宝くじに写真教室 株主優待ってこんなのもあるの?
「支払いは株主優待で」――株の取り引きをやっていない人間にはまぶしいほどステータスを感じてしまう“株主優待”。鉄道の割り引き券や食事券をイメージする方が多いでしょうが、世の中には変わった株主優待が数多く存在します。そんなユニークな株主優待を調べてみたのでご紹介します。
・テレビ番組収録の見学
社屋や自社のテレビ番組の収録を見学できるのがテレビ朝日。1株以上の保有で権利が発生し、3月に権利が確定すると自社施設および公開番組収録の見学に招待されるほか、9月に権利が確定すると自社公開番組の見学に招待されます。いずれも応募者が多い場合は抽選となりますが、普通に観覧を申し込むよりチャンスがありそうです。
・宝くじ
宝くじをプレゼントしているのが、防水工事会社のマサル。1000株以上保有して3月に権利が確定すると『サマージャンボ宝くじ』10枚、3000株以上保有して9月に権利が確定すると『年末ジャンボ宝くじ』10枚が提供されます。株の運用で利益が出て、さらに宝くじが当たったりしたら……と考えると夢が広がりますね。
・映画DVD
デジタルマーケティング事業を手がけるアイ・エム・ジェイの株主優待は、映画のDVD。グループ企業や出資先企業が制作した邦画のDVDが提供されます。1株以上保有し、3月に権利が確定すれば1株主に1枚提供されるとのこと。邦画ファンは毎年、何がプレゼントされるかが楽しみになりそうです。
・キャラクターグッズ
カードゲームやキャラクターを制作するブロッコリーの株主優待は、オリジナルのキャラクターグッズ。2月に権利が確定すると、1000株以上5000株未満の保有で2000円相当のキャラクターグッズが1点、5000株以上1万株未満では2点、1万株以上では3点、提供されます。1万株以上を3年以上保有する株主には、別の種類の2000円相当のキャラクターグッズが3点提供。『デ・ジ・キャラット』のグッズなのかどうかは不明ですが、株主になってコレクターグッズを集めるファンがいそう。
・写真教室
富士フイルムホールディングスの株主優待は、プロ写真家による写真教室。「なるほど!」と思わせる内容ですが、こちらは2000株以上を3年以上保有し、3月に権利が確定する株主が対象。応募者が多い場合は抽選になります。2012年度は『FinePix X100』を貸し出して、プロ写真家内田ユキオ氏による教室が開かれた模様。ほかにも持ち株や年数に応じてヘルスケア製品やゴルフ観戦、フォトブック作成クーポンが提供されます。
探してみると、いろいろ魅力的な株主優待がありますが、株の保有にリスクはつきもの。株価下落で発生した損が優待のメリットを上回ってしまっては意味ないですよね。株価下落リスクを抑えて、株主優待の獲得だけを狙うなら、“信用取引のツナギ売り”という手法が活用できます。
信用取引のツナギ売りでは、株主優待対象銘柄の権利付最終日に株を現物で買うと同時に、信用取引で同数の株を売ります。翌日に株の現物を渡して代金を受け取る“品渡し”と呼ばれる方法で決済すれば、株主優待の権利だけが手元に残る仕組み。このとき、株は証券会社から借りていることになるので、株のレンタル料と株の売買の手数料などがかかります。
さらに、信用取引では株の売り手が買い手に支払う手数料“逆日歩(ぎゃくひぶ)”がかかる場合があります。“一般信用取引”で新規に売る“売建”をすると、この“逆日歩”を支払う必要がありません。株のレンタル料と取引手数料が必要ですが、株価の変動リスクを回避して株主優待のみを獲得するには有効な手段とされています。
カブドットコム証券は一般信用で売建ができる銘柄が約2000銘柄と多く、この“一般信用取引”が利用可能。株主優待目当てで株初心者の方は、リスクを抑えて株主優待を獲得するために、一般信用取引が可能な証券会社をチェックしてみるとよいかもしれません。どの銘柄でどんな株主優待が受けられるか探してみたい場合は、カブドットコム証券に口座を持つと株主優待一覧をチェックすることもできるそうですよ。
優待銘柄を簡単・便利に検索できる「株主優待一覧」の提供(カブドットコム証券)
http://kabu.com/company/pressrelease/2012/20120315_2.asp
画像:『足成』より引用
ウェブサイト: https://getnews.jp/
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