2020年4月19日の今日は、暦の上では「穀雨」です。
(注:新暦計算と国立天文台暦計算室とでは1日ずれる場合があります)
「穀雨」は、直前の節気「清明」から15日後、太陽が黄経30度に達した時のことを指し、旧暦3月の中気となります。
「穀雨」とは春雨の事。春雨は田畑を潤し、穀物などの種子の成長を助けるもの。この時期はこの春雨がある時期は畑作業には、種まきの好機となります。
また、この二十四節気の「穀雨」から次の節気「立夏」までの期間を、5日ごとに区切って気象の動きや動植物の変化を知らせるような季節を表す言葉があります。これは七十二候といいます。「穀雨」の七十二候は以下の通りとなります。
初候は
「葭始生」(芦始めて生ず)
水辺では芦の茎が見えてきます
次候は
「霜止出苗」(霜止みて苗出づる)
霜はおりず、田畑の苗が顔を出します。
末候は
「牡丹華」(牡丹花咲く)
牡丹の花は満開になってきます。
これらの七十二候の示すように、暦は、日本のさまざまな四季の中の冬の情景を、繊細に表しています。
暦を楽しむには実際の季節の移り変わりをこの目で見ることです!例えば、牡丹の花、実際に見てみましょう。実は都内にあります。鎌倉時代に開山された新宿区にあります薬王院(東京都東京都新宿区下落合4丁目8番地)です。牡丹の名所として知られ、別名は牡丹寺とまでつけられています。総本山の奈良長谷寺から牡丹が移植された100株が、今では約40種・1,000株にまで増えて都心とは思えない美しく雅やかな光景を見せてくれます。ぜひ訪れてみてください。
いつのころからか、季節感に触れることが少なくなった現代。
暦を知り、暦の季節の言葉に耳を傾け、より身近に季節を感じてみましょう。
参照URL:東長谷寺 薬王院
出典:
国立天文台 暦計算室
「こよみ」岡田芳朗著 神社新報社
「現代こよみ読み解き事典」岡田芳朗+阿久根末忠著 柏書房
Written :コヨミズム
Photo : Lisa Goldsmith /Pixabay
annca /Pixabay
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