COVID-19くんがイケメンだけどどこか抜けている? コロナウイルス擬人化マンガを『俺ガイル』コミカライズ漫画家が発表して話題に
世界規模で感染が拡大している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ですが、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。@comic』(小学館)の伊緒直道先生(@IoNaomichi)が、「友人の子供がコロナを不安がってたので、不安が和らげればとなるべくわかりやすく擬人化してみました」として、Twitterに漫画を公開。恐ろしいウイルスたちが、ほんわか悪の秘密結社風に描かれています。
(2/2) pic.twitter.com/e2cHohfUOc
— 伊緒直道 (@IoNaomichi) March 8, 2020
厚生労働省や世界保健機関(WHO)のサイトを参考に描いたという擬人化マンガ。まず約60年に渡って人類を苦しめてきたコロナウイルス4種が登場しますが、人類は「コロナ四天王……とは呼んでない」といきなり出落ち。
「人間のヤツら俺たちのこと、風邪って呼んでるらしいぜ」というHCoV-NL63。「なんて愚かな!」「また微熱にしてやろうかしら…」「じゃあボクは耳を痛くしてやる!」と言い合います。彼らは風邪の原因の30%ほどで、「そんなに怖くない」と断じられていますが、そんな中登場したのが、2002年に猛威を奮ったSARS(重症急性呼吸器症候群)。彼もまた、ヒトコロナウイルスの一種です。
一見、強キャラっぽいSARS。実際、中国広東省を中心に感染が拡大して、約900人が死亡(致命率11%)でしたが、翌年の2003年にはWHOが封じ込め成功を宣言。「ワクチンがない」というのは風邪と一緒で、当初登場したコロナウイルスたちが「俺たちと一緒だろ」「まぁウチらは雑魚だし?」「あいつも案外ただの中二病だったりしてな」と言い合うのも、あながち間違ってはいません。
2012年にサウジアラビアで初めて患者が報告されたMERS(中東呼吸器症候群)も登場しますが、日本では感染が広がらなかったために、影の薄いキャラ扱い……。そして、SARS以上の中二キャラ風のCOVID-19がいよいよ登場します。
ですが、他のコロナウイルスからは「あ、SARSさんちーっす」と間違われる上に、「俺らと同じコロナでしょ?」と言われてしまいます。ギャンギャン騒いでいたら、頑固親父風の治癒力さんにゲンコツを食らわされて……。
伊緒先生は、個人の見解として「実際インフルエンザのちょっと上位版くらいの認識でいいと思うよ」「だから風邪の予防法で防げる(今のとこ)」「だから風邪の治療法で治せる(今のとこ)」「だからみんな落ち着け」と呼びかけ、「手洗いうがい忘れんなよ!!」と強調。感染者へのいじめに関して警鐘を鳴らせつつ、インフルエンザさんが「来年覚えてろよ人間ども!?」と予告(?)して締めています。
「主に中学生くらいまでの子供を対象に読んでもらい、できる範囲での予防を促すものとして作成しました。それ以外の対処については、大人がその時々の発表を適切に認識し、子供たちに指導していくことが大切だと考えております。この辺りに関しては各ご家庭での指導方針もありますのであまり掘り下げすぎないように描きました」という伊緒先生のコロナ擬人化漫画には、「COVID-19さんかっけー」「治癒力さん、強い」という感想から、「そんなに異常に怖がる必要ないと安心しました」「手洗いうがいちゃんとします!」といった反応が多数集まっていました。
未だに収束の気配を見せないことから、引き続き警戒が必要なことは確かな新型コロナ(略・新コロ)ですが、何よりも冷静に対応することが大切。こまめな消毒、手洗い、うがいのほか、感染しやすい場所に極力行かないといった対策について、大人が実践して学び、子どもに教えられるだけの知識は得ておきたいものです。
※画像はTwitterより
https://twitter.com/IoNaomichi/status/1236493147191951360 [リンク]
https://twitter.com/IoNaomichi/status/1236493150425763841 [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
ウェブサイト: https://note.com/parsleymood
TwitterID: ryofujii_gn
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。