緊急事態宣言が発令 新宿・歌舞伎町の19時過ぎはゴースト・タウンに… 街には『ポン引き』と『マスコミ関係者』しかいない
4月7日、東京を始めとして神奈川・大阪など7都府県に、改正特別法に基づく緊急事態宣言が発令された。期間は連休明けにあたる5月6日まで。
宣言までにかかった時間について、世論は喧しいが発令されるいまとなっては、その検証は後の話だ。また、ロックダウンができないなど、その効力についても賛否があるようだが、その話をすれば改正特別法の国会審議に遡らなければならない。これまた、喫緊の論議ではないだろう。
さて、緊急事態宣言が出たことで、各都府県の首長たちの対応に注目が集まるのだが、とりわけ首都である東京に与える影響力は大きい。すでに小池都知事による“自粛要請(妙な日本語なのだが)”で都内には大きな変化があらわれている。
関連記事:小倉智昭ふてくされる…『とくダネ!』大好物の“若者叩き”が「印象操作」だとバレた! カズレーザー「アンケートが違う」三浦瑠麗「ミスリードですね」 | TABLO
そのなかでも特に顕著なのが、リスクが高いと名指しされたバーやナイトクラブなど夜の街だ。一例をあげるなら、小池都知事が重ねて自粛を要請して初の週末にあたる4月3日の金曜日。都心であり最大の歓楽街・歌舞伎町を抱える新宿がわかりやすい。
まず、新宿駅東口にあり新宿の顔とも言える伊勢丹新宿店近辺。新宿通りと明治通りが交差する周辺は、通常の週末なら買い物客や遊興客であふれかえらんばかりになるが、伊勢丹が早じまいしたこともあって、19時過ぎには人通りが極端にまばらになった。中心地でこのあり様なのだからあとは推して知るべしだ。

一方、新宿夜の顔・歌舞伎町も静寂のなかにあった。筆者が歌舞伎町に入って最初に聞こえた声はさくら通りにたむろするポン引き同士の会話。お仲間に「客はいるかい?」と呼びかけられた初老のポン引きは、「いねーよ!」と不貞腐れたような声で応えた。
初老のポン引きが言うように遊興客はまばらで、いつもならサラリーマンや学生で賑わう通称・えび通りと呼ばれる居酒屋密集地帯には歩く客がほとんどいない……。



さらに、人気ゲーム「龍が如く」シリーズでお馴染みの歌舞伎町一番街もこれまた人はまばら、むしろ「静寂の歌舞伎町」の画を狙ったマスコミ関係者(筆者もそのひとりだが)の姿が目立つという、なんとも皮肉な様相を呈していた。
今回、非常事態宣言が発令されたことで、この傾向に拍車がかかることは間違いない。感染拡大を避けるために致し方ないと言えばその通りかもしれないが、“名指し”で自粛を要請された側にしてみれば死活問題だ。
参考記事:巣鴨地蔵通り商店街が縁日開催で大盛況! 「コロナを若者のせいにして言うことをきかないのは老人じゃないか!」 原宿はガラガラなのに… | TABLO

奇しくも4月3日の日経新聞は、「東京都、営業縮小のバー・クラブなどに支援金給付へ」と抜いた。真偽を確かめるべく、東京都産業労働局広報課に取材したところ、担当者は「なぜいま、この報道が出たのか……」「いまはそうだとも、そうじゃないとも言える(広報に)材料がありません」と困惑した様子。これは勘にしか過ぎないが、なんらかの動きがある、と思わせるものがあったと記しておく。
補償案については、一部のネットなどで(多分に差別的に)水商売とくくり、「税金も納めていない」などと中傷する動きもあるが、バーなどの自営業者のほとんどはきちんと申告している。政治の怠慢のツケを、国民の分断に結びつけることは愚かだ。
いずれにしてもこの新宿の如く、より多くの都民・国民は巨大な試練に立ち向かう。一人ひとりの覚悟はもちろんだが、政に携わる者の正体がより見えてくることもまた、間違いないだろう。(文◎堂本清太)
あわせて読む:独自に「緊急事態宣言」を出した北海道の鈴木直道知事が再評価 国内だけではなく“ある国”からも「熱い視線」が贈られるイケメン知事 | TABLO
関連記事リンク(外部サイト)
日テレ24時間テレビに重大なヤラセ疑惑 タイで行った“東日本大震災の死者を弔う祭り”は金を払って人々を集めたデッチ上げだった!
タピオカ・ミルクティーを飲み続けた結果、死を覚悟した女性 今から恐ろしい話をします
加藤紀子(46)の美しい水着姿に明石家さんまも感嘆 なぜこんなにすごいスタイルを維持できるのか? と話題

TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。
ウェブサイト: https://tablo.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。