コレでいいのか!? ユーザーがストーリーを決定した西友の“民意反映型CM”ついにオンエア

西友の“民意反映型CM”

西友は、『民意反映型コマーシャル SEIYUソーシャルCM』キャンペーン(2012年8月1日~14日に実施)で行ったユーザー投票に基づいて“ソーシャルCM”を制作、9月13日より全国放映(地上波)をスタートします。「すべて投票の結果で決定した」設定は、当然ながらあり得ない組み合わせ、めちゃくちゃなストーリーが展開します。ホントにこれでいいの……!?

。西友マーケティング本部長・富永朋信さんによる呼びかけ

「あなたは一方的に作られているCMで満足ですか?」。西友マーケティング本部長・富永朋信さんによる挑戦的な呼びかけで始まった同キャンペーンには4万1368人が投票に参加。「誰が、どこで、どのような場面で、“サゲイスト”(※)が何をサゲるのか」の設定を決定しました。
※サゲイストとは、「お客さまのために価格を下げる西友」をキャラクターとして人格化したものです。

ユーザー投票の結果決まった西友のCM設定

ユーザー投票で決まったCM設定は「エスパー」が「スーパー」で「あやしい取引」中に、サゲイストが「謎のレバー」を下げるというもの。恐るべし、ユーザーの声。まったくストーリーが見えません……! しかし、西友はこの設定にみごとにさばいて(?)CMを作ることに成功したのです。

西友の“民意反映型CM”

CMでは、タレントのエスパー伊東さん(エスパー)が、『SEIYU』(スーパー)に登場。深夜の屋上駐車場で男と何やら“あやしい取引”をしています。男が手渡した箱に入っていたのは“絶対に曲がるスプーン”。「あはははー」と笑うエスパー伊東さん。そこで『SEIYU』の看板横に立っていたサゲイストが“謎のレバー”をがちゃんと引き下げます。

西友の“民意反映型CM”

すると、空から落ちてくる無数のスプーン! スプーンの山に埋もれたエスパー伊東さんは、手にしていた“絶対に曲がるスプーン”を見失ってしまいます。最後は、サゲイストがドヤ顔で「下げましたよ」と決めゼリフをつぶやいてCMは終了です。

西友の“民意反映型CM”

富永マーケティング本部長は、消費者と一緒に盛り上がれるCM作りができたことに満足しているようです。しかし、「何をサゲるのか」という演出で「価格を下げる」が選ばれたら、CM放映開始当日から「700品目の値下げを告知するつもり」だったことを明かし、「『謎のレバーを下げる』というシュールなオチになり、値下げを告知できなくなってしまいました」とコメント。民意を反映したにもかかわらず、若干の誤算に「当社としては青ざめている現状」と語りました。

「そうした意味では『後悔していないか?』と聞かれたら、やや後悔しているかもしれない」と話す富永マーケティング本部長。「えっ、後悔するのはそこですか?」とツッコミを入れながらCMを楽しむことにしましょう。同CMは、『YouTube』で観ることもできますよ。

西友ソーシャルCM キャンペーンサイト
http://www.sageist.jp/

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Kyoko Sugimoto

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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