007でも名探偵でもない がさつな隣人を人間味たっぷりに演じるダニエル・クレイグ ハル・ベリー共演作『マイ・サンシャイン』
評価が高い現在公開中の『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』では名探偵、そしてご存じシリーズ最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(4月10日公開)では敏腕スパイを演じるなど、どこか常人離れした役柄が似合うダニエル・クレイグですが、『マイ・サンシャイン』(BD&DVD発売中)では、人間味いっぱいのキャラクターを好演しています。
本作は、『チョコレート』でアカデミー賞を受賞した名女優ハル・ベリーと、『007』シリーズのジェームズ・ボンド役で有名なダニエル・クレイグが奇跡の競演を果たした一作で、見えざる人々とも言える“市井の家族”の視点で、アメリカ史に傷を残したロサンゼルス暴動を描いた衝撃作。
物語の舞台は、1992年、LA・サウスセントラル。家族と暮らせない子どもたちを育てる慈愛に満ちた女性ミリーと、その隣人でがさつで不器用でありがらも温かい人物オビー。二人はLAで始まった暴動に徐々に巻き込まれ、ささやかに暮らしていたはずの彼らの生活にも変化が訪れ……。
After this, they are less than even. Halle Berry stars in #JohnWick3 on Digital now. On 4K Ultra HD & Blu-ray 9/10.— John Wick: Chapter 3 – Parabellum (@JohnWickMovie) September 1, 2019
この主人公ミリーに、『チョコレート』でオスカーを獲得、最近でも『ジョン・ウィック:パラベラム』で激しいアクションに挑戦するなど、活躍が途絶えない女優ハル・ベリー。口は悪いが、心根はやさしい隣人オビーをダニエル・クレイグが務め、ほかの作品では見かけないような人間味いっぱいのキャラクターを好演。ファンならずとも必見です。
実は監督・脚本のデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン自身が経験したパリ郊外暴動事件がきっかけで本作が生まれたそうで、その経験を物語に反映。観る者もまるで事件に巻き込まれたかのような緊迫感を味わい、家族のきずなには思わず涙するような作品に。名優たちの確かな仕事のみならず、監督の想いも汲みながら、良質なドラマを鑑賞してみては?
『マイ・サンシャイン』発売中
<Blu-ray>価格:¥4,700(本体)+税
<DVD>価格:¥3,800(本体)+税
発売・販売元:ポニーキャニオン
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(執筆者: 藤本エリ)
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