ご近所トラブルを起こさない!ベランダガーデンの厳守ポイント7選

ご近所トラブルを起こさない!ベランダガーデンの厳守ポイント7選

マンションやアパートなど庭がないお宅では、ぜひベランダガーデンを楽しんで!ただし、お隣と接した集合住宅のベランダをガーデンにするときには、絶対に守るべき点があることをお忘れなく。

トラブルを回避!快適なベランダガーデンに欠かせないポイント集

集合住宅でもガーデニングを楽しみたい!戸建てでも2階や3階でベランダでも花を咲かせたい、野菜をコンテナ栽培したい…しかし、ベランダガーデンならではの注意点を把握しておかないと、ご近所トラブルや事故につながることも多々なのです。

窓の外にグリーンや花、野菜…ベランダガーデンは心豊かな空間に!

ベランダガーデン作りには、ふつうの庭とは異なる制約はありますが、メリットもたくさん!何よりも草花や木々、野菜などを育てることで、「緑の癒し」効果が得られます。

パソコンやスマートフォンの液晶画面からベランダガーデンに視線を移すだけでも、眼精疲労が緩和し、緊張状態にある神経を鎮静させる作用も。

ベランダガーデンは、暮らしを快適にすることにも貢献します。ツル性植物でグリーンカーテンを設ければ、ほどよい目隠しになると同時に、光熱費削減にも貢献。

また、自宅で野菜を育てると無農薬栽培も可能です。子供とベランダガーデンの世話をすれば、情操教育のひとつである「花育」を実践できますよ。

ベランダガーデン作りの前に「管理規約」を確認

集合住宅のベランダの場合、たとえ自己所有の部屋でもベランダは共用部となり、専有使用権を持っているにすぎないことが大半です。管理規約に明記されているはずなので、事前に確認してください。

そして防災の観点から、ベランダじゅうを鉢で埋めつくすのは避けてください。災害の際、ベランダは避難経路になります。隣家との隔て板や、避難はしごを下ろす避難ハッチの近辺に、鉢やプランターを置いてはいけません。

避難ハッチが自分のベランダにない場合は、隔て板を取り払い、ベランダ伝いに避難ハッチのある場所まで移動することになります。自分のベランダに避難ハッチがあってとしても、その上に重い鉢やプランターを置いていては、スムーズに避難できませんから重々注意して。

ベランダの「耐荷重」を超えてはならない

ベランダの耐荷重は、建築基準法で180kg/㎡と定められています。180㎏というとかなりな重量に思われますが、実はそれほど余裕のある数字ではありません。

たとえば、焼き物の大鉢は10キロを超えるものもあります。そこに数10リットルの土を入れ、さらに植物自体の重さや水を与えたときのプラスを換算すると、相当な重量に。

鉢やプランターだけでなく、ベランダの床面に石やタイルなどを敷く場合も同様。当然、そこに人の体重も加わりますから、油断できません。

鉢やプランター、土などのガーデニング資材は、できるだけ軽めものを選ぶと安心です。鉢やプランターなどを軽量化すると、気軽にベランダガーデンの模様替えができるというメリットもありますよ。

排水溝の掃除はこまめに!

ベランダには必ず排水溝が付いていますが、頻繁に掃除する人は稀。しかし、ベランダガーデンをスタートさせると、鉢やプランターに水を与えることが日常的となり、一緒に土まで流れ出てることも。そのほか、落葉や散った花びらなどで排水溝がつまる場合も考えられます。

特に集合住宅の場合、排水溝がつまってしまうと、ご近所にも迷惑をかけかねません。事前に鉢の下には土流出防止のネットを付けておき、排水溝も含めたベランダ掃除を定期的に行いましょう。

有機肥料は避けたほうが無難

園芸の肥料は、有機肥料と化学肥料に大別されます。有機肥料は、魚粉、鶏糞、油粕など植物や動物に由来するもので、土中の微生物のエサになって植物の成長を助けます。ただし、臭いが強いものもあり、虫がつきやすくなるのが難点。

化学肥料は無機物を化学的に合成したもので、臭いは気になるほどではありません。隣家と接したべランガーデンでは、ご近所に不快な思いをさせないよう、化学肥料を与えるほうが無難です。

ハンギングバスケット&水やりは外にはみ出さない

ベランダの柵に引っかけるタイプのハンギングバスケットやコンテナは、ベランダガーデンでよく活用されますが、取り付け方に要注意。

狭いベランダを広く使えるうえ、外からもよく見えるからと、ベランダの外側に取りつけるのは絶対にやめましょう。万が一、落下してしまったら、外を歩いている人や階下の住人などをケガさせる危険性があります。当たり所によっては、命にかかわる事故にも!

同じように、水やりをするときには、水がベランダから飛び出ないよう気をつけて。ベランダからはみ出すように、外に向けて水をまくと、下の階の洗濯物や布団を汚すなどを濡らしたり、湿らせたり…。

下が駐車場ならば、他のお宅の車を汚すことも考えられます。本来は癒やしとなるべきベランダガーデンなのに、深刻なご近所トラブルを引き起こしかねません。

落葉する樹木は要注意

ベランダガーデンでは、草花や野菜だけでなく、木々も育てられます。美しい花を咲かせる花木、収穫も楽しめる果樹など、お好みの樹木を選ぶ楽しみもありますが、落葉樹か常緑樹かも事前にチェックしてください。

常緑樹とは、1年を通して葉をつけた状態の木。落葉樹は秋が深まるとともに葉を落とし、冬には幹と枝だけで過ごすタイプです。落葉樹には秋の紅葉が美しいものも多く、育てたくなりますが、大量の落ち葉を覚悟しなくてはなりません。

自宅のベランダ掃除だけならばよいけれど、どんなに気をつけても落ち葉は風に乗って飛んでいきます。風向きによっては、隣家のベランダにばかり飛んでいくことも。

落葉樹を育てるときには、風が強い時には室内に取り込むなど、落ち葉対策を検討してからにしましょう。

台風や強風時の対策を万全に!

ベランダは風が通り抜けるため、ベランダガーデンの植物たちは思った以上に風圧を受けるもの。台風などの強風によって、鉢ごと飛ばされることも珍しくありません。鉢が飛んでしまうと、歩行者や隣人を傷つけてしまう危険性も!

風が強くなると予報された日の前日には、鉢やコンテナを室内に取り込んでおくと安心です。軽いスチールの飾り棚や、デコレーショングッズなども室内へ。あらかじめ、ベランダガーデンの緊急避難場所はどこにするか決め、スペースを確保しておくとよいでしょう。

大きく育っていて、室内に取り込むのが困難な木などは、ベランダに寝かして風の直撃を避けるのも一法。強風で枝や幹が折れる被害を予防することもできます。

おわりに

いかがでしたか?ルールを守り、トラブル回避方法を実行して、ベランダガーデン作りに励んでくださいね!

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