「ハイジャック」のハイは「high」ではないって知ってた?
「ハイジャック」といえば飛行機を乗っ取っとり乗客の命を盾に政府などに無茶な要求をする行為をイメージする人が多いだろう。乗客の命が危険にさらされるため、たいへん卑劣な犯罪である。
さて、高い所を飛ぶ航空機を占拠するので「highjack」という綴りなのかと思ってしまうが実は違う。英語では「hijack」と書くのだ。
ハイジャックという言葉は飛行機にしか使われないと思われがちだか、実際には車などを奪う場合にも使われる。
アメリカでは20世紀初期には俗語として使用されていたとされるが、正確な語源は定かではない。
諸説あるもののうちの一つは禁酒法時代のギャングに由来するというものだ。
禁酒法時代のアメリカでは密造酒を作るギャングがおり、それを馬車で輸送することもあったという。その馬車に別のギャングが「ハイ!ジャック」と知り合いの振りをして近づき酒を奪っていたことに由来するという説である。
また、革命前のフランスに起源を持つとの説もある。当時、貧しい農民の中には田舎を馬車で旅する貴族を襲い金品を強奪する者がいた。この行為のことを「echaquer」(エシャキ)と呼んでいたという。これが長い年月をかけ変化、さらにフランス語から英語に変わる過程で「hijack」になったという説である。
他にも鉱山労働者が「高級亜鉛(Hi Zinc)」をちょろまかしてたことに由来するという説や、東ヨーロッパの盗賊「ハイダック」の聞き間違いに由来する説、追い剥ぎを意味する「Highwayman」と密猟者を意味する「Jacker」という言葉を組み合わせた言葉という説もある。
どちらにしろ日本人が飛行機の乗っ取りをイメージしてしまうのは「Hi」を「High」と勘違いしているためであろう。
【参考】
(written by 山崎健治)
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