ズッキーニの正しい切り方は?定番から凝ったものまで開設
ズッキーニというと、「定番の輪切りで煮込んだり炒めるばかり」という方も多いのではないでしょうか?実はズッキーニはさまざまな切り方をすることで、生でも楽しめる野菜なのです。ズッキーニの切り方を学んで料理の幅を広げてみましょう。
ズッキーニの切り方ってどんなのがあるの?
ズッキーニというと、どんな料理が思い浮かぶでしょうか?多くの方は煮物や炒め物などの加熱料理が多いことでしょう。しかし、ズッキーニは生でも食べられる野菜です。炒め物用はもちろん、焼き物用や生食用など、料理にあわせて切り方も変わります。
では料理にあったズッキーニの切り方にはどんな切り方があるのでしょうか?ズッキーニのさまざまな切り方をご紹介します。
ズッキーニってどんな野菜?
ズッキーニはその見た目からきゅうりの仲間と思っている方も多いことでしょう。確かにズッキーニもきゅうりもウリ科の野菜なので、仲間であることは事実です。しかしズッキーニは、厳密にいえばきゅうりではなく、かぼちゃになります。
ズッキーニはかぼちゃの中でも「ペポかぼちゃ」と呼ばれる種類のかぼちゃです。メキシコが原産地といわれ、未成熟の実を収穫して食べます。では世界にはどのようなズッキーニがあるのでしょうか?ズッキーニの仲間についてご紹介します。
定番種
一般的によくみかける、きゅうりに似た品種です。未成熟の状態で収穫されるため緑色をしています。成長するにしたがって黄色く変色していき、大きいものは1mになるものも。
皮の表面に霜降りのように斑が入る「ダイナー」のほか、未熟な状態から皮が黄色い「オーラム」などの品種があります。
丸型ズッキーニ
直径5~10cmほどのボール状のズッキーニで、主にヨーロッパで好まれているといわれる品種です。形が丸いことから定番種よりも中心に向かって果肉が多く、その分味わいもみずみずしくなります。
鮮やかな黄色と光沢のある皮が特徴の「ゴールディー」のほか、薄緑色の果皮の「グリーンエッグ」が目につきやすい品種です。
花ズッキーニ
ズッキーニは何も実だけを食べるわけではありません。花ズッキーニはその名のとおり、主に花を食べるための品種です。「ステラ」や「ダ・フィオーレ」などが代表品種になります。
そのほかの種類
ズッキーニにはさまざまな形があり、上記でご紹介したほかにも円盤型や星形のものもあります。円盤型のズッキーニはロシアや東欧で人気のある品種です。
ズッキーニの基本の切り方
ズッキーニは生でも加熱しても美味しくいただける野菜です。それぞれの料理にあわせて切り方を変えていきましょう。まずは基本の切り方からご紹介します。
輪切り
輪切りはその名前の通り、きゅうりなどの円柱型の野菜と同じに端からスライスしていくだけです。ズッキーニは油との相性が良いので、油炒めにしても美味しくいただけます。油炒めにおすすめの厚さは、ズッキーニのシャキシャキ感が残る1cm弱です。
油炒めのほかにもカレーの具材にしたり、オリーブオイルのドレッシングでマリネにしても楽しめます。マリネにおすすめの厚さは1mm程の薄切りです。軽く塩もみしても美味しくいただけます。
乱切り
ズッキーニを縦半分に割ったら、ズッキーニを回しつつ一口大に切れば乱切りの完成です。表面積が広くなることで脂の吸収がよくなる乱切りは、素揚げの後にだし汁につけて揚げびたしにしたり、そのまま炒めてソテーにするとよいでしょう。
ズッキーニの持つ食感を存分に味わうのにおすすめの切り方です。
千切り
ズッキーニの千切りは、輪切りにしてから棒状に切っていきます。食感を残すために、通常の千切りよりは太めに切るようにするとよいでしょう。
色味を活かすためには、きんぴらのように醤油などの色の強い調味料ではなく、塩やハーブ類などで味付けるのがおすすめです。かき揚げのようにしても美味しくいただけます。
角切り
輪切りにしてからサイコロ状にカットするだけで、角切りズッキーニの完成です。使う料理に合わせてサイズを調節してください。小さめの角切りにしてドレッシングに混ぜたり、白和えに混ぜても色が映えて涼しげになります。
ズッキーニの形を活かした切り方
ズッキーニは太めのきゅうりのような形をした野菜です。この形を活かさない手はありません。今度はズッキーニの形を活かした切り方をご紹介します。
1本切り
ズッキーニを縦にまっすぐ2つに割るだけの切り方です。中身をくりぬいて器として使います。きゅうりよりも太いので、くりぬいた部分にひき肉を練ったものを詰めて焼くだけで、おしゃれな一品の完成です。
このほかにもグラタンを詰めてチーズをかけてから焼いても見栄えがします。パプリカのようにカラフルな食材とあわせると、より一層華やかな料理になるので試してみてください。
スライス
ズッキーニのスライスは、1本切りをしたあとに、スライサーで切った面を薄くスライスするだけです。軽く茹でてから巻いたものを立てて添えるだけで、料理の雰囲気がガラリと変わります。
アイデア次第でさまざまな使い方ができる切り方で、酢飯を巻いて軍艦巻きのようにあしらっても、長さを調節してからサラダを巻いてもおしゃれな一品の完成です。パーティメニューに取り入れやすい切り方といえます。
アコーディオン状
輪切りを切り離さない程度に切り込みを入れていく感覚で切ると、まるでアコーディオンのような形状に切ることができます。途中で切れてしまうという方は、前後に割りばしを置いて切るとよいでしょう。
アコーディオンのような形に切ったら、間にチーズやハムなどの具材を挟み、トースターで焼きあげるだけで簡単にアレンジ料理が完成します。具材によってはホイル焼きもおすすめです。簡単でありながら見栄えがする切り方なので、ぜひ挑戦してみてください。
ズッキーニはすりおろす使い方も
ズッキーニはすりおろして使っても色々な料理で楽しめます。すりおろしたズッキーニと牛乳を使ってポタージュスープにしてもよいでしょう。味に癖がないズッキーニは、生のままそうめんのつけ汁に薬味のように入れても、ソースの色付けに使っても、さっぱりとした仕上がりになるのでおすすめです。
また鬼おろしと呼ばれる粗いおろし器でおろしてから水気を切り、卵に絡めて焼いても美味しくいただけます。ぜひおろしたズッキーニも試してみてください。
おわりに
ズッキーニはさまざまな切り方でいろいろな形で楽しめる野菜です。ちょっとした手間で美味しくいただけるのもズッキーニならではといえるでしょう。いつも同じ使い方をしていたという方は切り方を変えてみてください。それだけでレパートリーが広がることでしょう!
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