掃除の順番を守ると部屋がきれいに!基本と注意点を解説
掃除を手早くスッキリと終わらせるには、順番がとても大切です。効率よく掃除を終わらせるためには、どんなことを守ればよいのでしょうか?手早く安全に、それでいて気分よく掃除を進めるための、基本と順番、そして注意点をご紹介します。
掃除の際に重要なのは「順番を守ること」
掃除はキレイにするためにすることなので、汚れが残ってしまうと気持ちが憂鬱になり「掃除をしても意味がない」と、掃除嫌いになってしまうこともあります。
しかし、いざ掃除をしようというときに、ただやみくもに拭いたり掃除機をかけたりでは、思ったようにきれいにすることはできません。掃除の時に重要なのが、「掃除の順番を守ること」。実は、掃除は基本の順番を守るだけで、手軽に効率よく家具や床も家中キレイにできるのです。もし、基本の順番を守ってやらないと、ホコリや汚れが残ったり、キレイにしたはずの場所が汚れてしまったりして、何度も掃除する羽目になることも。
掃除を効率よく進めるために押さえておきたいポイントは
まずは必要ないものを捨てる
上から下へ
床掃除はフローリングワイパーと掃除機を使い分けて
奥から手前へ
ということ。
順を追って説明していきます。
まずは必要ないものを捨てる
掃除を始めるとき、まず大切なのが必要のないものを片付けることです。
「もったいない」「いつか使うかも」と、普段使わないものをため込んでしまっているという方は多いと思いますが、部屋や戸棚、押し入れの中などにたまった不要なものから、まずは整理して片付けてしまいましょう。
余計なものがなくなるだけでも、部屋の中も気分もスッキリしますし、着なくなった肌着などは、そのまま掃除グッズにしてしまうこともできます。棚の中や押し入れの中がスッキリすれば、収納場所の確保もできるので一石二鳥です。
物が置きっぱなしの状態で掃除を始めると、その都度片付けたりよけたりしながら掃除をすることになるため効率が悪くなります。もし捨てるべきか迷うような品がある時は、一度箱などにまとめておいて、あとから落ち着いて決めるといいでしょう。
「上から下へ」が基本
余計なものが片付いたらいよいよ掃除開始です。
ここでポイントとなるのが掃除は「上から下へ」が基本だということ。
その理由は、ホコリが上から下へと落ちていくため。低いところから掃除を始めると、せっかく掃除したところにまたホコリがたまってしまい、掃除をし直さなくてはならなくなるからです。そのため、常に「上から下へ」を意識して掃除をしましょう。
部屋の掃除をするなら天井から掃除を始めて、床が最後になります。2階建ての家ならば、2階から掃除を始めましょう。
具体的には、天井のホコリを払ったら、照明器具などの上にたまったホコリを落とし、高い家具の上から下へと順番に掃除をして、最後に床を掃除すると無駄なく掃除が進みます。
天井は静電気などで意外とホコリがたまっている場所なので、真っ先に掃除するようにしましょう。
窓ふきは「下から上へ」
窓ふきの順番はほかの場所と異なり、「下から上へ」が正しい順番です。洗剤の塗り方も「下から上へ」塗っていきましょう。そして拭き取るときも「下から上へ」順番に拭いていきます。
窓ふきの場合は、洗剤をキレイに拭き取ることも大切です。上から下に拭き取ると液だれが取り切れないことがあるため、通常とは逆の順番になる、と覚えていてください。
床掃除はフローリングワイパーと掃除機を使い分ける
床掃除をする際に、フローリングワイパーを使う、掃除機を使う、どちらも使う、とさまざまなパターンがあるかと思いますが、最も床がきれいになる方法はフローリングワイパーと掃除機を使い分けること。
具体的には、ドライタイプのフローリングワイパーをかけた後に掃除機をかけ、ウェットタイプのフローリングワイパーをかけてから乾拭きする、という方法です。
一番最初にドライタイプのフローリングワイパーをかける理由は、最初から掃除機をかけると、排気でホコリが舞い上がるため。ドライタイプのフローリングワイパーである程度のホコリを拭き取ってから掃除機をかけると、ホコリを残さず掃除することができるのです。
また、掃除機をかけるときはゆっくり丁寧にかけることがポイント。早く済ませようと急いでかけてしまうとゴミを吸い残してしまうことがあるため、ゆっくりかけるようにしましょう。
掃除機をかけた後にウェットタイプのフローリングワイパーで拭き掃除をするのは、落ちにくい汚れをキレイにとるため。ウェットタイプのフローリングワイパーでも落ちない汚れが残っている場合は、ぬるま湯に浸けて絞った雑巾を使用すると落ちやすくなります。
