国内初の電子新聞販売・配信サイト『新聞オンライン.COM』がスタート
電子新聞・電子出版を手がけるウェイズジャパンは、電子新聞専門販売サイト『新聞オンライン.COM』をスタートしました。電子新聞の販売・配信サイトとしては国内初のサービスで、紙面レイアウトそのままで電子化した新聞を有料販売・配信します。
新聞の電子化については、長年にわたって数多くの新聞社で企画・検討が行われてきましたが、設備や新たな運用体制への初期投資の問題や、収益の見通しが立たないことから「電子新聞を開始したいができない」という意見が多かったそうです。この状況に対して、『新聞オンライン.COM』は、電子新聞サービスの運用から『ビューア機能』『データ変換』『データ配信』『会員管理』『販売・課金』にいたるまで、電子新聞の配信に必要な機能をトータルに用意。新聞各社がかんたんに電子新聞をスタートできる環境を提供するものです。
電子新聞配信プラットフォームには、ウェイズジャパン開発による『HYPERZOOM』最新版を搭載。新聞各社は不正利用や二次配布のリスクなく販売・配信が可能で、購読者はブラウザさえあれば特別なソフトをインストールする必要なく、直感的な操作でページをめくって読むことができます。各新聞は、最新号のほかバックナンバーも販売され、1部からの購読も可能。購読している新聞は、IDとパスワードさえあればどこでも好きなところで読むことができますし、今まで発売当日に新聞を入手できなかった山間部や離島の難配達地域や、海外でもすぐに読めるようになります。
今回、サービスと同時に電子新聞販売を開始するのは、『いわき民報』『桐生タイムス』『市民タイムス』『島根日日新聞』『南紀州新聞』『南信州新聞』『夕刊三重新聞』などの地方紙、ローカル紙のほか、マスコミ業界紙『文化通信』の全8紙。年内には取り扱う新聞数を50紙まで増やしていく予定です。
ウェイズジャパンは、デジタル雑誌の立ち読みサイト『雑誌オンライン.COM』も手がけており、『日刊ゲンダイ』や『サイゾー』のデジタル版の販売を行ってきています。すでに、新聞各社が自社サイトで無料ニュース配信を行っている現在ですが、出身地の地方紙やローカル紙に載っているような情報まではなかなか入手しづらいもの。電子新聞を見て故郷を懐かしむのもいいかもしれません。また、なかなかふだん見ることのできない業界紙の紙面を見るのも面白そうです。次はどんな電子新聞が登場するのか気になるところです。
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京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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