原発20キロ圏内、草が生い茂る校庭の中にサッカーゴールがぽつんとたっていた――浪江町立大堀小学校
浪江町立大堀小学校
浪江町大堀地区は、福島第一原発から北西に10キロほどのところにある。1号機の爆発直後、風が北西に向いていたため、線量の高いエリアとなってしまった。
江戸時代から「大堀相馬焼」陶芸の里として知られ、益子焼きにもその技法を取り入れられた歴史のある焼き物の産地のこの大堀地区は、今もたくさんの窯元があり、焼き物などは震災直後のままで残されている。
大堀小学校には、モニタリングポストが見当たらなかったが、大堀相馬焼協同組合の施設である「陶芸の杜おおぼり」にはモニタリングポストがあった。
7月下旬のある日の線量は14.42μSv/hだった。
小学校は特に地震の影響は見られなかった。草が生い茂る校庭の中に、サッカーゴールがぽつんとたっていた。
下駄箱のそばにカバンが転がっていた。
双葉郡の公的な建物にはたいてい「電源立地促進交付金施設」のプレートがあるのだが、この学校は簡易保険が融資して建てられたもののようだ
図工室。椅子は机から転がり落ちなかったようだ
校舎の入り口にあった石碑「豊かな心」
校舎と体育館をつなぐ通路
鳩と少年の像
学校敷地内にはモニタリングポストは見当たらなかったが、近隣のモニタリング数値は14.42μSv/hだった
学校に向かう道路はひび割れている
この辺りは大堀相馬焼きという焼き物の里だ。窯元がいくつもある
※「原発20キロ圏内のリアル」は、福島第一原発警戒区域20キロメートル圏内の現在の姿を写真とともにお届けする連載企画です。
連載「原発20キロ圏内のリアル」で福島第一原発警戒区域20キロメートル圏内の現在の姿を写真とともにお届けします。
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。