「VR版Zoom」として期待されるSpatialの3D仮想オフィス

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あたかもオフィスにいるかのようにVR空間内で同僚とコミュニケーションできるアプリがSpatial社によって開発された。自撮り画像から自動的に3D アバターが作成されるのが特徴だ。新型コロナ対応として、小規模チーム向けに制限なしで無料提供されている。

VRゴーグルを装着し同僚のアバターと働く

新型コロナの影響でテレワークが急速に普及してきたが、それぞれが異なる場所で働くため、コミュニケーションに問題を抱えるチームも少なくない。

この問題を解決するため、SpatialはVR(仮想現実)空間内でチーム作業が行えるアプリを開発した。OculusやHoloLensといったVRゴーグルを装着すると、同僚がアバターとなって現れ、自然に会議や雑談が行える。

仮想的な付箋やホワイトボードに書き込んだり、ファイルを開いたりと、現実のオフィスと同じような体験が得られるのが利点だ。

新型コロナ対応で無料プランが使い放題に

Spatialを利用する際には、自撮り画像をアップロードするだけで、自動的に3次元のアバターが作成される。VRゴーグルを持っていないユーザーは、Webカメラを通した映像で参加可能。

2020年1月には1400万ドルを調達し、異なるハードウェアへの対応やサードパーティ・アプリを開発するためのSDKの整備など、さらなる機能の拡張を進めると見られている。

小規模チーム向けの無料プランでは、1回あたり40分間、プロジェクトルームも3つに制限されているが、新型コロナの影響を受けた企業向けに、無制限で利用できるようになった。

コロナ禍によって広まったWeb会議の代表的な存在としてZoomの認知度が急速に高まったが、SpatialがVRアプリにおけるZoomのように普及していくことが期待されている。

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