300ps・300N・m以上なのに300万円以下で狙える! トリプルスリーを達成した、BMWのセダンで駆けぬけろ!

access_time create folder生活・趣味
300ps・300N・m以上なのに300万円以下で狙える! トリプルスリーを達成した、BMWのセダンで駆けぬけろ! BMW 5シリーズ

駆けぬける歓びを得られるハイパワーセダン

プロ野球のトリプルスリーになぞらえ、「最高出力300ps以上・最大トルク300N・m以上・中古車価格300万円以下」を紹介するこの企画。

今回は「駆けぬける歓び」をハイパワーで味わえる、BMWのセダンの中から、トリプルスリーを達成したモデルを紹介しよう。

前回紹介したメルセデス・ベンツもそうだが、BMWはハイパワーなエンジンを複数の車両に搭載するのが当たり前。

また、M社によるハイチューンで更なるパワーを得ているモデルも多く、トリプルスリー達成車がたくさんある。

例えば507ps/520N・mを発揮する、同社唯一のV10エンジンを搭載する旧々型M5も支払総額300万円以下から見つけることができるし、2011年12月まで販売されていた旧々型3シリーズの直6ツインターボ(306ps/400N・m)を搭載した335iもトリプルスリー達成車だ。

さらに2007年に登場した、420ps/400N・mのV8エンジンを搭載するM3も300万円以下で狙えるようになってきた……と切りがない。

そこで今回は中古車としておいしい時期を迎えている2010年以降の物件が、原稿執筆時点(2020年4月8日)で10台以上見つかるトリプルスリー達成車に絞って紹介させてもらう。

とはいえ車種で言えば4車種、それにハイブリッドモデルもあるため、まさに選び放題といった状況だ。

これらのモデルで、「駆けぬける歓び」を味わってみてはいかがだろうか?

ラグジュアリーなフラッグシップのハイパワーモデルBMW 7シリーズ(2009年3月~2015年9月生産モデル・ガソリン車)

BMW 7シリーズ BMW 7シリーズ

2009年3月に登場した同社のフラッグシップ、旧型7シリーズ。

デビュー時にラインナップしていたのは、3L 直6ツインターボ(最高出力326ps/最大トルク450N・m)の740iと740Li、4.4L V8ツインターボ(407ps/600N・m)の750iと750Li。

Liはそれぞれのロングホイールモデルで、いずれも6速ATが組み合わされた。

また、同社で初めてインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングが採用され、前後輪の切れ角を自動制御することで、低速では取り回しやすく、高速では安定感のある走りを楽しめる。

2009年7月には544ps/750N・mという、同社最高峰エンジンの6L V12ツインターボを搭載した760Liが追加された。

V12に組み合わされたのは同社初となる8速ATで、Liの名のとおりロングホイールモデルのみとなり、トップ・オブ・フラッグシップらしい高品質なレザーやウッドが採用されている。

2012年9月には全モデル8速ATに切り替わり、直6ツインターボエンジンは320ps/450N・mに、V8ツインターボエンジンは450ps/650N・mとなった。

同時に衝突被害軽減ブレーキと前走車に追従するアクティブクルーズコントロールを、750系モデルには標準、740系モデルにはオプションで備えた。

さらに、2013年8月以降は全車に衝突被害軽減ブレーキを標準装備した。

なお2013年5月には、M社のエアロや21インチアルミホイールなど専用装備が奢られた、V12 ビ・ターボが限定販売された。

このように、7シリーズはいずれも300ps/300N・m以上のモデルとなる。

デビュー時の価格は、1010万~1920万円、V12 ビ・ターボは2260万円と、フラッグシップモデルならではの価格となっている。

原稿執筆時点では、支払総額300万円以下では740i/740Liが34台、750i/750Liが20台、760Liが2台見つかった。

ハイパワーエンジン搭載の美しい4ドアクーペBMW 6シリーズグランクーペ(2012年6月~2019年9月生産モデル)

BMW 6シリーズグランクーペ BMW 6シリーズグランクーペ

2012年6月に登場した6シリーズグランクーペは、2ドアクーペである6シリーズの美しさを備えつつ、ホイールベースを伸ばしてドアを4枚備えた「4ドアクーペ」として登場した。

その後6シリーズは8シリーズへと受け継がれ、4ドアクーペも8シリーズグランクーペへと変わっている。

デビュー時に用意されたグレードは、640iと650i。640iは3L 直6ツインターボ(最高出力320ps/最大トルク450N・m)を、650iは4.4L V8ツインターボ(450ps/650N・m)を搭載する。

どちらも当時の7シリーズに搭載されていた300ps/300N・m以上のエンジンで、8速ATが組み合わされる。このパワートレインは2019年の生産終了まで変わらない。

7シリーズ同様、ダンパー特性やアクセル特性、ステアリング特性を可変させて任意のモードで走りを楽しめる機能が全車標準装備される。

さらに、650iには電子制御式サスペンションも標準装備され、2013年8月に衝突被害軽減ブレーキが全車標準装備に。

そして、2014年5月には650iにストップ&ゴー機能付きアクティブクルーズコントロールが標準装備となるなど、年々装備が充実している。

デビュー時の新車時価格は986万(640i)~1297万円(650i Mスポーツパッケージ)。

原稿執筆時点だと、まだ支払総額300万円以上の中古車の方が多いものの、640iが26台、650iが7台トリプルスリーを達成していた。

エンジンバリエーションが豊富BMW 5シリーズ(2010年3月~2016年11月生産モデル・ガソリン車)

