ルイーダの酒場のほかにギルガメッシュの酒場もあった!

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テレビゲーム『ドラゴンクエストIII ~そして伝説へ~』(以下、ドラクエ3)にはじめて登場し、『ドラゴンクエストIX ~星空の守り人~』(ドラクエ9)にも登場したルイーダの酒場。そこは主人公の仲間となるキャラクターをクリエイトして連れ出したり預けたりできる、いわば出会いと別れの酒場だ。

『ドラクエ3』が発売された当初は、感情移入するヒマもなくルイーダの酒場で仲間を3人作ることができたことから、そのゲーム展開に抵抗がある人もいたのが事実。ストーリー展開で仲間が増えていった『ドラゴンクエストII ~悪霊の神々~』をプレイした人にとっては、やや寂しさを感じたことだろう。

しかし、そんなルイーダの酒場システム(ゲーム冒頭からキャラクターを自由に作って仲間にしたりはずしたりできるシステム)は『ドラクエ』シリーズが最初ではない。ルイーダの酒場の元ネタとなったギルガメッシュの酒場が存在するのをご存知だろうか?

ギルガメッシュの酒場は『ウィザードリィ』というロールプレイングゲームの元祖的なゲームに登場し、訓練場で作ったキャラクターを仲間にしたり預けたり(はずしたり)できる、出会いと別れの場なのだ。『ウィザードリィ』は『ドラゴンクエスト』シリーズのゲームデザインをしている堀井雄二さんに多大な影響を与え、『ウィザードリィ』なくして『ドラゴンクエスト』は存在しないといわれている(堀井雄二さんも影響を受けていることを明言している)。

『ドラクエ3』のルイーダの酒場はギルガメッシュの酒場にインスパイアされて作られたものでることを堀井雄二さんは過去に語っている。しかし、『ウィザードリィ』はゲーム業界に大きく影響を与えたゲームであるにもかかわらず、万人に受けるゲーム内容ではないとされている(難易度の高さはドラクエ以上)。

『ウィザードリィ』の楽しさをできるだけ多くの人たちが体験できるように作ったのが『ドラクエ』シリーズともいえる。そう考えると、堀井雄二さんの偉大さを改めて感じずにはいられない。ちなみに、ゲームクリア後に新たなダンジョンやボスが登場するというシステムを最初に作ったのも、『ウィザードリィ』といわれている。

イラスト: ピョコタン

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