ウェットスーツの正しい洗濯方法は?クリーニングもある!

ウェットスーツの正しい洗濯方法は?クリーニングもある!

ウェットスーツはサーファーにとって、安全にサーフィンを楽しむために欠かせないものです。しかし手入れ方法を間違えると、簡単に傷んでしまうデリケートなものでもあります。ウェットスーツの普段の洗濯方法についてご紹介します。

ウェットスーツの手入れってどうするの?

ウェットスーツは体温を維持し、それでいて少しでも動きやすいように作られています。それでも冬用のセミドライのフルスーツともなればその厚みは5mmもあるため、コンディションによるパフォーマンスへの影響はとても大きいのも事実です。

 

しかもコンディションに影響を受けるのはパフォーマンスだけではありません。肝心の保温性も大きく低下してしまいます。こうならないためにも使用後はきちんと洗濯して、ウェットスーツをケアしましょう。手入れに欠かせない洗濯方法をご紹介します。

 

 

洗濯前に「塩抜き」をする

サーフィンを楽しんだ後はすぐにウェットスーツを脱いで、なるべく早く洗濯を始めましょう。疲れたからと濡れたまま放置してしまうと、雑菌が繁殖するだけでなくウェットスーツも一気に劣化してしまいます。洗濯を始めるのは早ければ早いほどよいです。

 

自宅に着いたらまずはウェットスーツの汚れをシャワーで洗い流します。サーフィンの後は砂や海水の塩分が付着しています。そのため表面の汚れを流したら、今度は「塩抜き」をしましょう。

 

ウェットスーツを傷めないためにも、洗濯は大きい容器を使っておこないます。おすすめはバスタブを容器代わりに使う方法です。水をためたバスタブにウェットスーツを入れたら、2~3回ほど水を入れ替えながら優しくもみ洗いしてください。できれば数時間~1晩、水に浸したまま塩抜きをするのがおすすめです。

 

着脱用のジップには塩や砂を噛みやすい欠点があります。隙間も意識しながら丁寧に洗い流すようにしましょう。マジックテープが付いているタイプは、起毛部分にゴミがくっつくと傷む原因になります。閉じた状態で洗い流し、ゴミが付きにくいように配慮してください。

 

 

ウェットスーツの洗濯方法

ウェットスーツを洗濯するときには、力任せにこすったりもんだりすると生地を傷めてしまいます。そこで特に汚れがひどい場合は、ウェットスーツ用のシャンプーやソフナー(柔軟剤)を使って丁寧に汚れを落としましょう。

 

洗濯の仕方は、容器にウェットスーツが浸るだけの水を入れてからシャンプー剤を入れて、素材を傷めないように力を加減しながら丁寧にもみ洗いしていきます。

 

シャンプー剤で汚れを落としたら水を入れ替え、泡が立たなくなるまで水を入れ替えながらもみ洗いして、シャンプー剤も落としきりましょう。

 

シャンプー剤を落としきったら、次はソフナー(柔軟剤)でケアします。再び容器に水を入れてからソフナー(柔軟剤)を指定量入れて、ウェットスーツをソフナー(柔軟剤)の容器に記載された時間、浸け込んでおきましょう。時間になったらすすぎ洗いはせずにそのまま干す作業に移ります。

 

お湯で洗わない

 

ウェットスーツは真水か、わずかに暖かく感じる程度のぬるま湯で洗濯してください。お湯で洗濯すると生地が傷むだけでなく、接着面がはがれてボロボロになってしまうことがあります。

 

洗濯機や乾燥機を使わない

 

洗濯機や乾燥機を使って洗うと、これもウェットスーツの生地を傷める原因になります。洗濯機や乾燥機にとっても負担が大きく故障の原因になることがあるため、ウェットスーツは手洗いのみで優しく洗うようにし、洗濯機や乾燥機は絶対に使ってはいけません。

 

 

ウェットスーツの干し方

ウェットスーツの手洗いによる洗濯が終わったら、裏返しにしてからハンガーにかけ、直射日光を避けて陰干しにします。直射日光に当たると色落ちだけでなく、ゴムの劣化や機能そのものも低下してしまうため、絶対に当てないようにしてください。

 

本来干すときに一番生地に負担がないのは表面のままで干すことです。しかし乾燥までの時間が長く、生乾きの間にカビや異臭の原因となってしまいます。そのため裏返して干す方が結果的に被害が少ないので、裏返してから干すようにしましょう。

 

また、干すときに注意したいことはウェットスーツが濡れて重いことと、干すときに使うハンガーの選び方を間違えないことです。ハンガーにかけて干すとき、肩の部分に洗濯直後のウェットスーツの重みが全部かかるため、型崩れの原因になります。

 

そこでおすすめなのが、肩の部分にかかる負担を分散させる構造になっている、ウェットスーツ専用のハンガーです。間違っても針金ハンガーなど柄の細いハンガーで干さないでください。ハンガーの跡が残ってしまいます。

 

もし適したハンガーがない場合には、物干しざおなどに2つ折りに欠ける方法もあります。このときバックジップタイプの場合はジップの負担にならないように、ジップ部分を避けて折り曲げるようにしてください。

 

またこの干し方は腰の部分に負担がかかるため、なるべくハンガーで干すことをおすすめします。

 

生乾きに注意

 

通常は1日ほど乾燥させれば表にしていた面はしっかり乾きます。しかし中面が完全に乾いているとはかぎりません。そこで再び裏返して本来の表面を外にしてから、もう1日陰干しして完全に乾燥させましょう。カビや異臭、素材の劣化も防げます。

 

ウェットスーツのダメージもチェック

 

ウェットスーツの乾燥がすんだら、収納前に問題点がないか確認しましょう。記事の継ぎ目のボンド剥がれや、傷、穴などがあった場合には、早めに修理にだすのがおすすめです。ボロボロになってしまう前に対処するようにしましょう。

 

 

ウェットスーツの収納方法

ウェットスーツを少しでも長持ちさせるために、収納方法もきちんと理解しておきましょう。本来は横に寝かせて収納したいのですが、なかなか場所を取ることができません。そのためウェットスーツ用のハンガーにかけて収納するのが一番です。そのほかにも注意したい点をまとめました。

 

折りたたまない

 

最悪の収納方法の1つとまでいわれ、シワや折り目が付いてしまうだけでなく、品質を劣化させる収納方法です。シワの部分の気泡がつぶれてしまって保温性が落ちるだけでなく、その部分のダメージが大きい分、そこから劣化が早まります。

 

収納場所

 

気温の変動が少なく、直射日光が当たらない冷暗所がおすすめです。気温の変動が大きい場所は素材の劣化を早めます。また、高温多湿の場所に保管すると、雑菌が繁殖して劣化の原因になるので避けるようにしてください。

 

衣類とは別々で

 

衣装ダンスに他の衣類と一緒に収納しないでください。表面に使われているゴムと反応して、衣類の変色などの原因になります。

 

車の中に置いておかない

 

車の中は温度の変化が激しい場所です。特に夏場は高温になるため、ウェットスーツの劣化を早めます。使用した後のウェットスーツを、海水で濡れたまま放置するのは絶対にやめてください。

 

おわりに

サーフィンを楽しむ方にとって、ウェットスーツは欠かせないものです。せっかく高額なものを買っても、洗濯などの手入れ方法を間違えたらすぐに使えなくなってしまいます。手間はかかりますがきちんと手入れをして、長く愛用しつづけてください!

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