ドライタイプのフローリングワイパーや濡れた雑巾で拭いた後、そのままにしているとホコリやゴミが付きやすくなるため、必ず乾拭きをしてください。
「奥から手前へ」で効率アップ
掃除はゴミを残さず取ることも大切です。そのためにも「奥から手前へ」順番に掃除しましょう。逆の順番で掃除すると、せっかく掃除した場所を通って逆戻りすることになり、その結果、掃除した場所をもう一度掃除することになるため二度手間です。
特に、ワックスがけをするときには「奥から手前へ」かけないと、ワックスが乾くまで移動できなくなってしまいます。掃除もできなくなってしまうため、順番を意識することが大切です。
部屋の中での掃除の順番だけでなく、掃除する部屋の順番もポイント。玄関から遠い寝室やリビングなどの奥の部屋から出口に向かって、順番に掃除しましょう。
「軽い汚れからひどい汚れへ」
「奥から手前へ」と同様に、汚れを落とす順番にも決まりがあります。それは、軽い汚れを落とした後にひどい汚れを落とすということ。
汚れの軽い場所から始めると、洗剤も弱いものから使用するため、材質に影響がないかどうかもチェックしながら進めることができます。ひどい汚れの場所から掃除を始めると強い洗剤を使用することで材質を傷めてしまう可能性もあるため、弱い洗剤で落とせる場所から掃除をするようにしましょう。
また掃除の順番だけでなく、どこまで掃除をするかを決めておくこともおすすめです。クリア可能なゴール設定にしておくことで集中でき、一度にやりすぎて疲れ果てることを防げます。達成感を重ねることで、苦手意識を払拭する効果も期待できます。
掃除をするときの注意点
普段から掃除し慣れている場所だけならばまだよいのですが、大掃除などの場合はいつも以上に広い範囲を掃除することがあります。順番を守って掃除することも大切ですが、いつもと違うだけに注意すべき点を意識して掃除しましょう。
無理は厳禁
普段は手が届きにくくて放置しているような高いところや、棚にしまったままの重い荷物などは、1人だけで処理しようとはせずに、家族などの他の誰かに協力してもらうことが大切です。ケガを避けるためにも無理はせず、誰かに頼んで手伝ってもらってください。
足元に注意
掃除をするときは、掃除機のコードや使用する洗剤などが足元に置かれています。また、掃除で出たゴミの入った袋などにぶつかってしまうこともあるでしょう。掃除の順番に合わせて物を移動したり、移動するときには足元に注意することも大切です。
洗剤は適切に
掃除に欠かせないものの1つが洗剤です。洗剤にもいろいろな種類があり、中には混ざり合うと有毒なガスを発生するものもあります。使用する前には必ず説明書きをチェックし、洗剤を使うときには絶対に換気をするようにしてください。
また、洗剤の種類によっては、使う素材によって化学反応を起こすものもあります。容器を移すだけでも危険な場合があるため、説明書きをよく読んで、素材にあったものを正しく使いましょう。
きれいな部屋を保つには
ここまで「掃除の仕方」について解説してきましたが、普段からきれいな部屋を保つことも掃除を簡単に済ませるために重要なポイントの1つです。
きれいな部屋を保つために押さえておきたいのが、「物を増やさないこと」と「物を置く場所を決めること」、そして「柔軟剤を使った拭き掃除でホコリを予防すること」。
物を増やさないことと物を置く場所を決めることは、どちらも部屋をすっきりさせ、掃除をしやすくすることにつながります。お店で商品を見るとついつい手に取って購入してしまう、ということもあるので、本当に必要なのかどうなのかを考えてから購入すること、必要なものがないときだけお店に行くことを意識するといいでしょう。
また、生活する場所には必ず「ホコリ」が発生しますが、ホコリが溜まるのは静電気を抑えることで可能となります。
1Lの水に5mlの柔軟剤をよく溶かして雑巾を浸し、しっかり絞ってから床や家具を拭き掃除をすると、表面がコーティングされて静電気の発生を抑えることができるので、ぜひ試してみてください。
おわりに
掃除は順番を守り、注意すべきポイントを守れば、無駄なくスムーズにすませることができます。掃除に苦手意識を持っている方も、順番を考えて上手にこなしてみてください。きっと苦手意識もなくなって掃除が楽しくなることでしょう!
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