【ソルのゲー評】男でも楽しめるファッションゲームの究極系 3DS『わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!』
男に生まれると女性のファッションを見て「ちょっとめんどくさそうだなあ」と思う反面「着たらどんな気持ちなんだろう……」と、誰でも少し興味を持つものである。これは女装趣味があるとかではなく、女性がどういう気持ちで服をコーディネートしているとかそういうことである(ちなみに私に女装趣味はない)。
そんな気持ちが少しでも分かるゲームが先日リリースされたので紹介したい。ニンテンドー3DS用ソフト『わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!』である。2008年に発売された『わがままファッション ガールズモード』の新作になる。前作は国内だけでも90万本、世界で200万本以上売れたゲーム。
まさかの売れ行きに任天堂もビックリしたくらいだろう。開発は前作の発売直後から行われており、『ニンテンドー3DS』での発売となった。今回はさらにできることが増え、さらにコーディネートの種類やブランドの数なども豊富になっている。色違いあわせてコーディネートの数は1万2000以上。今回はメンズファッションも数多く取りそろえており男性ファッションも拘ることができる。
そもそも何をするゲーム?
そもそも何をするゲームなのだろうか。ただ着替えて楽しむだけ? ゲームの目的は主人公の女性が店の店員となり、お店を経営すること。そのほかにも様々な目的がありコンテストに出場し優勝したり、インテリアをそろえたり、メイクをしたり、更には雑誌に載ったりと結構やることはたくさんある。最初は全てのことができるわけではないが、「ハッピー」が溜まるとできることが解放されていくのだ。このゲームはその解放されていく感が実に心地よく、ゲームシステムが進化していくようで実にうまいこと作られている。
「ハッピー」はお店のお客さんや自分自身がハッピーになると溜まって行く。それを溜めていき、月が満月になるごとに“なにかが”起きるのだ。
<起きることの一例>
・お店の在庫が増える(レディース、メンズは在庫カウントが別)
・ヘアスタイルが増える
・メイクの数が増える
このほかにも数々の良いことが起きるので「ハッピー」を溜めるのが楽しくなるのだ。最初は在庫数が少なく管理が難しいが、後半は在庫数900とかなり増えるので余裕が出てくるだろう。
接客しよう
さて、主目的である接客だがお客さんに声を掛けられることもあれば、自ら客を選び声を掛けることもできる。声を掛けると客は要望を出してくるのでその要望通りにコーディネートしてあげる必要がある。
・ポップなスカートが欲しい
・フェミニン全身コーディネートをしてほしい
などの要望を満たすことができれば客は即買いしてくれる。もちろん客の予算内にだいたい納める必要があるが(気に入れば多少オーバーしても良い)。こうしたお店の品物は展示会という場所に行き事前に仕入れる必要がある。
順序が逆になったが展示会について説明しよう。展示会は各ブランドがブースを構え出展しており、その時期にあったファッションを販売している。フェミニン、ガーリー、エスニック、アジアン、ロリーター、ゴスロリ、プレッピーなどブランド事にジャンル分けされているので、好みのものを入荷すると良いだろう。初回に訪れた際はサンプルをもらうことができる。ちなみに展示会で購入した物はマイルームに全て送られるシステムなので、マイルームにて着替えることも可能。
お店の装飾もできる
「仕入れたらさあ再度販売!」ではない。お店はリフォームを行うことが可能で、インテリア、エクステリア、ショーウィンドウと雰囲気をがらりと変えることが可能。ショーウィンドウにはマネキンを飾ることができる。お店の名前も決めて看板も決めてお店の方向性を決めよう。また店内BGMも数曲から選ぶことができるので、お店の雰囲気にあったものを選ぶと良い。
徐々に増えていくスポット
最初は「マイルーム」「マイショップ」「カフェ」「展示会」「ストリート」しかないのだが、ゲームを進行させていく内に「美容室」「メイクサロン」「インテリアショップ」「フォトスタジオ」更には「コンテスト会場」まで出来てくる。最初はただの着替えゲームと思ってた諸君、こんなにもやることがあるのである。いや、まだまだあるから覚悟するように。
もちろんすれ違いも活用
『わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!』ではすれ違い通信も活用しており、自分で作成したプロフィールカード同士を交換することができる。プロフィールカードにはお店の名前だったりキャラの名前やコンテストのランク、所持金にショップのお金などが記載されている。ショップコードという物も記載されておりそれについては後述する。
オンラインにお店を出店
このゲームはオンラインの『ガールズモール』にお店を出店することが可能。最初は使えない機能だが、「ハッピー」を溜めることにより使えるようになる。『ガールズモール』はネットワークに接続し他人のお店に遊びに行けるというものである。先ほど紹介したプロフィールカードに記載されている「ショップコード」を入力することにより、直接遊びに行くことができる。最大3体までのマネキンを展示可能で、良いと思ったコーディネートには「いいね!」をつけることができる。もちろん自分の店のマネキンがどれだけ「いいね!」付けられ、どれだけの人が購入し、来店者は何人かも把握できる。
このゲームは誰がターゲットなのか
この『わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!』は一体どのような層がターゲットなのだろうか。10代20代の女性をターゲットに作られているのはわかるが、ゲームとしては男性が遊んでも十分なクオリティである。コレクション要素に経営シミュレーター、接客にすれ違いなど盛りだくさん過ぎるほどの内容にお腹がいっぱいになりそうである。
ではどのような人にお勧めなのが勝手にまとめてみた。
・ファッションに興味のある男女
・コーディネート好き
・純粋なゲーマー
・女性の可愛いファッションを見たい人
・ファッションに興味のある女性または男性
・女装が好きな人
などの条件を満たしている人は是非遊んで欲しい。特に男性の方は「女が遊ぶゲームだろ?」という偏見を取り払い勇気を出して遊んでもらいたい。このゲームの魅力にとりつかれたらあとは中毒になるだけである。パッケージ版とダウンロード版があるが、毎日ちょっとずつ好きなときに遊べるダウンロード版を個人的にはオススメしたい。
おまけ
ガジェット通信スタッフに似たようなコーディネートをしてもらった。1万2000点もあるので自分の服装に似ているファッションを探すのもお手の物である。もしかしたらアニメキャラやテレビに出演している人物のコーディネートもできてしまうかも。そういった自由な遊び方ができるのが、『わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!』である。
『わがままファッション GIRLS MODE よくばり宣言!』ウェブサイト
※画像はウェブサイトより引用。
※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。