宇宙飛行士の給料はどのくらい?どうやったらなれるの?
みんなの憧れの職業の1つに、宇宙飛行士がありますよね。どうすれば宇宙飛行士になれるのか気になっている人も多いと思います。
そこで、ここでは宇宙飛行士になる方法や給料の実態についてご紹介しようと思います。ぜひ、宇宙飛行士に興味がある方は読んでみてくださいね!
憧れの職業「宇宙飛行士」
宇宙飛行士は誰もが憧れている職業の1つです。実際に海外でも国内でも「なりたい職業ランキング」などで上位にランクインすることがあり、宇宙飛行士は人気の職業となっています。
世の中には無数の仕事はあれど、やはり宇宙飛行士は「選ばれた人しかなれない」というプレミアム感があるので、それが憧れへと繋がっているのかもしれません。
それほど宇宙飛行士には、無数の夢が詰まっています。
給料は意外と安い?
誰もが憧れる職業なのだから、きっと宇宙飛行士は給料もハンパなく高いと思っている人がいるかもしれません。
しかし先に言わせていただくと、宇宙飛行士の給料というのはそこまで多額の報酬が用意されているわけではありません。
宇宙空間での仕事に従事する場合は、特別に宇宙飛行士手当というものが本給の10割程度支給されることが多いため、宇宙でのミッションを任せられれば通常よりも給料は多くなります。
所属する組織によっても変わりますが、ミッションによっては命に直結する可能性があるからこそ、宇宙空間での仕事の場合は多めに給料が支払われるということのようです。
ただ、それでも「思っているよりも意外と安いな・・・」と、思う人が多いのが事実です。
JAXAの場合
JAXAは日本が運営する「宇宙航空研究開発機構」と呼ばれる独立行政法人で、常勤職員や宇宙飛行士の給料は内閣府などの公務員と同等程度です。
JAXAの常勤職員は、博士・修士・学士・短大のいずれかの最終学歴と、実務経験年数によっておおよその年収が決められています。
ちなみにJAXAの公式サイトには年収試算というものがあり、具体的にいくらになるのかをおおよその形で計算できます。ぜひこちらのリンクで計算してみてくださいね。
2018年のデータでは常勤職員の平均給料は864万円と出ており、その中で宇宙飛行士の平均給料は869万円ほどとなっています。
普通のサラリーマンと比べると多いですが、それでも命を賭すのはもちろん、かなり狭き門な割には低いと感じるかもしれません。
NASAの場合
NASAはアメリカが運営する「航空宇宙局」で、常勤職員も宇宙飛行士もそこまで給料に差はありません。
アメリカの公務員はそれぞれグレードが設定されており、公務員を含む一般的な宇宙飛行士はGS-12〜GS-15の間で格付けされています。
その中でもさらに10のステップがあり、それぞれのクラスやレベルごとに給料が決められています。
一般人が宇宙飛行士候補生に選ばれたとしても、普通はGS-12やGS-13などの低いグレードからのスタートとなり、実はあまり高額報酬は見込めません。
2018年の発表によると、NASAの宇宙飛行士の平均年収は約680万円~1,050万円ほどとなっているそうです。
よりベテランとなれば1,300万円以上稼いでいる人もいるようです。
そして低いグレードの宇宙飛行士は、一般中小企業のベテランくらいの給料しかもらっていないということになります。
どうやってなればいいの?
宇宙飛行士は憧れの職業の1つですが、どうすればなれるのでしょうか?JAXAやNASAの応募条件などをご紹介します。
JAXAの宇宙飛行士になるには
JAXAは、NASAのように国家公務員という扱いではなく、厳しい応募条件をクリアしないと宇宙飛行士にはなれません。
まずJAXAで宇宙飛行士になるためには、日本国籍である必要があり、自然科学系大学を卒業していなくてはなりません。
また、社会人経験が3年以上必要で、実務に基づいた実績が必要となります。
それでいて訓練や勉強にも柔軟に対応でき、水泳や英語が堪能であることも必要となってくるそうです。
状況によっては所属機関の推薦がなければならないこともある他、研修なども含めて10年以上勤務することを前提としているなど、条件はかなり厳しいです。
日本では主に陸上自衛官や海上保安官がJAXAの宇宙飛行士選抜試験を受けることが多いですが、JAXAに合格した場合はそれらの現職を退職しなくてはなりません。
また、JAXAの職員が宇宙飛行士選抜試験を受けることも可能で、内部で実力のある人がそのまま宇宙飛行士になるということもあります。
上記の条件を満たしつつ、それでいてJAXAが募集していた場合に初めて宇宙飛行士になれるチャンスが得られるわけです。
募集しているときがある
JAXAでは不定期で宇宙飛行士を募集している他、常勤職員も募集していることがあります。
これらは不定期かつ数年に一度しかないため、もし求人を見つけたらすぐに応募者が殺到します。
もし、本当にJAXAで働きたいということなら、定期的に最新情報を調べておき、発見した場合はすぐに応募するようにしましょう。
NASAも募集がある
NASAも、JAXAとは条件が多少異なりますが、これまた厳しい応募条件が設定されています。
まずはアメリカ国籍であることが前提で、科学や工学あるいは数学の定められた学位を取得しておくことが必要となります。
また、専門家としての経験も3年以上必要で、ジェット機での飛行経験も1,000時間以上の実績がないといけません。
もちろん、それだけではなく厳しい審査プロセスがあります。
NASAの場合は2年~3年に一度の募集があり、そこで宇宙飛行士候補生の選考を行うのが通例です。そこで合格しない限りは宇宙飛行士になれません。
稀にアメリカ軍のパイロットから選抜することもあるので、かなり競争は激しいと言えるでしょう。参考までに2017年には1万8,300人が応募し、合格者はわずか12人だったそうです。
ただ、常勤職員の募集も定期的にあるので、宇宙飛行士に限らないということであれば就職の道は開かれるかもしれません。
まとめ
宇宙飛行士は誰もが一度は憧れる職業ですが、意外と給料は多くありません。それこそ普通に会社や企業で役員になった方が稼げる場合があります。
しかし、それでも宇宙飛行士になりたいという人はたくさんいて、その応募条件もかなり厳しいです。
もし本当になりたいということなら、JAXAやNASAなどそれぞれの応募条件をよく確認した上で挑戦してみてくださいね。
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