英語学習に失敗する人の共通点

 英語に限らず外国語はできるに越したことはありません。身につけておけば仕事や海外旅行など、様々な場面で役立つものですが、勉強を始めたものの挫折してしまったという経験を持つ人も多いはず。どうすれば途中で投げ出すことなく英語を身につけることができるのでしょうか。
 『英語を続ける技術』(西澤ロイ/著、かんき出版/刊)は、学校では学ぶことのない英語学習の“やり方”に焦点を当てて、継続的・効率的に学習を続けるための方法を取り上げています。
 今回はその中から、英語学習を挫折してしまう人の共通点を紹介します。

■「英語ができる」の基準が高い
 英語を習得する目的は人それぞれ、ということは本来ならば、その目的を果たせれば「英語ができる」と言って差し支えないはずです。
 しかし、初心者ほど「英語ができる」の基準を「字幕なしで海外映画を観られる」「自由自在に英語を操れる」など高いところに設定しがち。
 これでは実際に英語を習得できるというイメージも持ちにくくなりますし、習得までの道筋も想像することができません。
 学習を始める前に、自分は英語で「何ができるようになりたいのか」を冷静に考えてみる必要があります。

■“形”から入ってしまう
 何かを始める時に、まずは“形”から入るのがいいとよく言われます。
 英語をはじめとする語学の場合、「単語帳を1冊マスターしよう」とか「英字新聞を定期購読しよう」というのがそのパターンだといえますが、西澤氏によるとこのやり方だと続かない人の方が多いそうで、“形”ではなく“興味”から入るというやり方を薦めています。
 例えば野球が好きなのであれば、メジャーリーグ中継を英語音声で見るとか、音楽が好きなら好きな曲の歌詞を全部調べてみるなど、自分の興味を英語に繋げてみることが、語学に対する抵抗をなくし、理解度をあげるコツなのだそうです。

■いきなり成果を求めてしまう
 語学を学ぶ目的は、何らかの形でその語学を使えるようになることですから、勉強したら成果を求めるのは当然です。
 しかし、いきなり成果を求めすぎるのも挫折の原因となります。
 まずは続けることを目的にして、それが達成できたら自分をほめてあげること、努力した自分を認めてあげることが大事だと西澤さんはいいます。

 本書にはこの他にも、挫折しないための英語学習のコツやヒントが数多く紹介されています。英語だけでなく他の言語にも応用できる内容なので、語学学習を始めたばかりの人や、勉強が長続きしないという人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)



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