昭和の香りただよう酒飲みのパラダイス 八王子ロマン地下飲み歩きレポート
昭和30年代のレトロな商店街を八王子南口の地下街に再現した、“肴(さかな)とおかずの銘店街”八王子ロマン地下。8月8日に開催されたイベント“八の市”レポートをお届けしましたが、今回はその中のお店をピックアップしてご紹介します。どれも個性的で楽しくおいしいお店でしたよ!
前回のレポートはこちら:
昭和の香りただよう酒飲みのパラダイス 八王子ロマン地下“八の市”レポート
https://getnews.jp/archives/242037[リンク]
八王子ロマン地下は、家族連れで楽しめるバラエティ豊かな飲食店が集まる“ハッピーロード”、おいしい鳥料理の店が集まる“チキンロード”、昭和の雰囲気が強く、夜には電柱に明かりが灯る“ムーンロード”の3エリアに分かれており、個性派な20店舗以上のお店が軒を連ねています。好きなお店を選んでじっくり飲むもよし、あちこち店を移って食べ比べるもよし。酒飲みならワクワクすること間違いなしの飲食テーマパークとなっています。
今回は、ロマン地下広報さんの案内で鳥番長舎弟、肉寿司、カレーショップきずな、鳥天ハネヤの4店舗を取材させていただきました。
七輪で焼くからジューシー 七輪焼き鳥の“鳥番長舎弟”
最初におじゃましたのは、串に刺す焼き鳥ではなく、七輪で焼いて食べる七輪焼き鳥の“鳥番長舎弟”。ロマン地下入り口からすぐという立地のよさで、早い時間からお客さんでにぎわっていました。いただいたメニューは以下の3品。
・焼鳥番長盛り合わせ(もも・ハラミ・せせり・ハツ・レバー)
・蒸し鶏の特製ネギソース
・鳥もつ煮
ビールもいただいて「カンパーイ!」と始めさせていただきます。まず名物の炭火七輪焼きで『焼鳥番長盛り合わせ』から。トングで肉をつかみ、焼いていくのですが、火が通っても肉が固くならない! ジューシーな肉のうまみを塩味でシンプルにいただきます。どれもウマい! 個人的にはハツが大好物なのですが、くさみもなく変な固さが出ないのは、肉の鮮度がよいからにほかなりません。
蒸し鶏の特製ネギソースも、新鮮な蒸し鶏のうまみを引き出しつつ、主張しすぎないネギソースでいくらでも食べられそう。鳥のもつ煮もフレッシュな内臓なのでくさみはなく、鳥の体内で成長した卵である“きんかん”も入っているのがうれしいです。
鳥番長舎弟のご店主にコメントをいただきました。
通常の串で刺した焼き鳥と違って、七輪で焼くのが特徴の七輪焼き鳥です。来て食べていただきたいのはもちろん、七輪の焼き鳥ですね。焼きたてをいつでも食べられるので、中はジューシーでやわらかいお肉になっていますので、是非食べてください。
八王子ではほかに七輪焼きというのはないので、是非ロマン地下に来てこの七輪の焼き鳥を食べてください。
に、肉の寿司? がカウンターで食べられる“肉寿司”
続いて肉のお寿司がいただけるという“肉寿司”へ。渋谷と恵比寿にもお店があるそうですが、筆者は今回が初めて。肉のお寿司って、どんなものなのでしょう。いただいたメニューは下記の4品。
・さしとろ
・馬肉赤身
・牛ハラミ
・ねぎとろ
名物メニューは、薄いステーキが酢飯の上に載せられたようなあぶり寿司の『さしとろ』。板前さんが目の前でバーナーであぶってくれます。ほどよくサシの入ったお肉はあぶるとジューシーで温かいお肉に変身。箸で切れるやわらかさで、口の中でもとろけていきます。これはウマい。
馬肉赤身は常温のお肉なのですが、くさみがまったくなく、「これが馬肉?」という印象。包丁が入っているため、口の中でホロホロと肉がほどけていきます。ハラミはあぶってあり、牛肉のうまみをじっくり楽しめます。ワサビが利いているのもポイント。ネギトロはマグロの中落ちに見えますが、馬肉の赤身と“こうね”と呼ばれるたてがみの部位をブレンドしてたたいたもの。ふわふわの食感はやみつきになりそうです。いずれも、酢飯との相性が抜群なことに驚きました。
肉寿司のご店主にコメントをいただきました。
ここに来たら、『さしとろ』という国産牛A5ランクのあぶり寿司を食べてください。お客さんの目の前であぶるので、パフォーマンスとしても楽しめると思います。
狭い空間なのでスタッフと会話ができたり、人とのかかわりが楽しめると思います。渋谷と恵比寿にもお店がありますが、ここのポイントは狭さですね。ほかのお客さんとも距離が近いので、たまたま来たお客さんが知り合いになって輪ができたりするのが見ていて面白いし、自分もその輪に入れればと思います。
八王子に来られた際は是非、八王子ロマン地下肉寿司に足を運んでください。お願いします!
