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派遣社員をしながら講談速記本について連載して9ヶ月がたちました

派遣社員をしながら講談速記本について連載して9ヶ月がたちました

今回はコトリコさんのブログからご寄稿いただきました。

派遣社員をしながら講談速記本について連載して9ヶ月がたちました

9ヶ月がたちました

スタジオジブリ出版部の『熱風』*1で2011年11号から『忘れられた物語-講談速記本の発見-』を連載して9ヶ月たちました。

*1:「小冊子『熱風』」『スタジオジブリ出版部』
http://www.ghibli.jp/shuppan/np/

「スタジオジブリ出版部『熱風』で2011年11号から『忘れられた物語』を連載します」2011年11月3日 『kotorikoの本館』
http://ulog.cc/a/kotoriko/8899

「スタジオジブリ出版部の『熱風』で2011年11号から『忘れられた物語-講談速記本の発見-』っていうのを連載することになりました。」 2011年11月4日『コトリコ』
http://d.hatena.ne.jp/kotorikotoriko/20111104/1320380445

豪華執筆陣中、僕が一番収入と社会的地位が低い上に、内容も文化的に下等とされている講談速記本ですけど、落合さんに負けないように頑張りたいと思っています。

それはさておき、派遣社員しながら連載するというのは、いろいろと面白かったので、今の時点での感想のようなものを書いておきたいと思います。

なんで連載することになったのか

これは三つの要因があります。
・自分のことをわりとすごいと思っていた
・飽きなかった
・運
少し詳しく解説してみようと思います。

自分のことをわりとすごいと思っていた

僕の講談速記本の知識というのは、日本ではかなり上位に入りますが、研究している人が少ないので、そこそこくらいだと思います。

それに加えて、ずっと漱石を起点にして明治大正の純文学を研究していました。こちらは研究している人が多いので、知識的には普通より上くらいです。

その上で、講談速記本というのは、講談という芸能や、速記という技術に興味のある人から好まれる存在です。

ところが僕は純文学の流れで講談速記本に興味を持ったため、わりとこれまで人が考えなかったことを、考えることが出来ます。

そういう人は他にいるかもしれませんけど、事実というのは残酷で、講談速記本が正確に評価されていないわけですから、そういう人は少ないのでしょう。

ところでこれは、僕がそう思っているだけで、実際はどうか知りません。とにかく僕は、こういう風に自分のことを、わりとすごいと認識していました。

飽きなかった

数年前から講談速記本を調べていて、そこそこ分かってきたなって思ったくらいから、チビチビとネットに書くようになりました。反応はあったり、なかったりですけど、とにかくチビチビと書いていました。

ネットには講談速記本以外のことも書いたりしていて、そこそこ読んでくれる人もいました。

だから普通に講談速記本のことだけを書いている人よりも、人目に付く可能性が高かったと思います。
その他、講談速記本を復刻し、遊んだりもしていました。

要するに飽きずに、講談速記本について調べて、遊んで、書いてたということです。

こういう要因よりも、運が一番に重要だったように思います。
講談速記本の連載とか、普通ではありえませんからね。

まとめると

飽きずに講談速記本で遊んでいるうちに、インターネット経由で、連載してみませんかというお話がやってきました。

正確にはなんの用事かも知らずに、東京に呼んでいただけたので遊びに行って、講談速記本についてあることないことペラペラしゃべったら、連載することになったという感じです。

インターネットがなければ、恐らく会話することすらなかったような偉い人たちがいましたし、俺はとても謙虚ですから、自分のことをわりとすごいって思ってなかったらペラペラしゃべれずに、この話も立ち消えになってしまったように思います。

今や講談速記本という名前すら聞いたことがないという人もいるかもしれませんが、全盛期には小説分野の出版物の4割を占めるという人気でした。それでも文化的には、価値がないということになっている。もちろんそれは間違いなんですけど、そういう風に思う人が多いのですから、仕方がありません。

講談速記本というのは基本的に、100年以上の間、打ち捨てられていた存在なのです。

そんな講談速記本について、毎月掲載しようという酔狂な雑誌があったというのは、完全にだと思います。

実はどういう経緯でなにがどうなっていたのか、僕は未だに知らないんで、誰にお礼を言えば良いのか分からないんですけど、とにかくありえない感じだと思います。そんなわけで毎日太陽が出るとお礼をしているわけですけど、実は講談速記本のビジュアル面はとても面白いです。

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だからそのことについて書けば、もう少し一般受けすると思うんですけど、僕はあんまりそういう部分に興味ないですし、やっぱり完全に運です。

派遣社員してます

ところで僕は派遣社員をしています。これは別に熱烈な思いで、派遣社員を選んだとかではありません。

登録してたことすら忘れてた派遣会社から仕事しないかって電話があったので、内容すら知らないまま、それじゃ仕事しますって答えて、今の仕事につきました。

それから惰性で、6年くらい働いています。6年くらい働いているので、かなり効率化されていて、週に16時間くらいしか働いてないと思います。あとは座ってたらいい暇な時間です。
長期休暇も多い職場で、年間で60日くらいあります。
その反面、年収はかなり低いです。手取りで100万いくかいかないくらいです。

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