BMW 5シリーズ BMW 5シリーズ

5シリーズは同社の中核モデルだ。

そのためエンジンバリエーションが豊富だが、2010年3月に登場した旧型のデビュー時に、300ps以上/300N・m以上をクリアしていたのは306ps/400N・mの3L 直6ターボを搭載する535iと、407ps/600N・mの4.4L V8ツインターボを搭載する550i。

いずれも8速ATが組み合わされ、ブレーキエネルギー回生システムが備わる。また7シリーズ同様、楽しい走りと取り回しの良さを兼ね備えるインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングも採用された。

2011年10月には、直6ターボの535iの燃費が10.6km/Lから12.8km/Lに向上(JC08モード)。

また2013年9月のマイナーチェンジで、V8ツインターボの550iは、従来同様4.4Lながら可変バルブ機構を備えた新型エンジンとなり、最高出力450ps/最大トルク650N・mに高められ、0-100km/hは従来の5.0秒から4.6秒となった。

2013年9月には衝突被害軽減ブレーキが全車に標準装備され、同年11月にはストップ&ゴー機能付きのアクティブクルーズコントロールも全車に備えられた。

その後もディーゼルモデルなどが追加されたが、ハイブリッドモデルを除くと535iと550iのみが300ps以上/300N・m以上となる。

デビュー時の新車価格は、535i系が855万円~、550i系が1040万円~となる。

全体では支払総額300万円以下の中古車が多いが、ほとんどが523iなどの300ps・300N・m以下のモデル。

それでも原稿執筆時時点で535iは11台、550iは3台見つけることができた。

5シリーズから派生したハッチバックセダンBMW 5シリーズグランツーリスモ(2009年11月~2017年3月生産モデル)

BMW 5シリーズグランツーリスモ BMW 5シリーズグランツーリスモ

5シリーズの新たなモデルとして加わったのが、2009年11月に登場した5シリーズグランツーリスモだ。

ツーリングワゴンなみに荷物を積めるが、クーペのようなスタイリッシュなデザインという新しいコンセプト。このコンセプトは後継車である6シリーズグランツーリスモへと引き継がれた。

トリプルスリーに該当するのは、当初からラインナップしていた535iと550i。535iは306ps/400N・mの3L 直6ターボを搭載、550iは407ps/600N・mの4.4L V8ツインターボを搭載し、8速ATが組み合わされる。

2010年8月にはセダンにない4WDの550i xDriveが追加されている。

2012年9月にはセダンより少し早く550iのV8ツインターボが改良され、最高出力450ps/最大トルク650N・mとなった。

2013年9月に5シリーズ全体でマイナーチェンジが行われた際、衝突被害軽減ブレーキが全車に標準装備されたのと同時に、グランツーリスモのラインナップから535iが外れている。

原稿執筆時点で5シリーズグランツーリスモの中古車が17台と少ないが、支払総額300万円以下では535iが13台、550iが3台見つかった。

なお、550i xDriveは見つからず、トリプルスリーを達成するにはまだ時間がかかりそうだ。

モーターのアシストでさらにパワーアップBMW7シリーズ/5シリーズ/3シリーズ アクティブハイブリッド

BMW 7シリーズアクティブハイブリッド BMW 5シリーズアクティブハイブリッド BMW 3シリーズアクティブハイブリッド

2009年から2012年にかけて、BMWのセダンモデルのみにハイブリッドモデルが加わった。それが「アクティブハイブリッド」シリーズだ。

ハイブリッドといっても、トヨタ プリウスのように低燃費でエコなモデルというよりは、モータでパワーを上乗せしてくれるというもので、さすがは「駆けぬける歓び」のBMWという感じだ。

先陣を切って2009年10月に登場した7シリーズのアクティブハイブリッド7と、ロングホイールベースの7Lは、750iの4.4L V8ツインターボ(407ps/600N・m)にモーターパワーをプラスし、システム全体で456ps/700N・mを発揮する。

ただし2012年9月の7シリーズ全体のマイナーチェンジで、エンジンが740iの3L 直6ツインターボ(320ps/450N・m)となり、システム全体で354ps/500N・mとなった。それでも十分すぎるパワーだが……。

次いで、5シリーズのアクティブハイブリッド5が2012年3月に登場。535iと同じ3L 直6ターボ(306ps/400N・m)+モーターは、340ps/450N・mを発揮する。

3シリーズのアクティブハイブリッド3も同年9月に追加された。アクティブハイブリッド5と同じシステムを搭載、2015年9月に340iが追加されるまでは3シリーズで唯一の直列6気筒エンジンを載せたモデルでもあった。

デビュー時の新車価格はアクティブハイブリッド7が1280万円~、アクティブハイブリッド5が850万円~、そしてアクティブハイブリッド3が699万円~。

原稿執筆時点での支払総額300万円以下は、アクティブハイブリッド7が71台と最も多く、アクティブハイブリッド5は23台、アクティブハイブリッド3は32台見つかった。

文/ぴえいる、写真/BMW

関連記事リンク(外部サイト)

トリプルスリーの7シリーズを見てみる
トリプルスリーの6シリーズグランクーペを見てみる
トリプルスリーの5シリーズを見てみる

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 300ps・300N・m以上なのに300万円以下で狙える! トリプルスリーを達成した、BMWのセダンで駆けぬけろ!
access_time create folder生活・趣味

日刊カーセンサー

日刊カーセンサーは、中古車だけでなく新型車やドライブ、カーグッズ、レース&イベントなど幅広いジャンルの情報・ニュースをお届けするエンタメ系自動車サイトです。面白くて役に立つネタを全力で配信しています。

ウェブサイト: http://www.carsensor.net/contents/

TwitterID: carsensor

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。