ほうれん草の上手な切り方は?根元から葉まで全部使おう!
ほうれん草は健康野菜として人気の高い葉物です。茹でても炒めても美味しいほうれん草ですが、使い方にあわせた切り方はできているでしょうか?ほうれん草の切り方のコツと、すべてを上手に使い切る方法をご紹介します。
ほうれん草の上手な切り方とは?
ほうれん草を切るときに、ただ何となく切っていませんか?ピンクの根元の部分や茎と葉では、火の通りの速さも違います。そのため、手間をはぶいて一緒に入れると、根元が生っぽくなったり、葉を茹ですぎたりしてしまいます。
しかし、根元の部分にも栄養が詰まっているため、ほうれん草のすべてを上手に使いこなせればいうことありません。ほうれん草の切り方のコツを知って、上手にすべて使いこなせる方法をご紹介します。
ほうれん草はすべて食べられる
ほうれん草の栄養素は葉の部分に集中していると思って、根元の部分は捨ててしまってはいませんか?実はほうれん草の根元部分には、この部分に集中している栄養素があるのです。
まずは糖質や脂質の代謝効果のある酵素をはじめ、さまざまな酵素の構成成分であり、骨の形成に欠かせないマンガンがあげられます。
マンガンは抗酸化作用のある酵素の構成成分でもあるため、活性酸素による老化の予防にも欠かせません。
このほかにも貧血予防に欠かせない鉄分も、根元の部分に多く含まれている栄養素の1つです。特に女性は貧血になりやすいため、鉄分は積極的に摂りたい栄養素といえます。
しかしこの根元部分を捨ててしまうと、ほうれん草に含まれる鉄分の多くを捨てるのと同じことなのです。ほうれん草の栄養を丸ごと取り入れるためにも、根元部分は捨てないようにしましょう。
生のほうれん草の切り方
それでは生のほうれん草はどのような切り方をすればよいのでしょうか?生のほうれん草でも茹でたほうれん草でも、切るときには真っ先に根元をそろえることから始めましょう。
根元をそろえて切ることで、生のほうれん草は根元部分や茎、葉と分けて調理しやすくなるのです。すでに茹でたほうれん草の場合でも、根元部分から茎や葉までそろって、仕上がりもキレイにまとまってみえるようになります。
もし根の部分が大きく硬いようならば、もったいないですが根の先の飛び出した部分を切り落としてください。そのあと平らになった根元の部分に浅く十文字に切れ込みを入れます。
この作業は、ほうれん草の根元部分の外の硬さに対して中が柔らかいため、包丁が思わぬ動きをしやすく手を切りやすい作業です。
上手に切るコツは、包丁の刃の根元部分のアゴと呼ばれる部分を持って切るようにしてください。危険に感じるようならば根元の部分だけを切り落とし、半分に割ってもよいでしょう。
根元の処理がすめばあとは食べやすい大きさにざく切りにします。炒め物にする場合には、下茹でせずに生のまま炒めた方が、ほうれん草本来の味わいを楽しむことができるためおすすめです。
茹でたほうれん草の切り方
おひたしや和え物、汁物などにする場合には、ほうれん草は先に下茹でしてから使います。そうすることでアクが抜けて食べやすくなるのです。
では茹でたほうれん草はどのような切り方をすればよいかというと、先にもご紹介したように根元をそろえてから、食べやすい長さに切っていきます。
根元をそろえてから切ると全体がまとまるので、器に盛りつけたときに見栄えが変わります。
茹でたほうれん草の根元をそろえるコツは、水に浸しながら作業してください。また数本を1束として、4~5束を根元と、葉の先端側とが互い違いになるように置いて、まきすでまいて水気を絞ると、キレイな棒状になるので切りやすくなります。
切ったあとも茎と葉のバランスが良いので、見た目がよくなる効果もあるためおすすめの切り方です。
ほうれん草を保存するときの切り方
ほうれん草は冷凍保存に適した野菜です。生のままでも茹でてからでも長期間保存できます。使うときを考えて、用途別に切る長さを変えるとよいでしょう。
ほうれん草を生のまま冷凍保存するときのおすすめの切り方はざく切りです。先にほうれん草をキレイに洗ってから、水気をキッチンペーパーなどで拭きとってください。
根元の土をキレイに落とすコツは、洗う3分ほど前から根元を水に浸けておくことです。それだけで土が水になじんで落ちやすくなります。
生のままのほうれん草を冷凍保存するときには、切り方も大切ですが1袋に入れる量も考えましょう。凍ったほうれん草の葉は簡単に崩れやすくなるため、1回分ごとに小分けにしておくほうがおすすめです。
1か月ほど保存できるので、あるといざというとき重宝します。
茹でたほうれん草を冷凍保存するときは、約1Lの熱湯に小さじ1の塩を溶かして固茹でし、茹であがったら氷水でしめて色留めしてください。水気を絞ったら食べやすい大きさに切って、小分けにしたのちラップに包みます。
こちらも1食分ずつラップに包むようにして、できる限り空気を抜いたら袋の口を閉じ、そのまま冷凍すれば完了です。こちらも約1か月ほど保存できます。
おわりに
ほうれん草は使い勝手がよく、栄養も豊富な美味しい野菜です。基本的に切り方はざく切りですが、根元の火の通りがよくなるようにちょっとした手間もかけると、根元まで美味しく楽しめます。
切り方も簡単で体にも美味しいほうれん草を、ぜひ毎日の食卓に取り入れてください!
おすすめ記事
「Pacoma」はホームセンター系のフリーペーパーに出自を持つ、「暮らしの冒険」がテーマのライフスタイル系Webマガジン。ノウハウ記事からタレントの取材記事まで「暮らしを楽しむためのアイデア」をテーマに日々発信しています。
ウェブサイト: http://pacoma.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。