藤岡みなみ|思い立ったがDIY吉日 <vol.40>
タレントの藤岡みなみさんが、モノづくりに対してのあれこれをつづるコラム連載!題字ももちろん本人。可愛くもシュールな世界観には、思わず引き込まれちゃいます。今回は、ご自身の幼少期の思い出を語っていただきました。
藤岡みなみふじおか・みなみ/1988年、兵庫県出身。テレビ番組・CMに出演からラジオパーソナリティ、エッセイストなど、幅広く活動。バンド「藤岡みなみ&ザ・モローンズ」ではボーカルを務める。
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かつて、立体カード職人でした。
小学生の頃、「れんらく係」に命をかけていた時期がある。
れんらく係とは、学校を休んだ生徒のために連絡帳を書き、配布物をまとめ、その子と家が近い生徒に渡してもらうよう手配する役割のことだ。
最初のうちは、「おだいじに」などと一言添えるくらいだったが、なんだか楽しくなってきてどんどんエスカレートし、最終的に下校時刻までにオリジナルの飛び出すメッセージカードを制作するようになった。
折って切る、本当にそれだけ。
インフルエンザが流行ったりすると7、8人分制作しなければならず、休み時間には「ああいそがしい」と周りに聞こえるように言いながら色紙を切っていたのを思い出す。
多分、受け取った側も「自分のためにこんなことをしてくれて嬉しい」というよりも、「こいつ、作ることが楽しくなってるな」と感じていたと思う。
その通りである。
縄文サンクスカード完成。
懐かしくなったので、久しぶりに飛び出すメッセージカードを作ってみることにした。
小学生の私が飛び出すカードにハマったのは、ゴージャスなのに意外に簡単だと気付いたからだ。
二つ折りにした紙にいくつか切り込みを入れ、内側に山ができるように折って土台を作り、絵を貼り付ければ自ずと立体感が出る。
大好きな縄文をテーマにしてみた。
ブランクを感じさせない出来になったので、早く誰かに送りつけたい。
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