女児向けアーケードゲームが戦国時代突入! バンダイが新ゲーム&アニメ『アイカツ!』発表

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バンダイは8月1日、筐体から排出されるトレーディングカードを使用するタイプのアーケードゲーム『データカードダス』の女児向けタイトルとして10月から稼動を開始する予定の新作『アイカツ! -アイドルカツドウ!-』を発表しました。ゲームと同時にテレビ東京系列でのアニメ(サンライズ制作)放送開始も発表され、積極的にメディアミックスを展開して行く予定だということです。

ゲーム内容は「トップス」や「シューズ」など4種類のカードを組み合わせてキャラクターを着せ替えるファッションセンスと音楽に合わせてボタンをタイミング良く押して行くリズムゲームの総合得点を競うというこのジャンルでは至ってオーソドックスなものですが、タイトル通り“アイドル”を前面に押し出した世界観を売りにしています。

女児向けアーケードゲーム市場は2004年にセガがリリースした『オシャレ魔女ラブandベリー』の大ヒットで本格的に立ち上がり、現在は2010年にタカラトミーがリリースした『プリティーリズム』が圧倒的なシェアを占めています。『プリティーリズム』は2011年にテレビ東京系列でアニメの放送を開始し、現在は第2期が放送中。ゲーム・アニメと連動したファッションブランドも小学生の女児を中心に人気を集め、全国のデパートを中心に出店しています。

対するバンダイは『データカードダス』の女児向けタイトルとして幼稚園から小学校低学年の女児に絶大な人気を誇る変身ヒロイン『プリキュア』シリーズのキャラクターを起用したタイトルを2007年よりリリースしており、現在は『プリキュアオールスターズ スマイル』が稼動中ですが同シリーズでは2005年に開発された旧型の筐体を使用しているため、他社が続々と投入する新型筐体への対抗が大きな課題となっていました。今回の『アイカツ!』では同社の女児向けタイトルとしては初めて新型筐体を採用し、画面の大型化や専用ICカードでのデータ記録に対応したのが特徴となっています。

気になるのがゲームと連動したメディアミックス展開で、現在は小学館の『ぷっちぐみ』にほとんどの女児向けアーケードゲーム情報やタイアップ漫画が集中しています。『ぷっちぐみ』では2006年の創刊当初は『ラブandベリー』、その後は小学館とセガが共同開発した『リルぷりっ』(2009~2011年)、そして現在は『プリティーリズム』が看板となっていますが、バンダイの発表では今月12日から26日まで全国3会場で開催される小学館主催の『ちゃおサマーフェスティバル』が『アイカツ!』の初お披露目とされており、必然的に『ぷっちぐみ』がタイアップの中心拠点となりそうなので今後、競合タイトル同士で誌面の獲得競争が激化するかも知れません。

女児向けアーケードゲームは1年足らずで撤退に追い込まれるタイトルも少なくない厳しい市場ですが、各社が社運を賭けて新タイトルを投入するのはそれだけ当たれば大きいということ。今後も新タイトルがリリースされるたびに、お父さんは娘におねだりされる機会が増えて頭が痛いかも?

データカードダス アイカツ!(画像はトップページ)
http://www.aikatsu.com/
[リンク]
アニメ『アイカツ!』公式サイト(プレオープン中)
http://www.aikatsu.net/ [リンク]

※この記事はガジェ通ウェブライターの「84oca」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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