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【日曜版】映画を見て裁判員制度を考えてみよう!『十二人の怒れる男』

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裁判員制度がついにスタートました。各局とも、CGによる法廷の再現や同時進行解説などを交え、裁判員制度の元、どのような事件でどのような裁判が行われているのかなど、細かく報じています。
 
一般的にはいまだ賛否両論ある裁判員制度。冤罪の発生を防ぐかもしれないというメリット、感情による法律を超えた審判の発生の可能性というリスクなど、色々と言われていますが、残念ながら記者自身、そして身近にも裁判員に選ばれた人がいないので、いまいち想像がつきません。
 
そんなあなたに(そして自分自身にも)裁判員の責任や冤罪について考えることができる格好で手軽な教材があります。それが『十二人の怒れる男』という映画なのです。
 
テレビの生ドラマを起源として1957年に登場した『十二人の怒れる男』は、1997年のテレビ用映画を経て、2007年には『12人の怒れる男』というロシアでのリメイクに至るほどの傑作で、今でも強い人気を有する法廷ドラマのまさに原点とも呼べる作品なんです。
 
映画の中では題名通り「12人」の陪審員が登場し、評決は全員一致でないと確定できません(日本の裁判員制度では多数決による評決とかなんとか。そんな馬鹿なって感じもしますが…)。誰が見ても有罪が明らかな17歳少年被告の殺人事件裁判に、ひとりの陪審員が「無罪なのでは?」と考えはじめた時…というのが映画のあらすじ。シンプルですが、緊張感溢れる密室劇にグイグイと引き込まれていきます。
 
州によって制度は若干違うようですが、アメリカでは陪審員が一致した評決を出せない場合、帰宅することが認められないなど、日本の裁判員に比べて拘束時間が長くなる可能性があります。早く評決を出すことを望んでいる陪審員も当然のよう存在するでしょう。そんな簡単でちっぽけな理由、そして職業や家庭環境、性格など12人のそれぞれの思惑が複雑に絡み合いながらも、選ばれた者として、評決を確定する義務があるのです。
 
そしてその評決は、その時点に於いては正しく正義でなければなりません。それは、人数や制度は違えど日本の裁判員制度にも通じるところです。
 
日本の裁判員制度の場合は、地方裁判所で行われる第一審に裁判員は参加することになり、かつ評決には必ず裁判官が絡むことになります。今回実際に裁判員に選ばれなかった人たちからは「責任が重大なので、選ばれなくてホッとした」「どうなるかと緊張した」といった消極的な感想も聞かれます。無理もありませんが、これから制度が定着するにつれて、市民の意識の変革は要求されることになるでしょう。
 
第一印象で有罪、無罪というのは誰にとってもある感覚ですが、検察や弁護士それぞれの答弁に市民感覚のチェック機能を働かせるという意味でも、万が一選ばれたら、できるかぎりまっさらな気持ちで臨みたいと考えます。
 
いつか選ばれるその日の為に、まずは映画で、ホンの少し学んでおきましょう。洋画が苦手なあなたには、古畑任三郎などでお馴染み、三谷幸喜さんが脚本の『12人の優しい日本人』がありますよ。
 

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記者:

大都会六本木でのITまみれな生活を捨て、神戸で築50年にもなろうかというオンボロ社宅に住まう妊婦ライターdeath。

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