸では、ベランダしか干しスペースがないという家庭も多いことでしょう。しかし備え付けの物干しでは物足らないことも多いです。悩みを解決するベランダ物干しの選び方をご紹介します。

ベランダ別にぴったりの物干しの選び方は？

戸建ての家でも、ベランダは物干しスペースとして定番の場所です。これから物干しを用意しようと検討している方もいることでしょう。ましてやマンション住まいとなればベランダは貴重な物干しスペースなだけに、少しでも多くの洗濯物を干せる物干しが欲しいところです。

ではベランダにぴったりの物干しを選ぶにはどこをみて選べばよいのでしょうか？ベランダ物干しの種類を知って、それぞれのベランダにぴったりの物干しをみつけましょう。設置に際して注意したい点もご紹介します。

ベランダ物干しにはさまざまな種類があります。それぞれに特徴があり、物干しを置くベランダの条件にあった物を選ぶことが大切です。まずはベランダ物干しの種類とその特徴をみてみましょう。

置き型

名前通りに床に置いて設置する種類の物干しです。ホームセンターでもよくみかける定番の物干しで、設置が簡単な利点があります。おもりで簡易的に固定をするため、洗濯物を干していないときには邪魔に感じることも。そのため設置は広いベランダがおすすめです。

壁付用

建物の壁に金具などで設置する種類の物干しです。建売住宅などを購入した場合には、最初から取り付けられていることも珍しくありません。使わないときにはアームを折りたためるため邪魔にならず、高い場所を有効活用できるのが利点です。

しかし、洗濯物が風にあおられたときに壁や窓に擦れやすいといった欠点があるため、干せる量が少ない難点があります。

腰壁用

ベランダの腰壁と呼ばれる手すり側に設置する種類の物干しです。洗濯物を干しても手すりの陰になることから、「洗濯物を見せたくない」場合には一考の価値があります。

壁付用と同じく、洗濯物を干したときに腰壁に触れる可能性は否定できません。ただし、設置位置を高くすることで、干せる洗濯物の量を調節できる利点があります。

吊り型

ベランダの天井部分に、物干し竿をかけるためのアームを設置する種類の物干しです。マンションなどでは一般的にみかけます。干せる量が多くて動きの邪魔にもなりにくい点で、他の種類の物干しよりも優秀です。取り付けには天井部分の強度が求められます。

バルコニー用屋根型

後付けのバルコニー用テラス屋根とセットで取り付けする種類の物干しです。吊り型の屋根付き版といった感じで、雨を防ぎつつ物干しスペースを確保できる強みがあります。ただし、取り付けには施工業者に依頼することになるため、最もコストのかかる物干しです。

ベランダ物干しを選ぶ際には、物干しの特徴のほかにもいくつか注意点があります。物干しを設置するスペースの奥行きや高さを測ってから選ぶことも大切です。そのほかにも注意したい点をご紹介します。

持ち家か？賃貸か？

持ち家の場合は自由にリフォームできますが、賃貸の場合には設備に傷をつけるようなものは設置できません。物件によっては「外から見えるように干してはいけない」「布団を手すりに干すのは禁止」といった決まりのほか、備え付けの物干しに不満を感じることもあります。

これらの理由から、賃貸ではベランダの奥行きにあわせるだけでなく、手すりよりも低い物干しや、設備を傷つけず設置できる物干しを選ぶことも必要です。また、高層マンションの場合は高い階ほど風が強くなるため、物干し竿はハンガー掛け付きを選ぶとよいでしょう。

取り付ける場所の強度は？

持ち家は自由にリフォームできる半面、吊り型のように強度を求められる物干しはあわない場合があります。特に木造住宅の場合は取り付け型の物干しの設置に注意が必要です。物干しを取り付ける前に、強度は十分か建築会社に確認をしてください。

ベランダは風雨が直接当たる場所でもあるため、物干しの素材にも注意が必要です。材質によっても特徴が異なるため、代表的な素材についてまとめてみました。

スチール製

最も長く使われ続けてきた金属製の物干しです。ポリ塩化ビニルなどの樹脂でコーティングした、スチール製のパイプでできています。素材の特性としては、湿気に弱いという最も困る難点があり、雨や洗濯物の湿気でさびやすいです。

さびたパイプの中に雨水などがたまると、洗濯物にさびの混ざった汚水が付くことがあるため、定期的に点検するとよいでしょう。

ステンレス製

スチール製と比べ、はるかにさびに強いのがステンレス製の物干しです。ステンレスの薄い膜をスチール製のパイプに巻き付けたステンレスクラッドと、材料は全てステンレスのオールステンレスの2種類があります。

ステンレスクラッドは強度やさびへの耐性でオールステンレスに劣りますが、その分安く購入しやすいのが利点です。オールステンレスにも弱点があり、飛来鉄粉で黒ずんだりさびが誘発されたりするので、こまめに拭き掃除をしましょう。

アルミ製

アルミ合金を、アルマイト処理を施したりウレタン樹脂などでコーティングした、強度の高い物干しです。軽量でありながらさびやたわみに強い利点があります。

ベランダで洗濯物を外干しするのは気持ちがよいですが、突然の雨や人目が気になることも珍しくありません。また、日光は衣類を傷める原因にもなるため、「日の光に当てたくない」という方もいることでしょう。

そんな時に便利なのが「カーテン・シート」や「シェード」、「テラス屋根」などの雨よけです。購入時には、撥水性と耐久性、UVカット機能や通気性などを確認するとよいでしょう。

また、賃貸の場合は景観上の理由などから、雨よけの使用が制限されることもあります。先に大家や賃貸会社に確認を取っておくと安心です。

ベランダで洗濯物を干すときには快適に干したいものです。物干しを選ぶときには、持ち家には持ち家ならではの、賃貸には賃貸ならではの注意点があります。あなたの家のベランダにぴったりの物干しをみつけて、気持ちよく洗濯を楽しんでください！