なんでもあって居酒屋感覚のスリランカカレー “カレーショップきずな”
「次はカレー屋さんです」と案内されたのが、スリランカカレーを提供する“カレーショップきずな”。でも壁に書かれたメニューを見るとカキフライやハタハタの唐揚げ、お刺身……普通の居酒屋さんみたいになんでもあります。いただいたメニューは次の3品。
・スリランカのエビカレー
・チキンのトマト煮
・チーズカリカリあげ
スリランカのカレーを食べるのは初めて。甘口の方だというエビカレーをいただきます。モルジブ・フィッシュのだしをベースに、独特なスパイスのブレンドが楽しめるというスリランカカレー。エビカレーやマイルドな味でしたが、後からスパイスの香りとわずかな辛みが追いかけてきます。今回はナンと合わせて食べましたが、ご飯にもよく合いそう。こちらは子どもでも食べられそうですが、お店のカレーではポークが一番辛いらしいです。種類によって味も色も全部違うそうなので、全種類制覇してみるのも楽しそう。
カレー屋さんですが、一品料理も絶品。チキンのトマト煮は骨付きもも肉を8時間かけて煮込んだ料理で、箸でもホロホロと崩れるやわらかさ。トマトの酸味と甘みが肉にしみわたり、ぜいたくな1品です。これがなんと300円。チーズカリカリあげも食感が楽しく、お酒が進む1品。いろいろつまんで飲んで、カレーで締められる楽しいお店です。
デカ盛りカレーも名物です。1キロ880円から10キロ7000円までサイズが選べます。取材に行った日は、10キロカレーに挑戦する団体さんもいました。
カレーショップきずなのご店主にコメントをいただきました。
ここのお店の特徴は、値段が安いこと。ここに来たら食べて欲しいのは、チキントマト煮やチーズカリカリ、お刺身ですね。
スリランカの本格的なカレーを是非食べてください。よろしくお願いします。
大分料理の鳥天を串でいただく“鳥天ハネヤ”
大分料理で、鳥を天ぷらにして食べる鳥天。これを串に刺して、串揚げ感覚で食べられるのが“鳥天ハネヤ”。鳥天も串揚げも食べたことはありますが、串に刺した鳥天はなかなかユニークです。いただいたのは次の3点。
・鳥天盛り合わせ
・ハムカツ
・皮ポン
盛り合わせには、定番の鳥天と梅じそ、いそべ、明太子、紅ショウガ、ゴボウの6種類が。天つゆに大根おろし、カラシを入れて、つけながら食べます。和風だしに合うあっさりとした味付けは肉のうまみを引き出し、鳥好きは一度チェックしてみるべきウマさ。通常の鳥天と比べて衣が薄く、何本でも食べられそうです。紅ショウガなどのメニューは衣に味と風味がついて、定番とはまた違った味わいが楽しめます。
圧巻なのがハムカツ。ブロック状の分厚いハムを薄い衣でカラっと揚げ、肉肉しい食感を楽しめます。箸休めには皮ポンを。思わず焼酎のロックを頼んでしまいました。
鳥天ハネヤのご店主にコメントをいただきました。
関東ではあまり見られない鳥天が特徴ですね。最近大分料理というのが全国に広まってきて、鳥天も知られるようになってきましたが、うちの場合はお酒に合う鳥天というのをテーマに試行錯誤して、ニュースタイルという形でやっています。串に刺して、箸を使わなくても手軽に食べてもらう、というコンセプトです。何が違うかというと衣ですよね。いろんな具材を混ぜたりして、いろんな味を楽しんでもらう。それでお酒が進むようにというのもあります。
ここに来たらまず鳥天を召し上がっていただいて、鳥天の味を知ってもらいたいです。一番人気は紅しょうが鳥天。紅しょうがのてんぷらもあまり食べたことがない方も多いと思いますが、それを鳥天にするとよく合います。あとはロマン地下で伝説になりつつあるハムカツですよね。人が見て笑っちゃうような面白いものを1品作りたくて。原価率は70%を超えてるんです。儲け関係なく、お客さんに驚いて笑っていただく1品になっています。
是非八王子ロマン地下に一度足を運んでいただいて、ここの楽しさを知ってもらえたらと思います。
以上、4店舗のみのご紹介でしたが、いずれも個性豊かなお店ぞろいということはお分かりいただけたと思います。八王子ロマン地下にはこれら4店舗を含む20店舗以上のユニークなお店をラインアップ。一度足を運んでみて、お気に入りのお店を見つけてみては? 毎月8の日に開催されるイベント“八の市”は、次回は8月18日に開催します。ドリンクの割り引きのほか、各店舗でお得メニューが提供されるのでチェックしてみてください。
八王子ロマン地下
東京都八王子市子安町4-11-8 南口田中ビル 地下1階
JR八王子駅南口から徒歩3分
http://hacchika.jp/
八王子ロマン地下CM(YouTube)
http://youtu.be/LeKr7ntLCPA[リンク]
八王子ロマン地下8月8日Wプレゼントキャンペーン
オリジナル傘や、抽選会で大量配布したオリジナルステッカーが当たります。
http://hacchika.highend-music.com/[リンク]
本イベント・キャンペーンに関するお問い合わせはこちら
株式会社ハイエンド 小笹拓哉 関根順也 中本花絵
http://highend-music.com[リンク]
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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