子宮頸がんの検診率を上昇させたタイの病院の取組とは?

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世界で毎年30万人を超える患者が死亡している子宮頸がん。タイでは検診を受けることが恥ずかしいと感じる女性が多いそうで、検診受診者数は年間約1万人にとどまっている。
そんな状況を改善すべく、タイ北部のカンペーンペットにあるノング・クロット病院では患者の恥ずかしさを取り払う取組を実施。その結果、子宮頚がん検診受診者の数を増加させた。患者の恥ずかしさを取り除いたノン・クロット病院の取組とは何?

全員がマスクをつけることで誰が誰かわからないようにした

この病院の婦人科では患者も医療スタッフも皆ちょっと怖いマスクを着用するという。これは、子宮頸癌を発見するための細胞診検査を受けるために来院した女性たちが誰なのか分からなくするためのもの。タイ人は性格上、恥ずかしがり屋の人が多く子宮頸がんのテストを受けに来るということさえ恥ずかってしまうことが多く、検診数が伸び悩んでいたのだという。しかし、マスクをつけた検診を開始した結果、今まで検査に行くことを躊躇っていた女性たちも来院するようになり検診数も増加。このアイディアは大成功だったという。

(written by 山崎健治)

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